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子供と楽しむスペイン:スペインで1日過ごすならトレド?それともサラマンカ?

年明けと言うこともあり、仕事がたまりすぎて大変なことになっていますが、現実逃避でこの記事を書いています・・・忙しいとブログを書きたくなるのはなぜなんでしょうね・・・(汗)

さて、この年末年始、スペインとポルトガルへ旅行に行ってきました。

 

スペインといえば、「もし1日しかスペイン にいられないのなら、迷わずトレドへ行け」という格言が有名ですよね。この言葉、一体誰が言い出したんだろうと気になって調べてみたのですが、よくわかりませんでした。英語で対応するフレーズがないかGoogle検索してみたものの、ヒットせずでした。

で、周囲のスペイン人3人に聞いてみたのですが、驚いたことに、全員から、「なにそれ?聞いたことがない」という答えが帰ってきました。スペイン人も知らないスペインの格言って!笑

 

さらにそのうち1人からは、「私だったら、トレドよりサラマンカに行く」という驚きのコメントが。

トレドもサラマンカも、どちらも世界遺産になっている古都で、首都マドリードから行くことができます。当初はトレド泊を予定していた私たちですが、上記コメントを踏まえ、急遽サラマンカ泊に予定を変更しました。

はてさて、スペインで1日あったら、どちらに行くべきなのか?実際に両都市を訪問した感想も踏まえ、まとめてみたいと思います。

トレド

マドリードの70キロ南にある古都。
かつて西ゴート国の首都があった。
1986年に世界遺産に登録される。

トレドのいいところ

・首都マドリードからのアクセスがいい(電車でも車でも約1時間)
・丘陵地帯に街が形成されているため、外から街全体をみたとき、非常に美しい(本記事トップ写真ご参照)
・教会や美術館、アルカサル(砦)など、観光スポットが比較的多い
・スペイン絵画の巨匠グレコが長年暮らした場所。スペイン絵画が好きな人にはたまらない

トレドのいまいちなところ

・中に入ると普通のヨーロッパの街と大差なし(外からみると本当にきれいなんですけど、中はフツーです)
・丘の上にできた街なので、街中の移動が大変(歩きやすい靴が必須です!)
アジア系の団体観光客が多すぎて、どこの国にいるのか分からなくなる(自分もアジア系なのであまり強くはいえないのですが、びっくりするほど多いです。私たちが訪問したときはクリスマス休暇中だったこともあり、街を歩いている人の半分以上がアジア系でした)

トレドの写真

この記事のトップ画像はトレドの街全体を川の向こうから眺めたもの。壮観な眺めでした!

街の中の写真は、ほとんど撮っていませんでした・・・。

下記はメインの広場の写真です。ヨーロッパらしい広々した美しい広場です。ただ、マクドナルドとバーガーキングがどーんと店を構えていたりします(笑)

 

サラマンカ

マドリードの150キロ西にある古都。
コロンブスも通っていた創立800周年のサラマンカ大学がある。
1988年に世界遺産に登録された。

サラマンカのいいところ

・街中の建物が壮大で、中世の雰囲気がそのまま残っている
・特にマヨール広場はスペインで一番美しい広場といわれている(個人的にはベネチアのサンマルコ広場より美しいと感じました。特に夜が最高!温かみのある色合いが素敵でした)
・学生街なので全体的に物価が安め
・アジア系観光客が全くいない(これはポイント高し!)
・街中の道が平坦なので移動が楽
・大聖堂のオーディオガイドに、子供向けのもの(英語)がありました。うちの子たちによると結構面白い内容のようで、特に長女は熱心に聞き入っていました。

サラマンカのいまいちなところ

・マドリードからやや遠い(電車でも車でも約2時間)
・教会と広場、大学以外は見どころが少な目

サラマンカの写真

マヨール広場

 

どの建物もきれいにライトアップされていて、まさに黄金の街。夜歩きが楽しかった!

 

大聖堂

 

トレド VS サラマンカ 結論は

実際に両方の都市を訪問してみての感想は、以下のとおり。甲乙つけがたいです。

マドリードから日帰りで行くなら、トレド
・サラマンカは移動が大変!
・なんだかんだ言ってトレドの方が観光スポットは多い

1泊するなら、サラマンカ
・サラマンカは夜が美しいです。1泊するならトレドよりサラマンカ!逆に昼間だけならサラマンカはちょっと退屈かもしれません。
※ヨーロッパの夏は遅くまで明るいので、特に子連れですと夜のお散歩は楽しめないかもしれません。夏季の訪問を考えている場合には、日没時間をチェックしてみてくださいね。
・アジア人観光客がほとんどおらず、旅行気分に浸れる点はポイント高し

 

以上、これからスペインを旅行される方の参考になれば幸いです。

個人的には、スペイン人の友人の助言に従って、トレド泊からサラマンカ泊に変更して、大正解だったと感じています。サラマンカ、かなりおすすめです!

 

 

子どもと楽しむポーランド:食器工場見学と古城ステイ@ボレスワヴィエツ

ポーランド食器とは

現在日本でも人気上昇中のポーランド食器。ボレツワヴィエツというポーランド西部の街で作られている食器は、ひとつひとつ丁寧に、職人さんがスタンプと筆で柄を描いていて、味わいがあります。そして高温で二度焼きされている器は、とても丈夫で、レンジやオーブン、食洗器での使用も問題なしです。

ハンドメイドのため日本で手に入るものはお値段が高く、だいたい16cmの平皿で2000~3000円くらいするようです。ところがボレツワヴィエツに行けば、1000円前後で購入可能。さらにB級品なら500円以下という破格のお値段で入手することもできたりします。

そんなわけで、ヨーロッパ(大陸)の駐在組の中には、駐在期間中に「ボレツワヴィエツ参り」をするご家庭が結構あります。我が家もそろそろ本帰国が見えてきたので、先日、ボレツワヴィエツに行ってきました。

 

工場の見学

子連れの「ボレツワヴィレツ参り」で外せないのは、工場の見学。今回はManufaktura Boleslawiecの工場を見学させてもらいました。事前予約をすれば、英語でツアーをしてくれます。

所要時間は20~30分くらい。料金はHPによれば、15 PLN for adults、10 PLN for childrenとなっているのですが(大人約400円、子供約320円)、なぜか私たちはかかりませんでした。

ちなみに工場見学のほか、絵付けにチャレンジすることもできるのですが、残念ながら完成品の発送はポーランド国内のみ。よって我が家は断念しました。

 

 

工場内では、製作過程に従って、それぞれの現場を見学することができます。

①粘土から型を作る
②素焼き
③職人が手作業で絵付け
④釉薬をかける
⑤1000度以上の高温で焼いて、完成

 

 

見学の際は、場内をまわりながら、ガイド役の従業員の方からいろいろお話を伺いました。子供たちもかなり真剣に聞いていました。

絵付けをする職人さんの多くはベテランで、約300人中男性は1人だけ。労働時間は6時~14時だそうです。お給料は時間制ではなく完全出来高制なんだとか。失敗すればその分収入が減ってしまうので、みんな真剣そのもの。広い空間でたくさんの職人さんが作業していましたが、おしゃべりをしている人は皆無でした。

私たちも絵付けの職人さんたちの邪魔にならないよう注意しながら見学しました。写真撮影は人の顔を写さなければOKと言われましたが、上記のような事情からカメラを向けるのが憚られたため、絵付けシーンの写真はなしです。かわりに③過程終了後の食器の写真を貼っておきます(笑)

伝統柄のポット。焼成後は、紫部分は濃い青色に、青色部分は緑色に、それぞれ色が変わります。

 

お買い物のTips

工場見学のあとは、あちこちのショップをまわり、買い物を楽しみました。4時間くらいかけて、10軒以上周りました。

自宅に帰ってから購入したものを数えてみたら、50点を超えていました。私がポットを購入したら、子供たちも「マイポットが欲しい」と言い出して、お小遣いで小型のポット買ったため、合計3つになるという具合で、ついつい買いすぎちゃいました。ポット3つもいらないよ~!!という気もしましたが、小さいポットは1つ400円という破格値でしたので、やっぱり買ってよかったかな(笑)

早速食器棚に入れてみたら、まるで昔からそこにいるかのようによく馴染んでいました。和食器との相性は抜群ですね。もっと買ってもよかったかも・・・。

ちなみに赤い矢印をつけているのが今回購入したものです。ただ、我が家の食器で一番多いのはファイヤーキングという耐熱ガラス製品で、そちらとの相性は悪かったです。ウェッジウッドなど繊細なデザインの洋食器とも合わないですね。

 

以下、買い物のTipsについて、記しておきます。

①お得なアウトレット店

色々周ったなかで一番お得感があったのは、工場を見学させていただいたManufaktura Boleslawiecのアウトレット店。ここではB級品や売れ残り商品が30~50%引きで販売されていました。B級品といっても、たとえば裏面に小さな傷があるとか、家庭で自分で使用するには全く問題のない程度のものが多かったです。色々なシリーズのものがごちゃごちゃに売っているので、シリーズで揃えたいという方には向きませんが、シリーズにこだわらず自分の感性にあった食器をリーズナブルな価格で揃えたいというのであれば、こちらのお店がおすすめです。

②高いけど特別、UNIKAT

熟練の職人が絵付けした皿は、裏に職人の名前が入り、UNIKATスタンプが押されています。UNIKATは少し高めの値段設定になっていますが、その分、細かい模様の美しいお皿や、独創的な柄のものが多いです。一方、ピーコックアイなどの伝統柄やシンプルな柄のものは、比較的お手頃な価格になっています。伝統柄は日本国内でも売られていますから、どうせ買うならUNIKATがおすすめです。

購入したUNIKATのお皿です。裏面にUNIKATのスタンプがあります。このお皿は表面に小さな傷(矢印部分)があるため安くなっており、600円くらいだったと思います。傷はよく見ないとわからない軽微なもので、通常の使用には全く問題ありません。ボレスワヴィエツまで行くならこういうものを探すのがいいのかなと思います。

③数字の意味を理解する

食器には品質を示すシールが貼られていることが多いです。共通の等級制度はなく、店によってまちまちですが、「1」とか「Gat 1」とか書いてあるシールが貼られたものは、一番品質が良いものになります。だいたい「4」まであることが多いようです。

お店に入ったら、品物とシールをよく見比べて、どの数字が等級を示すのかをまず分析すると、買い物が捗ります。もしかしたら店員さんに聞くのが一番早いのかもしれませんが、子供と一緒に謎解き感覚でラベルをチェックするのが楽しくて、私たちは聞きませんでした。

 

④予習はQVCで

ボーランド食器はアメリカでも人気が高く、高値で売られています。
QVC(アメリカのTVショッピングチャンネル)でも取り扱いがあり、お皿が1枚50USD~と、びっくりするようなお値段になっています。QVCで買うのはおすすめできませんが、なかなか面白いので、英語の勉強もかねて予習に使うとよいかと思います。うちの子たちも食い入るように見入っていました(笑)

おすすめの宿泊先

ボレスワヴィエツ、女子にはとても楽しい場所で、1日いても飽きません。というわけで、我が家は近隣に宿泊したのですが、選んだホテルが想定外のヒットだったので、紹介したいと思います。

我が家が宿泊したのは、Zamek Kliczkow Centrum Konferencyjno-Wypoczynkoweという、なんだか名前がやたらと長い古城ホテル。ボレスワヴィエツ中心部から車で20分ほどのところにあります。

Zamek kliczkow
こちらのホテル、4つ星なのですが、宿泊料金がとてもリーズナブル。1泊2食付で1万8000円くらいでした。1人の料金ではなく、4人での合計金額です。物価の安いポーランドとはいえ、ドイツ国境そばでこのお値段は、ビックリ。そのせいか、平日だというのに大勢の宿泊客(大半はドイツ人)でにぎわっていました。

このお城は12世紀に建てられ、その後増改築を繰り返しているようです。古城ホテルはヨーロッパでは珍しくないのですが、部屋が狭かったり、水回りが貧弱だったり、段差があちこちにあったりと、ファミリーでの滞在には向いていないのが通常です。その点この古城ホテルはファミリー向けの広い部屋があり、水回りもきれいにリノベさせれていて問題なしでした。食事は夕食・朝食ともにバイキングでしたが、なぜか子供はタダ。そして予想を大幅に上回る美味しさと品ぞろえで、家族4人、大満足でした。

ヨーロッパ(大陸)のホテルの朝食はシンプルなことが多いのですが、ここのホテルは野菜のゼリー寄せやらグラタンやら朝から手のかかる料理がかなりたくさん出ていました。

ただし、旧共産圏ということもあるのか、全体的にサービスがいまいちの感じがしました。ホテルのコンセプトも定まっていない感じで、例えば、キャンドルを中心にしたムーディーなディスプレイの横に、宿泊客が作ったどんぐりの置物が所せましと並べられていたりして、思わず笑ってしまいました。庭も手入れが十分になされれおらず、雑草が生い茂っていて、やや寂れた感じがしました。

 

右の石造りの建物はおそらく牢獄として使われていた部分ではないかと。色々想像力を掻き立てられる古城です。でもテントの色とデザインが残念な感じ。つか、もうすぐ雪が降る季節なのに、まだテント置いておくの?

「箱」はすごくいいし、料理もおいしいのに、それをうまく生かせていない感じです。他にも突っ込みどころが満載で、城内を家族で散歩しながら、「ここをこうすれば5つ星ホテルになるね」と妄想トークをするのが楽しかったです(笑)

ハイエンドを求める方には向きませんが、リーズナブルに古城ステイを楽しみたい方には、かなりお勧めできるホテルだと思います。

城内には猫が何匹かいました。この子はとても人懐っこくて、夕食時に夫の膝の上に突然乗っかってきました。夫は「いてっ!!」と言っていました(笑)

 

夜はいかにも「出そう」な雰囲気です。廊下の電灯もチカチカしていて、ちょっと怖かったです。

知らないと損をする!EUの航空便遅延補償制度

夏休みにアイスランドに旅行にいったときのこと。

帰りの飛行機の出発時刻が大幅に遅延してしまいました。搭乗開始のアナウンスがあった後も、なかなか列が進まず、周囲のみなさんのイライラはマックスモードに。

そんなとき、列の後ろに並んでいた人と雑談がはじまり、相手が「なかなか搭乗がはじまらないわね。早く飛んでほしいわ。」というので、「そうですね、でもあと30分遅れたら遅延補償が貰えそうだから、私はそっちの方がうれしいです。」と答えたら、「えっ?それなに?そんなのあるの!?」という話に。

ヨーロッパ人も知らなかったりする、航空券の補償制度。今日は、この補償制度について、私が調べたことや、我が家の経験などを記しておこうと思います。

EU規定261/04号の概要

EU内から出発する又はEU内に到着する航空便の場合、キャンセルや遅延、オーバーブッキングの場合等の補償が法律で定められています。日本の航空会社でも会社ごとに補償の定めがなされていますし、場合によってはクレジットカードの保険を使って補償を受けられることもありますが、EUの場合、EU規定261/04号という法律があって、全キャリア共通の条件で、かつ比較的大きな金額の補償を受けられることが特徴です。

ちなみにEU非加盟のスイス、ノルウェー、アイスランドについても、このルールは適用されます。LLCについても適用されますし、日系の航空会社であっても、EU離発着の便については適用対象となります。

さて、航空便をめぐるトラブルのうち、一番起きる可能性があるのは遅延ではないかと思いますので、遅延に関する規定を紹介します。簡単にいえば、「3時間以上到着が遅れた場合には飛行距離に応じて補償金が支払われる」という内容になっています。補償金の額は下記のとおり。たとえば日本~EU間のフライトの場合、1人あたり600ユーロが支払われるということに!取らぬ狸の皮算用ですが、家族4人での旅行であれば、600×4=2400ユーロ(約30万円)が支払われるという計算になります。

available at https://europa.eu/youreurope/citizens/travel/passenger-rights/air/index_en.htm

ただし、すべての遅延の場合に補償がなされるわけではありません。悪天候による遅延など、航空会社の責に帰さない事由による遅延は補償対象外です。これに対して、よくある「機材故障」の類による遅延は、補償対象です。

どのようなケースでどのような補償が受けられるのか、細かいことはEUのHPにきっちり記載されていますので、そちらをご覧いただけるとよいかなと思います。

我が家のケース

さて、冒頭で紹介したアイスランド旅行。結局は、2時間10分程度の遅延でした。3時間以上遅れれば、250ユーロ×4人で1000ユーロの補償を受けることができたんですけどね。残念!

家族旅行で大幅な遅延に巻き込まれたのはこの時くらいですが、一度、夫が海外出張の際に、出発が3時間以上遅れたことがありました。これはいけるだろうと思ってワクワクしながら補償の申請をしたのでしたが、ダメでした。下記はそのときにルフトハンザからいただいたメールです。

なんと「2時間59分の遅延なので補償対象外」とのことでした。ひ、ひどい(笑)

悔しくていろいろ調べてみましたが、オフィシャルレコードでは確かに2時間59分の遅延となっており、争っても勝ち目はなさそうでした。この「3時間」はあくまでも到着時刻(着陸時間)で判断されるというルールになっているので、仮に出発が3時間以上遅延しても、到着が3時間未満の遅延なら、補償対象外なんですね。

ちなみに夫によると、出発は3時間半以上遅れたはずとのこと。到着遅延が3時間を超えると航空会社も大損害ですから、燃料ガンガン燃やしてハイスピードで飛行したんでしょうね・・・。残念!!

 

鉄道の場合は

ヨーロッパでは鉄道の場合も遅延補償があるのですが、こちらはどうやら国や鉄道会社によっていろいろ違いがあるようです。

航空便についてはいまだ補償をいただいたことのない我が家ですが、実は鉄道に関しては補償を受けたことが2度ほどあります。細かいことは失念してしまいましたが、1度は50%の返金、もう1度は25%の返金だったように思います。家族4人、長距離での移動でしたので、いずれも結構な金額だったような。当日、駅の窓口で用紙をもらって必要事項を記入して、チケットと一緒に提出したところ、銀行振り込みできっちり返ってきました。念のため駅で電光掲示板の発着一覧を写真に取っておきましたが、不要でした。

 

以上、今回は、ヨーロッパの航空便の遅延補償について書いてみました。航空会社によっては、遅延が生じた場合、この補償について丁寧にアナウンスしてくれるところもあるようなのですが、どうやら乗客への告知は義務ではないようで、全くアナウンスしてくれない会社もあるようです。「知らなかった」で大損しないよう、ヨーロッパ旅行で航空便が遅れたときには、補償対象になるかどうかをチェックすることをお勧めします。

ヨーロッパのホテルに宿泊する際の留意点

ヨーロッパ在住の我が家は、連休にはたいてい、旅行に出かけます。

ヨーロッパのホテルには、日本と異なる点が色々ありますし、またアメリカやアジア諸国とも異なる点があります。そこで今日は、ヨーロッパのホテルに宿泊する際の注意点などについて、まとめておきたいと思います。

 

チップは不要

枕銭(ピロー・チップ)は、ヨーロッパでは不要です。

高級ホテルなどに宿泊し、荷物をポーターさんに運んでもらった場合には、1~2ユーロを渡すことが望ましいようです。ただ、荷物を持ってくるのがすごくおそかった場合などは、私は渡しません。

ついでにいうと、ヨーロッパの場合、レストランのチップも、アメリカなどと違って、端数を切り上げる程度でOKです。高級店でも10%くらいです。また、イタリアなどに多いのですが、すでに「コベルト」というサービス料が加算されていることがあります。この場合チップを払うとサービス料を二重払いしていることになりますので、注意しましょう。

エレベーター、ないかもよ?

ヨーロッパでは、ホテルにエレベーターがないことがしばしばあります。特に旧市街地などにある雰囲気のよい老舗ホテルにこの傾向があります。

重いスーツケースを運ぶのが嫌な方や、小さなお子さんや高齢者とご一緒の場合は、予めエレベーターの有無を確認し、ない場合には低層階をリクエストした方がいいです。ヨーロッパの1階は、日本では2階に相当しますので、ご注意を。日本の1階は、Ground Floorといいます。1st Floorとリクエストすると、日本式の2階になってしまいます。

ちなみに、エレベーターがない場合にホテルの人が運んでくれるかですが・・・私の経験からは、運んでくれない確率の方が高いです(汗)

ちょっと待った!それはビデ!!

トイレには便器と並んで「ビデ」があることが多いです。特にイタリアやスペインなど、南欧に多いです。我が家にもあります。

ビデは下半身を洗うものですので、食べ物や飲み物は入れないようにしましょう。何か分からず、間違って飲み物を冷やすのに使ってしまう日本人がいるとかいないとか・・・笑

下の写真で便器の左側に写っているのがビデです。蛇口の方を向いてまたがるように腰かけて(便器とは逆の向きになりますね)、蛇口をひねって出てきた水を使い、素手で陰部を洗います。最初は「手で洗うのか・・」と思いましたが、慣れてくるとウォッシュレットより快適です。

お得なハーフボード

小規模な街やリゾートの中心部に多いのが、評判のいいレストランがついでに宿屋も経営しているというパターン。この場合はハーフボード(食事つきの宿泊プラン)にするのが、お得でおすすめです。

Booking.comなどの予約サイトではこの手のプランは表示されませんが、リクエストすれば現地で追加料金を支払って対応してくれることが多いです。

我が家はハーフボードにして外れだったことは今までありませんが、念のためTripAdvisor (トリップアドバイザー)などで宿泊先のレストランとしての口コミもチェックしておくとよいと思います。

歯ブラシは持参しましょう

高級ホテルでも、歯ブラシはまず置いていません。必ず持参しましょう。忘れたら行きの飛行機でもらっておきましょう。日系の航空会社ならもらえるはずです。

シャンプーなどのアメニティは置いてあることが多いですが、絶対ではありません。また、「リンスインシャンプー」だとか、「髪も体も洗える液体せっけん」のようなもののことも多いです。よって、この手のアメニティーも持参した方が無難です。また、あちこちのホテルに連泊する場合には、余ったアメニティは持って移動した方がいいです。

スリッパも持参がおすすめ

部屋にはスリッパがないことが多いです。あっても紙のペラペラなものです。

日本人の我々からすると、土足のまま部屋で過ごすのは窮屈だし、かといって床の上を素足で歩くのも・・・となると思います。スリッパまたはビーチサンダルを持参されることをお勧めします。

シーツやタオルも・・・持参?

どうやらフランスに多いようですが、中~長期滞在用の宿泊施設の場合、「シーツとタオルは持参!」ということがあるようです。きちんとしたホテルなら問題なくついていますが、ちょっと安価な宿泊施設に泊まる場合、何が含まれているのかきちんと確認しましょう。

迷ったら朝食はつけない!

宿泊プランで朝食の有り無しで迷ったら・・・我が家はつけません。

ヨーロッパ(大陸)の朝食は、「コンチネンタルブレックファスト」といって、火を通さないものが並ぶことが通常です。外国人の多いホテルだと卵料理やソーセージなど温かいものが並んでいることも多いですが、数が知れています。なので、「このメニューでこの料金か・・」とがっかりすることが多いです。

それから、イタリアなどでは、朝食にやたらと甘いものが出ます。ケーキにクッキー、ドーナツが並ぶビュッフェ。おいしそうだけど、朝から甘いもの山盛りは、きついです・・。

ヨーロッパの街では、パンやさんがあちこちにあって、大抵早朝から開いています。そしてパン屋さんではコーヒーや紅茶も一緒に買えて、テーブルやいすなどもあって、その場で食べられるようになっていることが多いのです。なので、ホテルの朝食に高いお金を払うなら、街に出てパンやさんで何か買って、朝の街を眺めながら朝食をとる方が、満足度が高いです。

知っていますか?アグリツーリズモ

ホテル替わりに最近我が家がよく使っているのがアグリツーリズモ。イタリアの民宿みたいなもので、オリーブ園だとかワイナリーだとかが宿泊施設を営んでいるというものです。他国にも同様の宿泊施設はあるのでしょうが、イタリアが圧倒的に進んでいます。イタリア旅行を考えている場合には、ホテルではなくアグリツーリズモもぜひ検討を。

 

以上、ヨーロッパのホテルに宿泊する際の留意点について、まとめてみました。みなさまのヨーロッパ旅行がより思い出深いものになりますように。

子供と楽しむアイスランド:地球&エコについて学ぶ

今年の夏の家族旅行、我が家はアイスランドに行ってきました。

我が家は欧州在住なので、普段の旅行は、文化や歴史に触れる旅が必然的に多くなります。そこでこの夏は自然を楽しむ旅行にしようと思いました。候補にあがったのはアフリカとアイスランド。アフリカは治安や衛生上の不安があり、我が家にはハードルが高そうだったので、今回はアイスランドにしてみました。

北の最果てにあるこの国は、人口わずか30万人。2008年の金融危機で一時は破綻の危機に瀕したものの、観光業が牽引役となり、見事に復活を遂げています。公用語はアイスランド語ですが、アメリカやイギリスからの観光客が多く、英語がどこでも普通に通じます。

とはいえ、日本ではまだまだ旅行先としてはマイナーな存在のアイスランド。一時帰国中に「地球の歩き方」を買おうと書店に行ったら、アイスランドはないという。。。そんなにマイナーなのか!

さて、そんなアイスランドを実際に訪れてみてどうだったかですが・・・いやはや、命の洗濯をさせてもらった感じです。手つかずの自然が本当に素晴らしく、すべてが桁違いでした。自然が豊富なナショナルパークがたくさんあるアメリカからも多くの観光客が訪れる理由がよく分かりました。実はアイスランドのあと、イギリスの湖水地方にも滞在したのですが、長年の憧れだった湖水地方が、何だか色あせて感じられたくらいです。

雄大な自然と先進的なエコの取り組み。アイスランド、「旅育」にもとてもいい場所だと思いますので、紹介したいと思います。

氷河を楽しむ

アイスランドは国土の12%を氷河が占めます。郊外に出れば普通に氷河が遠方に見えますが、そのほかにも、氷河が浮いている湖、氷河のトンネル、氷河の欠片が流れ着くビーチなど、見所がたくさんです。

こちらは氷河湖。クルーズに参加したら、氷河の欠片を湖からとって味見させてくれました。約1000年前にできた氷とのことですが・・・冷たくて味はよくわかりませんでした!でも、おいしかった気がする。かき氷機とシロップを持ってくればよかったかも(笑)

こちらは氷河が流れ着く浜辺。ダイヤモンドビーチと呼ばれています。氷の欠片があちこちに散らばっていて、幻想的な風景を作り出しています。ダイヤモンドビーチというネーミングにも納得。

地球の割れ目 ギャウ

アイスランドは、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界線上にあります。2つのプレートは年に2センチずつ離れていっているそうです。すなわち、アイスランドはプレートが生まれる場所なのです。

アイスランドで東と西に離れていくこの2つのプレートは、今度は地球の裏側でぶつかりあいます。そのぶつかり合う場所が、日本のフォッサマグナです。

(上記画像はWikipediaよりお借りしました)

上記写真はそんなプレートの裂け目(ギャウ)のひとつです。この日は天気が悪かったので写真がいまいちですが、近くに忍野八海アイスランド版のような場所もあり、ハイキングに最適の人気スポットです。裂け目にダイビングで入るDive.Isというツアーもあり、こちらも人気が高いようですが、子供には難しいですね。

温泉&間欠泉

火山の国のアイスランド。あちこちに温泉や間欠泉があります。

首都レイキャビク周辺では、お湯の栓をひねると、硫黄分を含んだお湯がでてきます。外国人のなかにはこのにおいが嫌いな人もいるようですが、我々日本人にとっては草津温泉のにおいです!レイキャビクでは、温泉を水で薄めて温度を下げ、各戸に供給しているそうです。毎日温泉のシャワーが浴びられるなんて、ぜいたくですね。ちなみに我が家の次女、ちょっとお肌が弱く、日本で暑さにやられて汗疹のようなものができていたのですが、アイスランドで過ごしているうちに自然にきれいになりました。たぶん温泉の効用なのではないかと思います。

間欠泉(一定の周期で熱湯を噴出する泉)で有名なのは、レイキャビクから1時間ほどのところにあるゲイシールという場所です。間欠泉は英語でgeyserといいますが、そもそも語源はここの地名なんだそうです。ここにあるストロックル間欠泉は5-10分間隔でガバガバと豪快に吹き上げてくれ、穴から熱せられた水が盛り上がって噴出する瞬間がバッチリ見えるので、なかなか見ごたえがあります。上記の写真は噴出する寸前のもの。噴出直前に一瞬水面が低くなった後、一気に膨張し、噴出します。動画を撮影した後、ゆっくり再生してみたら、青い目玉焼きみたいになっていてびっくりしました。(ちなみに有名なイエローストーンのオールドフェイスフルは60-90分間隔だそうです。ストロックル間欠泉より高く&長く噴き上げますが、噴出を待つだけで結構疲れます・・)

エコについて考える

北の小国アイスランドは、実は世界でも有数のエコ大国。

電力はほぼ100%、再生可能エネルギーで作っています。7割が水力、3割が地熱。日本はわずか20%弱ですので、かなりの違いますね。我が家は時間がなくて行けなかったのですが、一部の地熱発電所は見学可能のようです。

地熱は発電のみならず、温泉・プール施設や、住居の暖房、温室での野菜栽培にも使われています。ちなみに世界最大の露天風呂が有名なブルーラグーンは、地熱発電所の排水を利用したものです。

また水素エネルギー活用への取り組みも積極的に行われており、首都レイキャビク市内を走るバスは水素燃料で走行しています。

特殊な食生活

アイスランドはヨーロッパのほかの国とは距離があることに加え、非常に厳しい自然環境にあるため、食材にも独特なものがあります。

たとえばクジラ。スーパーでミンククジラの肉を売っていたので、買ってみました。両面をさっと強火で1分ずつ焼いてレアで食べるといいようです。怒られてしまうかもしれませんが、マグロと牛肉の中間のような味で、柔らかく、おいしかったです。子供にとってははじめて食べるクジラ。捕鯨の制限は是か非か、家族で話をしながら、味わいました。

また、スキールという無脂肪乳を使った発酵食品が人気で、どこのスーパーでも手に入ります。アイスランドは平均寿命が日本と同じくらい長い国です。厳しい自然のなか長寿が達成されている秘密はスキールにあるとも言われています。ぜひお試しを。

ほかにも、発酵させたサメの肉だとか、パフィン(ペンギンに似た鳥)の肉だとか、トナカイの肉だとか、「えっ」と思う食材や料理がいろいろで、興味深かったです。

アイスランド旅行の課題と解決策

さて、旅行先としてとても魅力的なアイスランドですが、いくつか課題となる点もあります。

(1)とにかく物価が高い!

アイスランド、物価がとても高いです。

たとえば有名なブルーラグーン。時期によって値段が違いますが、私たちが行ったときは大人一人7000円くらいでした。高い!子供が無料だったので我が家は入りましたが、そうでなければ入らなかったかも。

ホテルも☆4の料金で☆2にしか泊まれないイメージです。レンタカーやガソリン代も高いです。ただ、これらは家族旅行だと大幅削減は難しいですね。よってポイントは、食費をいかに抑えるかという点になるかと思います。

外食代はだいたい日本の3倍くらいのイメージです。以前は、家族4人でマックに行くと1万円札が飛んでいくという世界だったようです。金融危機後かなりマシになったそうですが、それでも家族4人でマックに行くと五千円くらいかかります。ファーストフードではなくレストランに行くと大変なことになるのは想像に難くないかと思います。ちなみに観光客に人気の食べ物はホットドックで、だいたいひとつ500円くらいです。

とはいえ子連れだと毎食ホットドックばかりというわけにはいきません。よって宿泊施設は自炊ができるものにすることが必須と思います。野菜は国内産のトマトやキュウリが比較的お手頃な値段で新鮮です(ちなみにこれらの野菜は地熱を利用した温室で栽培されています)。ブロッコリーなどの輸入野菜は色が黄色くなっていたりして新鮮なものを手に入れるのは困難ですが、冷凍のものは比較リーズナブルな値段です。お肉は国内産のラムが臭みがなく非常に美味。ハムやハンバーガーのパテもラムのものがあり、値段も安くおすすめです。サーモンなどお魚もおいしいです。前述のように鯨肉も容易に入手可能です。

(2)年齢制限があるアクティビティが多い

アイスランドで人気があるツアーのひとつに、Inside Volcanoというものがあります。火山の火口の中に入ることができるという、世界でもここにしかない非常に珍しいツアーです。我が家も参加したいと思っていたのですが、「12歳以上」という年齢制限が・・・。微妙な年齢なら参加させてくれることもあるようなのですが、我が家は次女が9歳なので、断念しました。

氷河トレッキングも年齢制限があり、断念しました。靴の上に特殊な金具をつけて氷河の上でトレッキングをするというものなのですが、9歳の次女の足のサイズにあう金具がないとのこと。同じ年齢でも足が大きい男の子なら大丈夫かもしれません。

アイスランドで人気があるツアーは自然の奥深くに入りこむハードな内容になるものが多いので、参加したいツアーがある場合には、予め年齢制限がないかチェックしておくことをおすすめします。また、微妙な年齢の場合はツアー会社と交渉してみるといいと思います。

夏場に楽しいのは滝巡り。豪快な滝、繊細な滝、本当に色々で楽しめます。道路から歩いてすぐのところも多いので、小さなお子さん連れでも楽しめます。

その他アイスランド家族旅行のTips

・アイスランドは夏と冬でできることがちがいます。島内をドライブして自然を楽しむならやはり夏がいいと思います。一方オーロラ観察や氷河の洞窟ツアーに行けるのは冬です。

・物価が高いアイスランドですが、交通違反の罰金もめちゃくちゃ高いようです。スピード違反で10万円とかそういう世界のようです。広大な大地を走るとついスピードが出てしまいますが、十分に注意しましょう。また駐車場も券を買ってダッシュボードに置くことが必要な場所が多いので、要注意です。

・アイスランドは北海道よりやや大きいくらいの島です。観光の拠点は首都レイキャビクにする方が多いと思いますが、レイキャビクとその他のエリアでは天候が異なることがよくあります。天気予報をチェックする際にはエリアごとの天気予報のほか、衛星写真で雲の動きをよく観察しておくとよいと思います。

・アイスランドの水道水は添加物なしの100%天然水で、おいしいです。スイスのエビアンの水道水よりおいしい気がします。だから水を買う必要はありません。水筒か空のペットボトルを持参すると何かと便利です。なお、普通の水と温水は供給源が違い、温水には硫黄分が含まれていますので、料理や飲用には普通の水を使うようにした方がよいです。

・ヨーロッパはトイレが有料のことが多いですが、アイスランドはスーパーに無料のトイレがあることが多かったです。ドライブ旅行の際にトイレに困ったら、スーパーかガソリンスタンドを探すとよいと思います。

うちの子どもたちの感想

さて最後に、アイスランド旅行についてのうちの子どもたちの感想を書いておきます。

まず楽しかったのは、「犬や馬と遊んだこと」「石拾いができたこと」の2つだそうです。おーい、アイスランドまで行って、それかい!(笑)

で、子供が拾ってきた石をさきほど見せてもらったのですが、

あれ、なんかキラキラしてますが・・・?なんだこれー!

長女「それ、かんらん石だと思うよ!きれいだよね~」

この石、大きいものはペリドットと呼ばれ、宝石として取引されているようです。長女によると、「●●の駐車場にね、同じような石ころがたくさんあったよ~」とのこと。「ええええ、もっと大きいペリドットがあったかも!?言ってくれればいいのに!」と言ったら、「えー、『次に行くから石拾いはやめて、さっさと来なさい』って言ったの、ママでしょ・・」とのこと。ああ、私ってば、子どもの足を引っ張るダメ親の典型例ですね(汗)

かんらん石は普通は大陸プレートの下にあって、同じ火山国とはいえ、日本ではほとんど取れないそうです。アイスランドは地下からプレ―トが持ち上がってくる場所だから取れるのかもしれません。こんなところでも地球のダイナミズムを感じてしまいました。

アイスランド、とても気にいってしまったので、今度はオーロラを見に行ってみたいな~と思っていますが、実現できるかどうかは微妙なところ。日本からは遠いのですが、ロンドンからLLCがたくさん出ているので、ロンドン旅行とセットで行くなんていうのも、プランとしてはありではないかと思います。

以上、アイスランドの紹介でした。