横浜で開催中のバンクシー展に行ってきました。
バンクシー(Banksy)は英国を中心に活動する匿名のアーティスト。社会を風刺するストリートアートで広く注目を集めている人物ですが、その姿は謎に包まれています。
最近のニュースだと、代表作の”Girl With Balloon”が、サザビーのオークションで約1億5000万円で落札された瞬間に、額に仕込まれていたシュレッダーにより粉々にされてしまった件が記憶に新しいところ。
バンクシーの作品は、子供たちが通っていたインターでもしばしば題材に取り上げられていました。次女はGrade 3のときに、「バンクシーの作品は落書きなのか、芸術なのか」「落書きと芸術の違いは何なのか」というテーマでクラスでディスカッションをしたことを今でもよく覚えているようです。
社会風刺系のアートは一般には政治をテーマにするものが多いのですが、バンクシー作品は反戦や反資本主義をテーマとするものも多いので、子どもにも比較的理解しやすいと思います。
さて、今回開催されたバンクシー展。以前から楽しみにしていたのですが、コロナの影響でなかなか行けずにいました。もうすぐ終了してしまうため、日曜朝に意を決し、早起きして行ってきました。
今回の展覧会はバンクシーのお墨付きのない「非公認」のもの。なのであまり期待してはいけないかなという気もしていたのですが、約70点ほどの作品があり、なかなか見ごたえがありました。
ただ、バンクシーの作品は版画が多いので、高い入場料を払って現物を見る意味がどこまであるのかといわれると、ちょっと疑問です。版画は大量生産が可能なため、一点一点の価値はさほど高くありません。また油絵のように現物をみないとタッチがよくわからないということもないです。なのでネット鑑賞でもよかったかなーという気もしています。

この展覧会、実は音声ガイドがネットで無料公開されており、この内容がなかなか充実しています。音声ガイドは英語版もありますので、アート鑑賞しながら英語学習ができます。下記にリンクを貼っておきますので、興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひどうぞ。

以下は私が独断と偏見でチョイスした子供向けお勧め作品リスト。有名な作品や、子供にもテーマがわかりやすい作品を中心に選んでみました。「たくさんあってどこから見ればいいかわからない」という方がもしいらっしゃったら、参考にしていただければと思います。
CHRIST WITH SHOPPING BAGS
KATE MOSS
MORONS
SOUP CAN
VERY LITTLE HELPS
SAVE OR DELETE
LOVE IS IN THE AIR
NAPALM
BOMB LOVE
DISMALAND
GIRL WITH A BALOON