これまではインターナショナルスクールやボーディングスクールなどの教育は、高い学費を払って入学したもののみが受けられる特権でしたが、COVID-19の影響もあり、オンラインでプログラムを提供する教育機関が一気に増えてきました。
自分の備忘録も兼ね、中高生向けのプログラムを一覧にしておきます。なおこの記事は適宜更新予定です。
ETONx
イギリスの名門、イートン校のオンラインプログラム。
Critical Thinking、Public Speakingなど、コミュニケ―ションスキル強化系のプログラムが多いようです。セルフスタディなら59USDからと比較的手ごろな価格。7週間のプログラム(週1でオンラインのLIVEクラスあり)で300USDくらい。セレクションなし。対象年齢14-20歳。オンラインの時間はイギリスのお昼ごろ、すなわち日本の夕方以降なので、LIVEクラスにも比較的参加しやすそうです。

ISAKx
軽井沢のインター、ISAKのオンライン教育。週末に90分のクラスを実施。2020年9月ー3月に実施、24回で¥350,000と強気の価格設定です。セレクションなし。どうやらセレクションが行われる模様。詳細はISAKへご確認ください(2020年8月2日訂正)。対象年齢14-18歳。
なおISAKは、今年のサマースクールをオンラインで開催することを検討していましたが、アンケートの結果、中止になってしまいました。多分参加希望者が少なかったのだと思います。このオンラインは大丈夫でしょうか・・・ちょっと心配。

Stanford Online Highschool
SOHはスタンフォード大学付属のギフテッド教育機関が母体になったオンラインのハイスクールです。フルタイム(4,5コマ)、パートタイム(2-3コマ)のほか、単科(1コマ)もあります。授業料はフルタイム24,220USD、単科4,980USDとかなり高額。ただし奨学金制度もある模様。Grade 7 -12対象。
この学校、どうやら近年の進学実績がすごいことになっているらしいです。全米でもたぶんトップ10に入るのでは。その気になればそんな学校の授業に日本から参加できるわけで、いやはやすごい時代になったものです。ちなみに現在の校長先生はなんと日本人!セレクションがあり、入学するのはかなり難しい模様です。

Crimson Global Academy
Crimsonは、英米の名門大学への進学に関する包括的なサポートサービス(コンサル+チューター)を提供している会社。かなりお高いけど実績もあり、日本でも同社のサービスを利用している人はそれなりにいるのではないかと思います。そのCrimsonがシリーズC資金調達を達成、オンラインのインターを開校したのだとか。上記SOHの星校長もアドバイザーとして関与しているようです。
フルタイムだと普通のインターなみの授業料になりますが、単科でも参加可能です。だいたいSOHと同じくらいの価格設定になっています。 ニュージーランドドルでの記載だったようで、もう少し安かったようです。日本円換算でだいたい1教科30万円程度ですから、SOHや一般的なインターの授業料と比べると半額くらいのイメージになります。(2020年7月25日訂正)
CGAの特徴は、少人数制のAレベルの講座が充実していること。イギリスの大学を目指すお子さんの場合は有力な選択肢のひとつとしてあがってきそうです。講師陣はかなり豪華なようで、たとえばリーダーシップを教えるのはNZの元首相なんだとか。時差を考慮し、オセアニア+アジア圏を対象にしているようです。なおニュージーランドで学校の認可を正式に受けているそうです。
説明会での情報によると、だいたい1割くらいの生徒が日本人になる見込みとのことです。セレクションも一応あって、学習到達度を考慮したクラス分けをするとの説明でしたが・・・現時点ではどの程度の人数が集まるかも不明の状態ですので、どうなるかはちょっとよくわからないですね。初年度の参加は少しギャンブルになるかな。今後に期待したいです。

アメリカのその他オンラインスクール
アメリカのオンライン高校のうち、ダントツで有名なのは前出のSOHですが、ほかにも色々あるので、とりあえず一覧のみ掲載しておきます。このなかでLaurel Springs とDwight、GWは、比較的よく名前を聞く気がします。
Davidson Academy (live synchronous)
The World School (live synchronous and self-paced)
Dwight Global Online School (live synchronous and self-paced)
Laurel Springs School (self-paced)
George Washington University Online High School (self-paced)
University of Nebraska Online High School (self-paced)
Indiana University Online High School (self-paced)
University of Texas at Austin High School (self-paced)
Apex Learning Virtual School (self-paced)
Connections Academy (self-paced)
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以上、私の方で気になっているプログラムをあげてみました。
どれも魅力的ですが、日本の中高生は忙しいので、通年のコースに参加するのは難しい気がしています。またセレクションがあると「めんどくさ」と思いますが、一方でセレクションなしだと他の生徒の様子や授業のレベル感がわからず、「ハズレ」を引くリスクが大きくなりそうです。
自分のペースで勉強ができる+ある程度のクオリティが確保されている+それなりにお手ごろな値段となると、現状我が家の長女も参加しているJohns HopkinsのCTYが一番無難なのかな・・・という気がしています。なおCTYについては別記事で紹介したいと思います。