長女の新たな挑戦:CTYメンバーになりました

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長女がJohns Hopkins大学のCenter for Talented Youth(CTY)の試験を受け、無事に合格することができました。

CTYはいわゆるギフテッド教育を提供する機関としてアメリカではかなり名の知られた存在です。ギフテッド教育というとなんだかスペシャルな響きですが、アメリカでは統一テストで上位3-5%くらいのお子さんにCTYのパンフレットが配られるようで、メンバーの大半はギフテッドというより「お勉強ができる子」という感じのようです。オンサイトのサマープログラムが有名ですが、オンラインのコースも色々あり、海外からも受講することができます。

さて長女のCTYチャレンジを決めたのは、この夏に参加予定だったサマースクールがCOVID-19の影響で中止になってしまったためでした。あわてて代替のプログラムを探しはじめたのですが、なかなかこれといったものが見つからず・・・。CTYについては以前からその存在は知っていたのですが、ギフテッド向けの特殊なものと思っていたので、きちんと検討したことはありませんでした。ただ今回、色々選択肢に行き詰って改めて調べたところ、選択肢が豊富で評判もよいCTYのオンラインコースが一番よさそうだということがわかり、チャレンジしてみることにした次第です。

CTYの参加資格を得るためには、SCATという英語(Verbal)と算数(Quantitative)のテストで、一定のスコアを取得することが必要です。アメリカの学年だとGrade 7相当の長女の場合、Grade 9-12 向けのAdvanced SCATを受けることが必要でした。英語と算数、両方に合格することは必要ではなく、どちらかで基準スコアに達していればCTYerになることができます。また合格はCTYレベル(2学年上)とAdvanced CTYレベル(4学年上)の2種類があります。合格科目と合格レベルにより、受講できるコースが変わってきます。

長女は英語がCTYレベル、算数がAdvanced CTYレベルでの合格でした。

実は今回のSCAT試験、ハプニングがあり、長女は紙も鉛筆もなしで試験を受けなければなりませんでした。このため確実にとれるはずの計算問題を数問落としています。試験後に長女から話をきいて、こりゃ不合格だなと思っていたので、合格、しかもAdvancedレベルだったので、びっくりしました。長女が賢いのか、テストが簡単だったのか・・・。多分後者ですね(汗)

Verbalでの合格も意外でした。受けたいコースはQuantitativeで合格すれば受講可能だったので、長女にもVerbalは適当に解答して次のQuantitativeに備えるようにと言ってありました。SCATのVerbalは試験内容に特徴があり、語彙のアナロジーを問う問題が出ます。すなわち試されるのは語彙力+論理的思考力です。長女は語彙力があまりないので、同年代のネイティブのお子さんと比べたときの英語力は「中の上」くらいと思います。ただ論理的思考力は比較的優れているので、それで運よく引っかかったのかなと思っています。

CTYに関する日本語の情報は少なく、また、あっても「ザ・ギフテッド」な感じのとても優秀なお子様のものに限られています。そのため受験には及び腰でしたが、思ったよりはハードルは高くないように感じられました。日本人の場合、一般的なアメリカ人のお子さんに比べると算数が得意なことが多いので、多少なりとも英語の読解ができれば、Quantitativeはかなりの高確率で合格できるのではないでしょうか。Verbalも純粋な英語力の試験というよりも論理的思考力を見ている部分が多分にあるので、ノンネイティブでも十分勝算がありそうです。

CTYはコースの選択肢が豊富で、特にAPのコースが充実しています。一度合格しておけばその資格が高校卒業まで継続できるようなので、海外大学進学を考えている場合には色々使い勝手がよさそうです。詳しいことはまた順に書いていきたいと思います。

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