突然の学校休校決定からあっという間に2か月経過。そして夫と私が在宅勤務になってから1か月が経過しました。我が家は4人とも、元気に暮らしています。
我が家は都内中心部ではなく郊外のエリアに住んでいます。住環境には非常に満足しているものの、通勤や通学に時間がかかるのが悩みのタネでした。隔離生活になり不便もありますが、その一方で無駄な時間をカットして大好きな自宅で過ごす時間が増えたので、不謹慎かもしれませんが、現状にさほど不満は感じていません。
とはいえ、子供の心身の成長を考えると、このまま隔離生活が続くのはどうなのかという不安はあります。長女の中学校は毎日オンライン授業がきっちりあり、クオリティーも保護者として十分満足がいく内容のものなのでいいのですが、問題は公立小に通う次女の教育です。一応教育委員会が準備した動画授業があるのですが、分量は少なく、質もいまいちのようで、我が家は全く利用していません。またプリントなどの宿題は全く出ておらず、学校からは、始業式以来、何の音沙汰もありません。「教育を受ける権利」って憲法上の要請のはずなんですけどね・・・どうなっているんだろう・・・
気になるのは今後この「自粛モード」がいつまでどのように続くのかという点ですが、考えられるパターンは3つあるだろうと思っています。
<パターン1>緊急事態宣言解除でパンデミック対応終了
5月6日までの予定となっている緊急事態宣言。状況的に延長になる可能性が高いと思われますが、どこかの時点では解除されることになるのでしょう。解除ととも通常生活に戻る・・・というのがこの<パターン1>です。多くの人がイメージしているパンデミック終了はこの形と思います。
<パターン2>抑圧と緩和の繰り返し

こちらはイギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者チームが3月に出した試算です。ICUの入院者数を基準に緩和と抑圧を繰り返すというもので、同チームの試算では、ワクチン普及までの18か月間のうち、その3分の2の12か月間、「抑圧」が必要となっています。
このグラフのようになるかはわかりませんが、緊急事態宣言解除後の緩和により患者数が再度増加した場合、2度目、3度目の「抑圧」が必要になる可能性があるだろうと思っています。
<パターン3>政府が段階的な緩和政策を採用

こちらはハーバード大学の研究チームが出しているプラン。緩和と抑圧を繰り返すと社会経済が疲弊するため、緩和政策を4段階にわけて実施するというものです。いつ緩和をするかは当該職種・サービスの重要性によって異なる形になっています。このプランであれば8月までにパンデミック収束が見込めるとのこと。なおこのプランでは、教育は最後の第4フェーズで再開するものと位置付けられています。
3つのうちのどのパターンになるのか、現時点での予測は難しいです。ただ言えるのは、学校や塾などは優先度が低くなりがちで、再開の時期が遅れたり、再開後に再度閉鎖される可能性があるということ。よって、色々考えた結果、我が家はパターン2やパターン3も視野にいれ、次女の教育を大きく見直す形にしました。
・中学受験用の国算塾→一方的に動画のリンクを送ってくるだけで、あまりにもコスパが悪いため、zoom利用の少人数制国算塾へ切り替えることにしました。テキストもカリキュラムも大きく変わるので本人は大変です。ただ、決断が遅れると傷が深くなるだけになりそうですし、今ならキャッチアップの時間もとりやすいため、転塾することにしました。
・帰国子女用英語塾→オンラインで対応してくれているので、こちらはそのまま継続しています。オンラインで1クラスに結構な人数がいる割には値段が高いのですが、代替できるサービスもないので、当面はこのままでいく予定です。
・DMM英会話→これもそのまま継続。
・探究学舎→3月の無料講座がとてもよかったので、「人体・医療編」のオンライン講座を受講しています。探究学舎の学習は次女の食いつきがよく、本当に助かっています!!
・長女による家庭学習プログラム→長女がインターのGrade 5の時に自分が受けたUnit of Inquiriesの授業をベースにしたプログラムを作成し、次女に提供してくれています。独自プログラムといっても、テーマを決めてリサーチをさせ、関連した動画を見せたり記事を読ませたりして資料をまとめさせ、皆の前でプレゼンさせるというものですが、なかなか役に立っています。
現在私の上司はドイツ人なのですが、彼の口癖は「Hope for the best, plan for the worst.」今回のコロナの件で、本当にそのとおりだと感じています。パンデミックが早く収束することを祈っていますが、教育に関しては、最悪の場合を想定して先手を打っておくことが必要ではないかと思います。