COVID-19の影響が続く中、新学期/新年度がはじまりました。我が家は4人とも、元気に巣ごもり生活を続けています。
夫も私も在宅での仕事が可能なため、多少の不自由はあるものの、まあ何とか回せています。問題は子供たちの教育です。COVID-19により、教育についても色々と考えることがあったので、自分の備忘録も兼ね、記事にしておきます。
ICT教育の重要性
今回の件でしみじみ感じるのが、ICT教育の重要性です。
首都圏ではほぼすべての学校がシャットダウンを継続していますが、私立中高の一部の学校ではオンラインを活用した教育が開始されています。オンラインと一口に言っても色々です。スタディサプリなど外部のサービスに依拠する学校もあれば、学校の先生たちの授業をきちんと配信してくれる学校もあります。後者の場合、動画を一方的に流すだけの学校と、zoomやGoogle Classroomを使って双方向の授業をきっちりやってくれる学校があるようです。また双方向授業をやっている学校のなかにも、1日の限られた時間のみのところと、きっちり時間割どおりの学校があるようです。
周囲の話を聞いていると、各校の持つ「ICT力」の差が如実に対応の差に現れていると感じます。もちろんICTは万能ではなく、紙ベースの学習やface to faceの授業も重要だと思います。ただ、このコロナ問題がいつまで続くかわからないという現状を考えると、可能な限り教育にICTを活用すべきだという点に異論はないと思います。
おそらく来年以降の入試では、COVID-19にどのように学校が対応したかという点が問われることとなり、ICTを活用してきちんと対応した学校は人気も難易度もあがり、そうでない学校は下がるということになるのはないでしょうか。
2020年5月7日追記:
いわゆる名門進学校のなかには、「Kindle禁止」なんていうびっくりな学校もあるそうです。まさかのキンドル禁止令?
学習塾についても同様です。多くの学習塾はオンライン対応をしていますが、一方的な動画配信のところが多く、双方向的なコミュニケーションをどこまでどのような形で取り入れるかという点で差がつきはじめています。我が家の場合、次女の通っている学習塾については対応に疑問を感じる点があり、転塾の方向で動いています。通塾は送迎が大変なので、もしオンラインでそれなりにモチベをもって勉強できる体制が作れそうであれば、アフターコロナもオンラインで学習を継続する形がいいのかなと感じています。
海外留学のリスク
今回のCOVID-19を通じて、海外留学という選択肢は様々なリスクを抱えているのだということを改めて感じました。
海外大学にお子さんが留学中の友人が何人かいますが、どうやら一時帰国をされた方が多いようでした。聞いているところによれば、学校はオンラインで授業をしているところが多く、日本にいても受講できるといえば受講できる・・・ようです。ただ、時差のあるなか、日本からオンライン授業に参加するのは非常に大変だそうです。特にアメリカの場合、日本時間の深夜から授業がはじまることが多くなります。リトルアイビーにお子さんが留学中の友人いわく「だいたい午前0時から授業がはじまる」「午前3時以降の授業については先生も個別対応をしてくれることが多い」「ただそうはいっても、年配の先生の場合、ITを使いこなせていないこともあり、苦労している」とのこと。
また、海外留学にあたっては様々なテストの受験が必要ですが、今年は中止になったテストも多く、受験生のみなさん(特に海外大に絞って対策をしている方々)は、対応に苦慮されているのではないでしょうか・・・。
我が家も長女の大学は海外を考えていますが、今回の件を機に、海外留学のPros/Consについて改めて検討することが必要だと感じはじめました。仮に行かせるとしても、有事の対応がしっかりしている「国」を選ぶことは必須だと感じました。長女の夢はドイツの大学への進学ですが、今回の件を機に、留学させるならやはりドイツがいいかもしれないと親の私も思い始めています。ドイツ語、頑張ってもらおう・・。
今回のCOVID-19のシャットダウンは5月になれば収まるようなものではなく、ワクチンが普及するまで、それなりに長期にわたって続くのではないかと思います。その後の世界では、どんな教育が提供されていくのでしょうか。選択肢がある場面で親として賢い選択ができるよう、ち密な情報収集と分析を心がけていきたいと思います。