帰国子女の中学受験:我が家の場合

すっかりブログの更新を怠っていました。その間、長女の中学受験やら自分の仕事やらで、いっぱいいっぱいの毎日を送っていました。

さて我が家の長女の中学受験ですが、結果は3勝1敗でした。1敗を喫したのは、英語勝負の某難関校。英検1級でも落ちると噂に聞いていましたが・・・本当に落ちました~(汗)

不合格になった学校は、実は長女自身が「自分には合わない気がする」としきりに言っていて、合格をいただいても通うかどうかは正直微妙でした。ですので、本人は「ほっとした」みたいです。私も「ご縁がなかった」ということなのだろうと思い、自分を慰めていますが・・・いや~、でもちょっと悔しいな!!!

不合格の話を友人や知人にすると、たいてい、「えっ、英検1級でも落ちるの?一体どういう子がそういう学校に合格するの?」と質問されます。私の知る限り、合格者の多くは、英語圏の滞在歴が長く、帰国後に英語塾でしっかり受験対策をされたお子さんたちでした。特に印象的だったのは英語圏の複数の国を経験しているお子さんたちの強さ。例えばですが、「ニューヨークに4年、ロンドンに3年いました。5年生のときに帰国してKA(帰国子女専門の英語塾)に1年半通いました。」というようなタイプ。同じ英語圏といっても国によって色々違う点もあるので(カリキュラムも読む本も違いますよね)、複数の国を経験するとその分英語力に厚みが出るのかなと感じました。そして現地で磨いた英語力を基礎に、きっちり志望校対策をした子たちは、やっぱり強いなあという感じでした。

ちなみに長女は遅まきながら本帰国後(昨秋)からKAに通い始め、一番上のA1クラスの末席に加わりましたが、クラスのなかでお友達になった子の多くが上記のような経歴(英語圏から帰国+KAがっちり)だったそうで、加入当初から、「こりゃ英語一本勝負じゃ敵わないな~」という感じでした。途中でクラス落ちしなかったのが不思議なくらいです。長女の場合、論理的な文章の読解は得意ですが、文学作品とか詩の読解はてんでダメ。語彙もきちんと勉強したことがないので、苦労していました。そのような中、最初はアップアップしていたものの、周囲に刺激されて徐々に頑張るようになり、最後の方はエッセイで高得点を連発し、模範解答に選ばれるほどになっていました。わずか数か月の間でぐんぐん力がついているのは感じていましたので、もしかしたら英語一本勝負でもいけるかも?と親としてはちょっと期待してしまったところがあり、不合格の結果にはションボリでした。

ちなみに長女本人の反応ですが、普段から「中学受験は単なる通過点」と話をしていたからか、合格の報にも淡々としていましたし、不合格の報にも平然としていました。強がっているのかと思いましたが、そうでもないようでした。一応、「もうちょっと勉強しておけばよかったかな?みんなみたいに必死で勉強してなかったし。」と反省の弁を述べておりました。気づくの遅すぎ!まあ、エッセイ準備という名のネットサーフィンばかりしてたからね・・・。今回の不合格、本人にはちょうどいい薬になったみたいです。

ちなみに進学先は以前から長女が気に入っていた学校で、英語なしの試験で合格を勝ち取りました。長女の場合、国語はボロボロで、小6になってからは秋の日のつるべ落とし状態でした。一方で算数は勉強時間が少ないわりには安定して比較的いい成績がとれていたので(合不合でY65-70くらい。70を超えることもありました)、それが大きな助けになりました。

という訳で、我が家の帰国受験、志望校への途を開いてくれたのは、算数でした。まあ、英語も多少は役に立ちましたが・・・。それにしてもまさかこんな展開になるとは。きっとこれは、「英語はもうそのくらいにしといて、他のことを頑張れよ」という神様からのメッセージですね。もう長女の英語教育にお金をかけるのはやめようと決意しました(笑)

4月からはいよいよ中学生。本人は学校のHPをみて、「どうしよう、入りたい部活が7つもある・・・」とウンウン唸っています。どうすればいいのかよくわからないので、新入生説明会で、先生に相談するそうです。楽しく実り多い学校生活になればいいなと思います!

「帰国子女の中学受験:我が家の場合」への2件のフィードバック

  1. 中学受験、お疲れ様です。
    ずっと読ませて頂いてます。
    我が家も受験終了しました。
    我が家は後1年、海外でインター通いです。

    我が家の場合、本人の希望校が一般入試しかなかったので、4教科、3教科で受けました。

    物理的には行けないのですが、算数の問題に魅了されて、関西の難関校を受けましたが、残念でした。
    まさかの算数でドボン。。
    1日目、2日目と両方ダメだったので、無理でしたね。
    合不合で100番以内でも、N校は難しく、問題が良問でした。
    算数が難し過ぎて私が教えてあげられなかったのが敗因だと思ってます。
    日本の塾を初めて直前の1ヶ月通いましたが、穴を埋めきれなかった。。
    最後に追い上げてきたのですが、間に合いませんでした。
    後10日あれば状況は変わってたのかな、
    と悶々と思ってしまいます。
    合格させてあげたかった、、
    国語と理科は合格者平均を上回っていたので、よく頑張ったなと思います。
    やはり、超難関校の一般入試は遅くとも夏には日本で特訓を受けるか、親が教えれるかにかかってるなと思いました。

    海外で1人超難しい算数と向き合っていた息子にとって、日本では先生が教えてくれて、一緒に学ぶ仲間がいる事が嬉しそうでした。塾の送り迎えでの時間、前泊したホテルでの時間、全てが愛おしい時間でした。
    もう二度と息子とあんなに濃厚に関われる時間はないと思います。
    それだけでも中学受験して良かっと思います。

    後1年は英語を頑張ってもらい、貴重な時間を大事に使って欲しいです。

    長々と駄文を失礼いたしました。

    1. まいさん

      こんにちは!コメントありがとうございます。
      以前もコメントをくださったことがありますよね。
      海外在住でもずいぶん優秀なお子さんがいるんだな~と思い、とても記憶に残っています。
      (公文が国算ともにとても進んでいらっしゃったような。)

      しかし海外在住ながら合不合で100番に入るって・・・すごすぎます。びっくりです。
      それでもNは・・だったんですね。厳しい><
      (英語が試験科目なら1位を目指せるのでは・・・すごいです。)
      中学受験は塾に通ってそのなかで周囲の刺激を受けながら頑張る側面がありますし、また受験校によって対策なども異なってきますから、海外で一人で頑張るのは本人はもちろんお母さまもとても大変だったのではないかと思います。本当におつかれさまでした。

      私自身も中学受験組ですが、御三家や難関校に合格して「勘違い系」になってしまった人、偏差値でしか人を判断できなくなってしまった人、その後勉強をせずにどこの大学に行ったかもわからない人など、いろいろ見てきました。なので難関校に合格して浮足だっている人をみると、ちょっと複雑な気分になります。中学受験は本当に通過点にしかすぎませんし、志望校合格がもたらすのが明るい未来とは限らないと思っています。今回のご経験はきっと息子さんにとって大きなプラスになったのではないかと思います。残りの海外生活、エンジョイされてくださいね。

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