国民性と性格と思想とDNA

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最近、長女と雑談をしていて、「そんなことを考えているんだ」と驚くことが増えました。

先日、へ~と思ったのが、国民性の話。長女いわく、「国民性は、DNAレベルでかなりの部分が決まっている」のだそうです。

人の生まれもった性格に影響する遺伝子として、とりわけ有名なのは、 セロトニントランスポーターというものだそうです。この遺伝子には、 SS型、SL型、LL型の3パターンがあり、SS型はネガティブな思考・言動につながりやすく、LL型は楽観的な思考・言動につながりやすいのだとか。 日本人の場合、LL型の人はわずか3%しかいないようなのですが、アメリカ人だと約3分の1がLL型、アフリカあたりに行くとLL型の割合がさらに高くなるのだそうです。この遺伝子タイプの違いが、その人の生まれ持った性格に影響を与え、そして遺伝子タイプの割合の違いが、国民性の違いにつながっているのだとか。

「日本人は、遠慮することがいいことだって考えているでしょ?でも、たとえばスペイン人のSの場合、親しい人とやりとりするときは自分に素直であるべき、だから欲しいものがあったら相手に欲しいと言うのがいいことだって思っているんだよ。『これちょうだい』って言うのは、日本人からみればgreedy(貪欲)に見えるけど、スペイン人からみればむしろいいことなんだよ。こういう考え方の違いも、LL型とSS型の違いが関係しているのかも。面白いよね~。」とのこと。

それから、長女いわく、長女の周囲には、 「●●人だから××」というステレオタイプな国民性が当てはまらない友人も結構多いのだそうです。「日本人のなかにもLL型の人がいるでしょ。それと同じで他の国の中にもSSの人はいるし、出身国だけではその人のことは判断できないよね。」とのこと。他国の人と友達になるときに、相手の文化や習慣をリスペクトして相手を理解しようと努めることはとても大切なことですが、最初から「この人は●●人だから××に違いない」と決めつけてかかるのはよくないことで、先入観を持たずに接することも大切だと思う、というようなことを言っていました。

それからもうひとつ、私が感心したのは、性格と思想についての彼女の分析。「人の性格って遺伝子レベルで決まっている部分があるから、変わらないところもあるよね。でも、人の考え方って、まわりの影響でどんどん変わるんだよ。だからその2つは分けて考えないと。」

なるほど~、確かにそうかもしれません。

最近の長女を見ていると、英語が理解できることにより、情報収集の幅がぐっと広がり、得た情報をもとに考える力が伸びてきたなと感じます。彼女の場合、インターネットや友人から得た情報が多いので、たまに間違った情報を拾ってくることもありますが、最近はそれもだいぶ減った・・・かな?情報源の広がりによる思考力の伸長は、バイリンガル教育の思わぬ効果と言えるかもしれません。

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