電子タバコ(Juuling)問題

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最近子供たちのインターナショナルスクールで問題となっているのが、電子タバコです。

電子タバコとは

電子タバコは、英語ではe-cigarettesと呼ばれています。充電式のカードリッジのなかにニコチン等を含む液体が入っていて、これを加熱して霧状にして吸い込むというものです。上記の写真はそんな電子タバコの例です。最近はおしゃれな電子タバコが増えていて、特にアメリカのJuul社の製品がスタイリッシュなデザインで人気を集めているようです。

電子タバコを吸うことを、俗にvapingとか、juulingなどと表現するようです。Vapingは vaporize(気化する)が語源と言われてます。またJuulingは上記Juul社の社名に由来します。

インターの電子タバコ問題

私たちの居住国では、電子タバコは18歳未満禁止とされています。にもかかわらず、それなりの数の生徒が電子タバコを使っているようです。

さすがに長女の学年(Grade 6)だと、電子タバコをやっている子は周囲にはいないようですが、Grade 9あたりから、ちょこちょこと出てくるようです。 今のところ長女たちの環境にはさほど大きな影響もありませんが、本人いわく、「トイレが長い上級生が多くて困る。多分一部の人は個室でJuulをやっている」とのことです。

Juulのおそろしいところは、通常のたばこと違い、とても容易にはじめられてしまうところにあります。ライターもマッチも必要ないですし、灰皿も不要です。必要なのはUSBメモリのような器具ひとつと、カードリッジ。インスタグラムなどを中心にオシャレなトレンドとしての人気を獲得していることもあり、気軽な気持ちで始めてはまってしまうティーンが多いようです。

ちなみに、Juulは、USBを使ってPCから充電することができます。このためPCで充電しているところを先生に見つかるというケースが多いようです。学校からは、保護者に対して、「自宅でも、PCのUSBに見慣れない機器が接続されていないか、注意して観察してほしい」との呼びかけがありました。

電子タバコの成分は様々ですが、薬事法の関係から、日本でオフィシャルに販売されているものには基本的にはニコチンは入っていないようです。一方、Juul社の製品を含め、海外で発売されている製品には、かなりの量のニコチンが含まれていることがあるようです。よって電子タバコが原因でニコチン依存症になってしまったり、通常のたばこを吸い始めるケースも多いようです。集中力低下など学力面にも影響を与えると言われています。

若い世代では親の世代とは異なる流行があり、広まるスピードも速いので、注意が必要だと思います。ただしJuulは日本ではオフィシャルな販売はなされていない(薬事法にひっかかりできない)ので、当分は流行することはないと思われます。ヨカッタ。

とはいえ、Juulは特にアメリカでは大きな流行となっていますので、夏休みにお子さんの海外短期留学やホームステイなどを検討されている方は、お子さんに予めお話をしておくことをお勧めします。

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