3月に長女がHSK1級を受験しました。HSKは中国語の検定試験です。おそらく中国語の検定では一番メジャーなものなのではないかと思います。1級というと「すご!」と一瞬思われるかもしれませんが、エッヘン、一番下の級です!英検でいうと5級ですね。
試験の内容
1級の場合、ListeningとReadingのみです。Listening100点、Reading100点で合計200点、120点(6割 )以上で合格です。
レベル的には、「毎週2~3時間を半年、中国語を学習し、150語程度の最常用単語を使うことができる」レベルだそうです。
日本人の場合、キーを握るのはずばりListeningと思います。1級レベルだと、Readingは漢字を見れば何となく解けてしまう問題が多いです。もちろん満点合格を狙うならきっちり勉強することが必要と思いますが、「とりあえず合格できればいいや」という感じでしたら、Listeningに絞って対策をする方が効率がいいと思います。
試験対策
我が家でやったのは次の2つです。
1)サンプル問題を解く
HSKのホームページにあるサンプル問題(試験一回分)を解き、試験の形式を把握しました。サンプル問題は解答のほかリスニング問題のスクリプトもきちんとついていて、使い勝手もよかったです。
2)単語のチェック
出てくる単語はほぼ決まっているので、一覧表をネットでダウンロードし、チェックしました。インターで習うのは学校関連の単語が多いため、HSKの一覧にある単語は半分以上が知らない単語でした。とはいえ、漢字を見れば何となく意味が分かる単語も多かったのと、6割取れれば合格できるということから、完璧にはやりこまず、ざっとチェックする程度にとどめました。ただし頻出単語については別途発音をチェックしました。インターネットに音源は転がっているので、問題集などを買う必要はなかったです。
さて結果は
無事合格でした。Listening 82 点、Reading 100点の合計182点。合格ラインは120点なので、かなり余裕をもって合格することができました。
本人いわく、「試験のListeningより、試験の説明のListeningが難しかった」とのことでした(我が家はドイツ語圏在住で、試験の説明はすべてドイツ語だったため)。

その他印象的だったことなど
びっくりしたことその1。受験生がとても多かったこと。HSKはかなりの頻度(2か月に一度くらい)実施されている試験なのですが、会場は若者でいっぱいでした(とはいっても小中学生は皆無)。試験の教室の入り口に受験生の顔写真がずらーっとプリントアウトされた紙が貼ってあったのもなんだかびっくりでした。
びっくりしたことその2。会場についたら、入り口のテーブルの上にどーんと果物が置いてあって、食べ放題だったこと。長女いわく、ドイツ語と中国語で、「どうぞご自由にお食べください。ビタミンは大切です」みたいなことが書かれていたそうです。
びっくりしたことその3。合格証書が中国から送られてきたこと。ちなみに証書が届くまでは試験日から2か月近くかかりました。入試やなんやらで証書が必要な方は、早めに受験した方がよさそう。
さて次は
1級に合格したら次は2級なわけですが・・
サンプル問題を長女にやらせたところ、「難しい!これは多分無理」とのことで、6月の受験は見送ることにしました。Readingはともかく、Listeningは対策をしないと厳しそう。中学受験が終わって気が向いたらチャレンジすることにしようと思います。