Kindle Unlimited で教育関連本を一気読み <その3>

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先週は年明けということもあり、仕事でバタバタの一週間でした。土日に必死に積み残しを消化し、月曜日の朝、メールとchatworkとSlackをチェックしたら、誰からも何もレスが入っていない。時差の関係で、こちらの月曜日の朝は日本の月曜の夕方にあたります。だから誰からも何も連絡がないというのは、通常はあり得ないこと。不審に思ってカレンダーを見たら、今日は日本では成人の日、祝日ではないですか!やられた。土日に頑張って損しちゃった。

そんなこんなで、子供が学校から帰宅するまでの半日、時間が空いてしまいました。昼寝でもして明日に備えようかと思いましたが、コーヒーを飲んで眠れなくなってしまったので、Kindle Unlimitedでの教育関連本の読み漁りをすることにしました。

というわけで、今回は以下の3冊を紹介します。

※Unlimitedはラインナップが随時変わるため、すでにUnlimitedで読めない本もあります。その点ご了承いただければと思います。

9.16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える「賢い子」に育てる究極のコツ(瀧靖之)

 

タイトル通りの内容の本。20分ほどでさっと読める分量でした。

「東大生」でも「勉強ができる子」でもなくて、「賢い子」。我が家もそうなってくれればと思っているので、脳医学者の方が記されたこの本は、参考になりました。

以下自分の備忘録も兼ねて、概要をまとめておきます。

賢い子=好奇心が旺盛な子
・好奇心を育てる3つの秘密道具:①図鑑、②図鑑と現実をつなぐ道具(虫取り網、望遠鏡など)、③楽器
親は子どもの質問に無理に答えなくてもよい

脳の成長期を意識した教育を
・英語は8~10歳に始めるのがベスト
0歳から学ばせることはまだ不完全な脳に余計なストレスを与える可能性がある。超早期からはじめるなら、英語よりも音楽の方がベター。
・小学校高学年から中学生までは、コミュニケーション力を伸ばすことを意識する(いろいろな人とコミュニケーションをとる機会を作る)

海馬が大きく育つ生活習慣
・十分な睡眠時間(小学生9~11時間、中学生8~10時間)
・睡眠前の読み聞かせ
・叱りすぎない(叱られると海馬の神経新生を抑えるホルモンが分泌される)

効率のよい勉強方法
暗記科目は寝る直前に勉強すると記憶が定着しやすい
・朝食抜きはNG、菓子パンよりごはん、低GI食品推奨(白い食品より茶色い食品)

いやー、なんか子育てを0からやり直したい気分になってきました!もう一人生んで実践してみたい!(笑)

10.日本再興戦略(落合陽一)


最近注目を集めている若手科学者の方が書いた本。「少子高齢化は日本にとってチャンス」など、独自の分析が興味深いです。私はこの方のことはよく知らなかったのですが、めちゃくちゃ頭がよく、時代の空気が読める人なんだろうな~と感じました。

「教育」についても相当のページ数が割かれているため、今回はその部分を中心に読んでみました。以下備忘録です。

・新しい時代に必要なのは、ポートフォリオマネジメントと金融的投資能力。前者は複数の職業を持ちバランスを考えながら働くこと、後者は時代の流れを読んで専門性を深めていくこと。

・日本の教育で問題が大きいのは高校。教科を自由にして多様性を持たせるべき。

・大学では研究を。研究はお作法、コンテクストを理解することが肝要。新しいアイデアを出す方法論を教えるべき。

MBAよりアート。アートを学ばないと、モノの複雑さを理解できない。

英語より日本語力。ロジカルに話せればあとは機械翻訳で対応できる世の中になる。

どれも自分がおぼろげに考えていたこととぴったり一致する内容で、びっくりしました。

個人的には「アートの学び方」について、もっと深く知りたいなと思いました。というのも、アートやデザインがこれからの教育に非常に重要な意味を持ってくるだろうと私も思っているのですが、日本に帰国後、子供たちにどうやって学習の機会を与えればいいのか、よくわからずにいるからです。落合さんのほかの本を読めば何かヒントがあるのだろうか。

「英語より日本語力」のところも、おっしゃるとおりと思いました。私も1年ほど前から仕事でAI機械翻訳を頻繁に使うようになったのですが、これで仕事の進め方とスピードが一変しました。英語力そのものより、機械翻訳しやすい日本語を書く力の方が大切になってきているので、中途半端な英語力の私でも、できることが一気に増えました。ただその一方で、外国人の友達に囲まれ楽しそうにしている子供たちをみていると、「英語をつかってグローバルな人間関係を築いていく能力」はまだまだ大切だし、機械翻訳では補えないよな・・・とも感じます。

11.中学受験 6年生の親がすべきこと

プロの家庭教師の方が書いている本。Q&A方式で6年生の保護者の心得が記載されています。

この種の本は自分の商売の宣伝だったり、精神論がやたらと多かったりすることもありますが、こちらの本は結構淡々とした語り口で、その点は好感が持てました。帰国枠受験の我が家にはあまり参考にならない感じでしたが、一般受験の親御さんで、なかなか周囲に相談ができる方がいない場合には、読んで参考になる+励まされる部分が多いのではないかと思います。

なお、塾の選び方や志望校の定め方などについては、別記事で紹介した「一番得する中学受験」の方が参考になる気がします。この著者の方は他にも多数の著作があるようなので、もしかしたらそういうお話は別の本に書いていらっしゃるのかもしれませんね。

 

以上、Kindle Unlimitedで読んだ教育関連本の紹介でした。

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