先日、英語圏の大学への留学を考えている生徒と保護者向けの説明会があり、参加してきました。主催していたのは日本にも支部がある某大手教育コンサルティング会社。
以下、備忘録もかねて、概要を記しておきます。英語での説明でしたので、聞き間違いなどもあるかもしれませんが、ご容赦ください。
USの大学とUKの大学の違い
US:
・他国との一番の違いはリベラルアーツカレッジがあること。専攻が決まっていない人や色々な分野に興味がある人に向いている。
・求められる人物像はAll Rounder。勉強もできて、リーダーシップもあって、特技があって・・・というようなタイプが好まれる傾向にある。
UK:
・チュータリングが充実しており、教授陣から細かい指導を受けられる。
・求められる人物像はScholar。知的好奇心にあふれ、特定の分野について深く学びたいという意欲がある人が求められる。
Applicationと評価基準
US:
50% 成績(学校の成績のほか、SATやACTなどの結果も必要)
25% 課外活動、リーダーシップ
25% エッセイ、インタビュー
※UKに比べると、学業成績はさほど重視されない。「Who you are」 と「Why その大学」の2点が重要。
UK:
75% 成績(学校の成績のほか、学校によって指定のテスト有)
15% 課外活動、リーダーシップ
10% エッセイ、インタビュー
※USに比べると、学業成績が重視される。また必須条件として高校で必修になっている科目がある点に注意が必要。Medicineならbioではなくてchemistryが必要など、トリッキーな部分がある。
おもしろ?ネタ
以下、雑談のなかで出てきて「ほう」と思ったネタを記載しておきます。
・スコットランドは学費がタダでねらい目(欧州からの留学の場合?)
・意外な特技が合格の決め手になることがある。アメリカの某大学はマーチングバンドでピッコロの奏者が欠員になっており、どうしてもピッコロができる人が欲しかったので、ピッコロが特技だという応募者に高額の奨学金でオファーを出した。何が決め手になるか予測は不可なので、特技は必ず願書に記載すること。
・リーダーシップのアピールの仕方は2通り。①Institutionalなリーダーシップ(組織のなかでリーダー役を務めた)と、②Innovativeなリーダーシップ(コンクール入賞など)。最近はApp開発してベンチャーのCo-founderになった等、Appがらみで②をアピールするケースが目を引く。
・UKの大学はオックスフォードとケンブリッジのどちらか1つにしか出願できない。Artisticなオックスフォード、technicalなケンブリッジ。両方とも様々な学部があるが、社会科学系ならオックスフォード、理系ならケンブリッジを選ぶ傾向がある。
・リベラルアーツカレッジは修士課程と博士課程がない。学士過程の教育に特化している。このため論文数などが考慮要素となるUS大学ランキングには出てこないが、学生数に比してファカルティの人数が多く、教育内容が充実している。リベラルアーツカレッジで学んだあとはIvyリーグの修士に進む例が多い。
以上、本日の説明会のまとめでした。
我が家は一番上の子どもがまだ11歳なので、大学進学はまだまだ先です。ただ、中高と通う日本の私立の選択に際して予め知っておきたいことがいくつかあり、今回の説明会に参加しました。やっぱりうちの長女はUSタイプではなく、UKタイプだなあ・・。さあ、どうするか。