中学受験の算数で四苦八苦

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我が家の長女は、現在小学5年生です。海外でIB(国際バカロレア)インターに通っており、今夏からGrade 6となりました。中学受験対策のため、日系の塾にも週2回通っています。

忙しいながらもなんとか学校と塾の課題をこなしている長女ですが、ここにきて、中学受験の算数で四苦八苦しています。

 

昨日やっていたのはこちらの問題。速さと比の問題で、「時計の長針と短針の角度が180度になるのは7時何分?」的な問題を、「あ~、つまんない。ほんとやんなっちゃう。あっ!また間違っている。もういや~!!」とブチ切れながら、ひたすら解いていました。

ちなみにこちら、四谷大塚の演習問題集の<基礎>版。演習問題集はレベル別に3段階に分かれているのですが、そのうち一番簡単なバージョンです・・・。それでもゼーゼーハーハ―言っています(汗)

普段は塾の勉強は塾の先生にお任せで、私はノータッチなのですが、今回はさすがに気になったので横で解き方を見てみたら、なにやら公式のようなものを覚えてそれにあてはめて解いている模様。私からは「まずはちゃんと図を描きなさい」「で、分からない部分を□にして、問題文を読んで式を立てて解いてみたら?」と話をしたのですが、「□を使うと方程式になるからダメって塾の先生に言われている」とのこと。うーん、でも今の勉強方法だと、応用が利かないし、単なる計算練習になっちゃうよ・・。

本人いわく、「塾の勉強、国語は好きなんだけど、算数は嫌い」「だってつまらないから」だそうです。この時計の問題も、問題自体は頭を使う良問だと思います。でも、塾での授業の時間は限られている上、問題数がやたらと多いので、まず先生に解法を教えてもらって、同じような問題をひたすら解くということを繰り返しているようです。自分で解法を考え、「解けた!」という達成感を得ることはないみたい。う~ん。それだと確かにつまらないよね・・。

 

さて、「算数は嫌い」という長女ですが、インターのMathの授業は、大好きです。「難しい問題もあるけど、じっくり考えられる。脳みそをフルに使う感じ。だから楽しい。」とのこと。

Secondaryになってから、課題やテストごとに0~8まで9段階の評価が細かくつくようになったのですが、長女は今のところMathについては全て8を取ってきています。IBインターのMathの授業はパズルのような問題を解かされることが多く、またテストでは論述問題も出題されます(というより今のところ半分くらいが論述問題です)。4つの評価項目のひとつ(下記のC)が「コミュニケーション」となっていて、英語力、論理的思考力、プレゼン力が試されます。感覚的に問題が解けるだけではだめで、「なぜそうなるか?」を分かりやすく説明できることが必要です。成績の評価基準がやや特殊なので、IBインタ―に入ってから算数の成績がガクンと落ちたという話は、日本人のみならず他国のお子さんでもしばしば聞きます。長女の場合はおそらくその逆パターンで、IB基準の方が強みを発揮できるのでしょう。

長女の場合、ScienceとDesignも今のところオール8。親ばかですが、かなりの好成績と思います。このままIBインターで学ばせてあげることができれば、理系に進むことになるのは確実と思います。

でも、日本の教育に戻ったら・・・う~ん、どうなるのだろう?やっぱり「算数、嫌い」になっちゃうのだろうか。日本の教育制度に戻すことは、彼女の将来の可能性を狭めることにならないだろうか。

 

長女の横で一緒に算数の問題に取り組みながら、悩んでしまった秋の夜長でした。

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