ハロウィーンは憂鬱

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10月下旬のインターのイベントといえば、ハロウィーン。子供たちは仮装をして登校します。先生たちに怖いお話を読んでもらったり、ゲームを楽しんだり、お菓子をみんなで食べたり。とても楽しい一日です。

ハロウィーンといえば仮装をしてのバカ騒ぎというイメージが強いかと思いますが、子供たちのインターでは、多くのお子さんが快適にイベントを楽しめるようにするため、様々なルールが決まっています。

仮装のルール

仮装のルールは、簡単にまとめると以下の3つです。

(1) 顔を隠すマスクはNG
(2) 武器はNG
(3) spookyな仮装はOK、scaryなものやgoryなものはNG

spooky=薄気味悪い、幽霊のような
gory=血なまぐさい、残虐な、ぞっとする

要するに、お化けの仮装のようなものはOKだけど、血のりがベタベタついているようなグロテスクはものはNGということですね。(3)のルールはどこまでがOKなのか判断が難しい部分もあるからか、実際には、血のりがついた仮装をしているお子さんも、例年相当数います。

お菓子のルール

学校ではゲームの後にお菓子が配られます。しかしながら、配られたお菓子を学校で食べることは禁止されています。アレルギーのあるお子さんもいるし、宗教上の理由から食べられないお子さんもいるためです。

アレルギーのトラブルで多いのは、ナッツ関連。数年前のことになりますが、アメリカ大使館がハロウィンにあわせてたくさんのお菓子を学校に寄贈してくれたことがありました。ところがそのなかに、ナッツを含むお菓子が一部含まれていたようで、結局お菓子は配られず、全て廃棄処分にされてしまいました。どうやら大使館にもそのことが伝わったようで、翌年からお菓子の寄贈はなくなりました・・・。捨てるなら私にくれればいいのに!(笑

そしてもうひとつ注意が必要なのは、ゼラチンを使ったお菓子です。市販のグミの多くには、豚のゼラチンが含まれています。だからイスラム教の人や菜食主義者の人は食べられないのです。マシュマロにも同様に豚のゼラチンが使われていることが多いので要注意です。

それでもやっぱり多いアンチハロウィーン

色々な配慮がなされている学校のハロウィーンイベントですが、それでも「ハロウィーンは嫌い」という子がそれなりにいます。

アンチ・ハロウィーンな人たち
すでに日本でもすっかり定着した感のあるハロウィーン。 アメリカに住んでいたときにはその盛り上がりに随分とびっくりしたものです...

昨年書いた上記の記事。長女の友人の一部がアンチ・ハロウィーンだということを書いたのですが、なんと今年は、我が家の長女が、「ハロウィーンの日は学校に行きたくない」と言い出しました。本人いわく、「なんで学校に仮装していかないといけないのか、意味が分からない」「気持ち悪い仮装を喜んでしている人を見ると、いやな気分になる」とのこと。

現在長女には仲のよいお友達が3人いて、そのうち2人が上記記事で紹介したインド人のTちゃんとニュージーランド人のKちゃんなのですが、2人とも当日は学校を欠席する予定です。TちゃんもKちゃんも、穏やかで優しく、長女にとってはとても大切なお友達。もともとエンパシーが強い長女は、そんな友人たちの影響で、いつの間にかすっかり「アンチ・ハロウィーン派」になってしまったのでした。

学校を休むのは体調不良などで「行くことができない」ときだけで、「行きたくない」という理由は許容されないと話をしたところ、一応納得した様子ではありましたが、私も内心複雑です。私自身はハロウィーンというイベントの「非日常性」が好きなのですが、よくよく考えてみれば、人間の心の中に潜む「気持ち悪いものや残酷なもの、怖いものに惹かれる心理」を体現するイベントだなと。だから長女の気持ちも何となくわかるんですよね。

あ~、ハロウィーンって面倒くさい。今はとにかく、早くこのイベントが終わってほしいなと思っています。。。

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