インター入学後3年9カ月目、長女の語学学習の記録です。
Reading
Primaryのころは週に1回Libraryの時間があったのですが、Secondaryになってからは、なくなってしまいました。休み時間には図書室に行っていいことになっているようですが、図書室の場所がクラスから離れていることに加え、「休み時間くらい友達と思いっきり遊びたい」とのことで、わざわざ図書室に足を運ぶことはないようです。そんなわけで最近は、次女や私がPrimaryの図書室から借りてきた本を読んでいます。
今月読んだ洋書は以下の3冊。
Origami Yodaは次女が借りてきたもの。次女も読みましたが、長女もちょうど手元に読みたい本がなくて、読んでいました。
続いて読んだのは、Percy Jacksonの続編、Heroes of Olympusシリーズの2冊。Book Peopleにある安いセット版の在庫が品切れだったので、そちらが出てくるのを待っていたのですが、いつまでたっても出ないので、諦めました。図書室で借りてきたところ、あっという間に二冊読破。一冊あたり500ページ超とかなり分厚いのですが、文章は比較的容易で読みやすいようです。
Writing
英語は基本的に学校にお任せですが、エッセイのみ、時間を見つけて書かせています。
これまでは意見を問う形式のものを中心に書かせていましたが、先日、少し趣向を変えて、慶應湘南藤沢が公開していた英語のエッセイのサンプル問題「超能力があったら何をするか」について書かせてみました。長女が書いた内容をみてびっくり。
「もし超能力があったら、なくしものをすぐに見つけられるようにしたいです。なぜなら私はすぐになくしものをするから。この間は大切なカメラを旅行中になくしました。サンタさんがくれたカメラなので、本当にショックでした。それから・・」
うーん、超能力の使いみちがしょぼすぎる!その上、自分のドジ話を延々と描き続けているという・・。内容が低レベルなので使われている語彙も低レベル。長女が天然でKYなことは知っていましたが、いやはや、ここまでとは。
「あのね、入試のエッセイっていうのは、自分は賢いですよ~、社会に起きている問題について色々考えていますよ~、他の子とは違いますよ~っていうことを、アピールする場なの。ドジ自慢をする場じゃないの。こういう問題が出たら、社会に起きていることについて問題意識を持っていることが分かるような内容で、かつ、難しい語彙を使えそうなトピックを戦略的に選んで、エッセイに仕上げないといけないのよ。」
まっすぐで純粋なところがあるうちの長女。それが長所でもあるので、こういうエッセイ指導は気が引けました。けれども、エッセイで嫌みにならない範囲で自己アピールをする技術や、嘘をつかずに適度に「盛る」ことの重要性は、中学受験のみならず、海外大学・大学院受験でも必須になってくることなので、少し丁寧に話をしてみました。本人は「え~、そうなんだ・・!何をしたいか、真剣に考えたら、こうなったんだけど。わかった、もう一度考えてみる。」と言っていました。(それにしても、真剣に考えて「なくしものを探す」という結論になったという点もびっくり。本人いわく、「カメラをなくしたことは、私の人生のなかで一番つらい思い出なの。今でも涙が出てくる」のだとか。どんだけ・・・。)
書き直しをさせたところ、世界中のdeforestation(森林破壊)をもとに戻すために超能力を使いたいというようなことを書いていました。比較的難しい語彙を使いながらdeforestationの原因や現状などについて書くことができていて、これならまずまずの点がとれそうだと感じました。受験のエッセイって、単に英語力があるだけではダメで、コツやテクニックがいりますね。どういうエッセイが帰国受験で高い評価を得られるのか私もまだよくわかっていないので、少し研究が必要になりそうです。
日本語(国語)
9月はじめに四谷大塚の組み分けテストを受験。今回は最低記録を大きく更新してしまいました。国語の成績は、どの模試でもだいたい上から10%前後のことが多いのですが、今回は30%ラインまで一気にドロップオフ。敗因は、配点の大きい比較的ボリュームのある記述式問題を悉く落としたことにあると思われます。長女の場合、読解は比較的得意ですが、書くのは苦手。選択式が多ければ成績があがりますが、記述欄が多いと下がる傾向にあります。この数年、日本語での作文をまともに書いたことがないので、仕方ないといえば仕方がないのかな・・・。
夏休み後半、遊んでしまってほとんど勉強していないことも影響しているかもしれません。その次のテストでは従前のラインまで成績が戻りました。ただ、多少の上下はありながらも、ゆるやかに、でも確実に、成績が落ちて行っているのを感じます。
国語の学習に取り組める時間は、平日の塾のない日は30分から1時間。学校の宿題に追われ全くできない日も勿論あります。国語は労力が点数には直ちに結びつかないところもあるし、帰国入試では学校によってはさほど重視されないので、どこまで力を入れて取り組むべきか、悩んでしまいます。
ドイツ語
こちらは引き続き頑張っています。Secondaryにあがってからドイツ語の授業はallドイツ語に。授業中に英語を使用すると減点されるのだとか。
私はドイツ語は話すことができないので、彼女のドイツ語レベルは正確にはわからないのですが、日常会話のリスニングはほぼ問題なし、ライティングもA4で1~2枚程度のエッセイをサクサク書いていて、かなり力がついてきたのを感じます。一方スピーキングはいまいちで、他の人が言っていることは理解できるけど、自分から話すのは苦手なようです。ドイツ語を母語とする友人は複数いるのですが、みんな流暢に英語を話すので、ドイツ語のスピーキングが必要とされる場面がないんですよね。う~ん。
ゲーテ・インスチュチュ―トのドイツ語検定を受験させたいと思っているのですが、試験日が平日のみなので、まだトライできていません。学校を休んで受けさせるほどのものではないと思いますが、来夏までにB1までは取りたいところ。年内も日程があわず、どうしたものかと考え中です。
中国語
こちらも引き続き楽しんで学習しています。
最近は漢字の練習がはじまったようです。まずはじめに習う漢字は数字だったようですが、これが日本と全く同じなので、「めっちゃ楽!楽すぎる!」と喜んでいました。英語などアルファベットを用いた言語を母語とするお子さんの場合、書き順を覚えるという学習に慣れていないため、「五」を正しい書き順で書くのも結構大変みたいです。たぶん日本人中心の授業であれば、「五」の書き順なんか飛ばして、発音にフォーカスした授業をするのでしょうね。学校の授業が楽ちんなのはいいんですが、その分効率的な学習ができていないという感じがします。中国語は英語で習うより日本語で習った方がやっぱりいいんだろうなと思います。
ちなみに宿題のプリントはこんな感じ。漢字を書くマスは日本の漢字練習帳のように十字に点線が入っています。そして日本の漢字練習帳であれば漢字のマスの右にふりがな欄があるところ、漢字のマスの上にアルファベットで読みを書く欄があるようです。なんだかおもしろいです。
以上、2018年9月の学習記録でした。