ヨーロッパのホテルに宿泊する際の留意点

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ヨーロッパ在住の我が家は、連休にはたいてい、旅行に出かけます。

ヨーロッパのホテルには、日本と異なる点が色々ありますし、またアメリカやアジア諸国とも異なる点があります。そこで今日は、ヨーロッパのホテルに宿泊する際の注意点などについて、まとめておきたいと思います。

 

チップは不要

枕銭(ピロー・チップ)は、ヨーロッパでは不要です。

高級ホテルなどに宿泊し、荷物をポーターさんに運んでもらった場合には、1~2ユーロを渡すことが望ましいようです。ただ、荷物を持ってくるのがすごくおそかった場合などは、私は渡しません。

ついでにいうと、ヨーロッパの場合、レストランのチップも、アメリカなどと違って、端数を切り上げる程度でOKです。高級店でも10%くらいです。また、イタリアなどに多いのですが、すでに「コベルト」というサービス料が加算されていることがあります。この場合チップを払うとサービス料を二重払いしていることになりますので、注意しましょう。

エレベーター、ないかもよ?

ヨーロッパでは、ホテルにエレベーターがないことがしばしばあります。特に旧市街地などにある雰囲気のよい老舗ホテルにこの傾向があります。

重いスーツケースを運ぶのが嫌な方や、小さなお子さんや高齢者とご一緒の場合は、予めエレベーターの有無を確認し、ない場合には低層階をリクエストした方がいいです。ヨーロッパの1階は、日本では2階に相当しますので、ご注意を。日本の1階は、Ground Floorといいます。1st Floorとリクエストすると、日本式の2階になってしまいます。

ちなみに、エレベーターがない場合にホテルの人が運んでくれるかですが・・・私の経験からは、運んでくれない確率の方が高いです(汗)

ちょっと待った!それはビデ!!

トイレには便器と並んで「ビデ」があることが多いです。特にイタリアやスペインなど、南欧に多いです。我が家にもあります。

ビデは下半身を洗うものですので、食べ物や飲み物は入れないようにしましょう。何か分からず、間違って飲み物を冷やすのに使ってしまう日本人がいるとかいないとか・・・笑

下の写真で便器の左側に写っているのがビデです。蛇口の方を向いてまたがるように腰かけて(便器とは逆の向きになりますね)、蛇口をひねって出てきた水を使い、素手で陰部を洗います。最初は「手で洗うのか・・」と思いましたが、慣れてくるとウォッシュレットより快適です。

お得なハーフボード

小規模な街やリゾートの中心部に多いのが、評判のいいレストランがついでに宿屋も経営しているというパターン。この場合はハーフボード(食事つきの宿泊プラン)にするのが、お得でおすすめです。

Booking.comなどの予約サイトではこの手のプランは表示されませんが、リクエストすれば現地で追加料金を支払って対応してくれることが多いです。

我が家はハーフボードにして外れだったことは今までありませんが、念のためTripAdvisor (トリップアドバイザー)などで宿泊先のレストランとしての口コミもチェックしておくとよいと思います。

歯ブラシは持参しましょう

高級ホテルでも、歯ブラシはまず置いていません。必ず持参しましょう。忘れたら行きの飛行機でもらっておきましょう。日系の航空会社ならもらえるはずです。

シャンプーなどのアメニティは置いてあることが多いですが、絶対ではありません。また、「リンスインシャンプー」だとか、「髪も体も洗える液体せっけん」のようなもののことも多いです。よって、この手のアメニティーも持参した方が無難です。また、あちこちのホテルに連泊する場合には、余ったアメニティは持って移動した方がいいです。

スリッパも持参がおすすめ

部屋にはスリッパがないことが多いです。あっても紙のペラペラなものです。

日本人の我々からすると、土足のまま部屋で過ごすのは窮屈だし、かといって床の上を素足で歩くのも・・・となると思います。スリッパまたはビーチサンダルを持参されることをお勧めします。

シーツやタオルも・・・持参?

どうやらフランスに多いようですが、中~長期滞在用の宿泊施設の場合、「シーツとタオルは持参!」ということがあるようです。きちんとしたホテルなら問題なくついていますが、ちょっと安価な宿泊施設に泊まる場合、何が含まれているのかきちんと確認しましょう。

迷ったら朝食はつけない!

宿泊プランで朝食の有り無しで迷ったら・・・我が家はつけません。

ヨーロッパ(大陸)の朝食は、「コンチネンタルブレックファスト」といって、火を通さないものが並ぶことが通常です。外国人の多いホテルだと卵料理やソーセージなど温かいものが並んでいることも多いですが、数が知れています。なので、「このメニューでこの料金か・・」とがっかりすることが多いです。

それから、イタリアなどでは、朝食にやたらと甘いものが出ます。ケーキにクッキー、ドーナツが並ぶビュッフェ。おいしそうだけど、朝から甘いもの山盛りは、きついです・・。

ヨーロッパの街では、パンやさんがあちこちにあって、大抵早朝から開いています。そしてパン屋さんではコーヒーや紅茶も一緒に買えて、テーブルやいすなどもあって、その場で食べられるようになっていることが多いのです。なので、ホテルの朝食に高いお金を払うなら、街に出てパンやさんで何か買って、朝の街を眺めながら朝食をとる方が、満足度が高いです。

知っていますか?アグリツーリズモ

ホテル替わりに最近我が家がよく使っているのがアグリツーリズモ。イタリアの民宿みたいなもので、オリーブ園だとかワイナリーだとかが宿泊施設を営んでいるというものです。他国にも同様の宿泊施設はあるのでしょうが、イタリアが圧倒的に進んでいます。イタリア旅行を考えている場合には、ホテルではなくアグリツーリズモもぜひ検討を。

 

以上、ヨーロッパのホテルに宿泊する際の留意点について、まとめてみました。みなさまのヨーロッパ旅行がより思い出深いものになりますように。

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