中学受験あれこれ

中学受験、帰国子女の学校選び

我が家は帰国枠での中学受験を考えているので、7月に一時帰国をした際に、学校説明会や学校訪問などに積極的に参加しました。実際にいろいろな学校の話を聞き、訪問してみて、どうだったかという点について、簡単にまとめておきたいと思います。

 

志望校を選ぶにあたってチェックしている点

志望校を考えるにあたって、語学教育の面で我が家がチェックしているのは、以下のような点です。(★は我が家にとっての重要度を示しています。)

①英語がネイティブ教員による取り出し授業になっていること(★★★)
②海外大学進学も視野に入れ、英語力をさらに「伸ばせる」環境であること(★★)
③図書室の洋書が充実していること(★★)
④交換留学プログラムが充実していること(★)
⑤留学後、同じ学年への復学が容易であること(★★)
⑥第2、第3外国語が学べる環境であること(★)

訪問&リサーチの結果

①英語が取り出し授業になっていること(★★★)
→帰国入試を実施している学校の多くで取り出し授業を実施していました。ただし、取り出し授業のコマ数が限定されていたり、一般生と混合でレベル別クラス編成をしている学校もあり、内容はまちまちのようです。
→できればネイティブの先生による授業がいいなと思っていますが、ネイティブによる授業といっても、ネイティブ教師の質にかなりばらつきがある印象です。帰国子女受け入れで有名な学校でも、「ん?」と感じる先生がちらほら・・。指導力のある先生は高給が保証されているインターに流れてしまっているのかな。

②海外大学進学が可能なように英語力をさらに「伸ばせる」環境であること(★★)
→①に似ていますが、よりハイレベルな英語学習環境が整っているかという点です。一部の上位校ではかなり質の高い授業がなされているようで、帰国後も英語力を伸ばせる環境のようです。そして、当たり前といえば当たり前ですが、入学試験の英語の難易度の高い学校ほど、英語の授業のレベルも高いようでした。問題は入学の難易度。年々上がっていて、上位校は英検1級保持でも不合格になるケースがある模様です。

③図書室の洋書が充実していること(★★)
→残念だったのがこれ。現在通っている学校の図書室は、本選びが楽しくなる素敵な空間。センスがいいブックストアのような場所です。新しい本も毎月どんどん入ってきます。でも、日本の学校の図書室はそういう雰囲気ではないんですよね。そもそもの蔵書数が少ない、新しい本が入っていない、ディスプレイがいまいち、雰囲気が暗い・・などなど、どの学校も図書室に予算や人員を割いていないことが明らか。「きゃあ素敵!」と思える図書室には、お目にかかることができませんでした。大学までの一貫校なら大学図書館が使えるかな?そうでない場合、「洋書を読む」環境は家庭で整える必要がありそうです。

④交換留学プログラムが充実していること(★)
→帰国子女受入校は英語教育に力を入れている学校が多いため、長期・短期いろいろなプログラムを取り揃えている学校が多い印象です。ただし、英語圏を対象とするものが大半です。個人的には中華圏やドイツ語圏への留学に興味があるので、留学は自力で学校外のプログラムを探すしかない感じ。
→なお、外部留学プログラムは学校の推薦が必要なことが多いようです。UWCなどを狙う場合には退学必須なので、そういう場合にも推薦状をもらえるのかどうかという点もチェックが必要になりそう。これはこれから個別に情報を収集する予定ですが、どうやら私立より公立の方が気持ちよく推薦状を書いてくれる傾向があるようです。

⑤留学後、同学年への復学が可能であること(★★)
→これも学校によってまちまちです。退学&復学をゆるい基準で認めてくれる学校もありますが、留学期間制限があったり、学費納入が必要な学校もありました。また、学外プログラムでの留学や家族の海外赴任への同行の場合、復学時に学年がさがってしまう学校もあります。我が家は非英語圏への留学も考えているし、再度の海外転勤も考えられる(というより密かに希望している)ので、復学不可はきついです。また、特に女子の場合、「中高で一学年下への復学になる」のは精神的にかなりつらいはず。うちの子の場合、「元の学年に戻れないなら、留学はしない」となりかねないと思います。

⑥第2、第3外国語が学べる環境であること(★)
→一部の学校では中3~高1から第2外国語の選択が可能なようです。フランス語については第二外国語としてきちっと学ばせる中高がちょこちょこありましたが、中国語やドイツ語はちょっとマイナーで、あってもビギナーコースです。これもまた、家庭で何とかするしかない感じです。

 

全体として強く感じたのは、「うちはグローバル人材の育成に力を入れています!」と高らかに宣言しつつ、実際には、大学合格実績のために手っ取り早く「英語のできる子を取りたい」だけの学校が多いこと。本当に「グローバル人材の育成」を真剣に考えるのなら、「英語ができる」英語圏からの帰国子女より、それ以外の言語ができる子を入学させた方が面白い気がするし、「英語はもちろん、中国語教育にも力を入れています!」みたいなカリキュラムもいいんじゃないかと思うんですが、残念ながらそんな学校はないんですよね。そんなこんなで、学校説明会などで「グローバル人材」という言葉が出てくるたび、「あー、はいはい、グローバル人材ね。で、あなたのいうグローバル人材って何?」なんて思ってしまうように。「うちは英語教育頑張ってます!」ってストレートに言ってくれる方が、ずっと好印象な気がします。

そして、英語重視の流れが加速しているため、帰国生のなかには、国算は捨てて英語に絞って受験対策をして臨む受験生も多いようでした。長女の場合、英語が飛びぬけてできるというわけではないし、長期的視野に立てば国算の基礎力をきっちりつけておくことも必要だと考えているので、英語一本化戦略は現時点では考えていません。しかしそうすると、上位校の入学試験で、英語一本で頑張っている子たちには勝てそうもないという・・。うーん、困った。

そして何より懸念されるのは、親がよかれと思って与えた進学先が、結局は本人の可能性を狭めてしまうのではないかという点です。いっそのこと公立路線でいった方が、アジア留学などチャレンジングな選択肢を取りやすいような気すらします。人と同じ経験を積み重ね、狭い土俵のなかで横を見ながら偏差値争いに勤しむのは時間の無駄以外の何物でもありません。大切なのは、どれだけ人と違う経験を重ね、エッジイでいられるかーnumber one ではなくonly oneになれるか―という点だと思うので、もしかすると学校選びで一番大切なのは、「子供の足かせにならない」学校かどうかという点なのかな~なんて思ったりもしています。

そんなわけで、帰国子女の学校選択、非常に悩ましいなと感じてます。

長女の反応

さて、説明会や学校見学に連れまわされた(?)長女本人ですが、「Aは校舎がきれいでよかった」「Bは先生がおもしろくてたのしそうだった」「Cは制服がかわいくていいね」「そういえば塾の先生はDがおすすめだって」「でもパパやママはEだから私もEがいいのかな?」みたいな感じです。私がぶー垂れていたポイント③(シャビーな図書室)についても、「そんなの図書室の英語の本を全部読んでから考えればいいんじゃない?ぜんぜん問題ないって!」とのこと。

うーむ、前向きというかなんというか。まあ要するに、学校なんてどこでもいいってことみたいです(笑)

中学受験はしょせんは通過点。試験対策に血眼になるより、長期的視野に立って「役立つ」勉強を積み重ね、その結果として「ご縁」があった学校に進学させていただくのが一番いいのだろうと感じています。

中学受験、帰国子女の学校選び” に4件のコメントがあります

  1. 2009年生まれの娘がおります。海外在住5年目です。同じ年の娘がいるので、ブログ参考にさせていただいております。

    中華圏やドイツ語圏への留学に興味があると記載がありまして質問させていただければと思います。我が家も英語/中国語/英語以外の第二外国語をインターで学んでおりまして、インターの夏休みにオーストラリアとニュージーランドの公立校に短期留学に行ったところ、各国の特色あるカリキュラムに娘も楽しんで学んでました。

    同じようにドイツ語を短期で学校に通うことはできないのか?と考えておりまして、子供達が楽しんで学べるようなアイデアがあれば教えてもらえればと思いました。語学学校のような授業を聞いて学ぶ形式だと飽きてしまうので、より学校(グループワーク)に近い形で学べたらいいのにと漠然と考えてます。

    中国語は、上海あたりの中学からのボーディングで短期(9月、2月開始)で学べたらと考えおります。台湾の大学がやっているサマーキャンプも小学生には人気ですが、漢字が繁体字で、簡体字で学んでいる娘は少し混乱してました。会話を学ぶには問題ないと思いました。

    1. こんにちは!コメントありがとうございます。

      そうなんです、中華圏留学、興味をもっています。台湾の大学のプログラムなんてあるんですね!長女が中学に入ったら、短期留学させるのも面白そう~。教えてくださってありがとうございます!

      さてドイツ語圏の短期留学なのですが、公立学校への体験入学は、周囲では聞いたことがなく、一般的ではないように思います。インターが定員いっぱいで入学待ちのときに一時的に通わせてもらったというケースは周囲にいくつかあるのですが、あまりいい話は聞かないような・・。ここ数年、難民受け入れで学校側も大変な状況のようですので、外国人を一時的に快く受け入れるという余裕は今はないのかもしれません。

      一方、サマーキャンプの類はいろいろあります。日本のように塾の夏期講習や学童みたいなものがないので、共働き家庭にとってはサマーキャンプは必須のようで、スポーツ系やアウトドア系、多少お勉強も入っているもの等、種類も豊富なようです。ただ、我が家の住んでいるエリアの場合、インターの夏休みと現地校の夏休みの時期が大きくずれているため、外国人向けの英語キャンプに参加しているお友達は多いのですが、ドイツ語のキャンプ情報はあまり聞かないかも・・・。

      というわけで、なんだかあまりお役に立たない情報でごめんなさい。

  2. 貴重な情報ありがとうございました!なるほど、ドイツの公立校の体験入学は難しいのですね。サマーキャンプなど利用できたらと思います。

    台湾の大学のキャンプは、この二つが有名かと思います。申し込み締め切りが早かったりするのでお気をつけください。
    国立台北教育大学
    国立台湾師範大学 NTNU
    國語日報社 Language centerも友達が行って良かったと言ってました。中国で良いキャンプを見つけることが出来たらと思っていましたが、北京や上海のお友達に聞いても良い中国語のサマーキャンプは知らない/聞いたことないとのことでした。シンガポールもローカル、インター主催が少しある程度であまりありません。

    ですので、単身留学ができる中学生以降で、中国にある甘泉外国語中学国際部、上海外国語大学附属中学国際部、華東師範大学第二附属中学国際部あたりが中国語をしっかり学べそうかなと思い調査中です。小さいお子様ならYCTが、 小学高学年ならHSKの受講が中国語のレベルチェックには良さそうです。

    引続き、ブログ拝見させていただきます!ありがとうございました。

    1. こんにちは!とても参考になる情報、ありがとうございます。
      台湾は親日の方が多いですし、単身の短期留学でも何となく安心感がありますね。子供が中学生になったら、ぜひ検討してみたいとおもいます!色々な留学エージェントさんや旅行会社の取り扱いがあるようですが、みなさんエージェントを通されているのか、直接申し込まれるのか、どうされているのでしょう。またいろいろ教えてください!

      ニュージーランドは確か、公立小学校に外国人が通う場合、一定の学費を払う形になっていたように記憶しています。受け入れればそれだけ収入にもなるので、双方にメリットがあるのかもしれませんね。ドイツの学校は基本的に国籍にかかわらず無償なので、そのあたりも体験入学の難しさに影響を与えているのかもしれません。なお、数は多くありませんが、英語教育に力を入れている私立の小学校も多少あるようなので、そういう学校であれば交渉次第で体験入学ができそうな感じはします~。

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