インター生の我が子をスパルタ中学受験塾に入れてみた件

  • by

一時帰国中の我が家。今年は長女を1か月まるまる大手中学受験塾へ入れてみました。

長女は昨年9月から日系の塾に通って算数を学んでいます。今年の2月からは国語も追加しました。一応四谷大塚の予習シリーズを使ったカリキュラムで学んでいますが、我が家の住む地域の日本人駐在組は中学受験に興味のないご家庭が多く、のんびりまったりした雰囲気です。宿題も少なく、最低限のことをさらっと学んでいるという感じ。そんな雰囲気のなか、長女もダラダラと勉強しているため、日本の受験生たちの様子を見て少しでもやる気になってくれ~~ということで、一時帰国時に塾に通わせてみることにしました。

選んだのは、早稲田アカデミーという大手塾。校舎の場所と夏期講習の日程で選んでしまったのですが、後から知ったところによれば、この塾、体育会系の熱血指導で有名なのだとか・・。シラナカッタヨ~。

というわけで、ぬるま湯インター生活を送っているわが子をスパルタ熱血中学受験塾に入れてみた顛末について、まとめておきます。

 

1日目:標準クラスを体験

まず初日。入室テストを受けに早稲田アカデミーへ。

この時点ではまだ早稲アカがスパルタ塾だとは知らなかったのですが、校舎に入った時点で、「あれ?」と思いました。というのも、事務室の前を通る子供たちが全員、「失礼します!」と元気に大きな声であいさつをして通り過ぎていくのです。確かに挨拶は大事ですけど・・・「失礼します!」「失礼します!」「失礼しますっ!!!!」と、かなりうるさい。この体育会系の妙なテンションは一体なんだろう?と子供のテストの合間にググったら、実は熱血スパルタ塾であるという事実が判明。あらら。

その日はテストの後、そのまま標準クラス(S1)で授業を受講。クラスは14人くらいで、8割女子。国語の先生と少し話をしましたが、とてもやさしそうな年配の女性の先生で、「あれ、先生はスパルタじゃないんだ」とちょっと意外に思いました。

授業後本人に、「どうだった?」「内容は難しかった?」「楽しかった?」と聞いたら、答えは全部、「ん~、まあまあ。」でした。彼女の「まあまあ」は「NO」ということ。どうやら本人的にはいまいちだったようでした。

 

2日目:上位クラスへ移動

入室テストの結果が出て、2日目からはSSクラスという上位のクラスへ移動しました。人数は10人くらいで、やや男子が多かったです。先生は国算ともに若い男の先生でした。

SSは御三家を目指す子たちのための特別なクラス。長女の通う校舎ではその下のS1クラスでも慶應など難関校に合格者が出ており、帰国受験の長女には十分な難易度です。このためクラスを下げてもらった方がよいのではと考え、帰宅後本人に「S1に戻らせてもらう?それともSSがいい?」と聞いてみました。長女は「SSがいい!」と即答。そのままSSで続行することになりました。

長女いわく、SSがいい理由は以下のとおりとのこと。
・SSの方が活気がある。授業中もみんなどんどん発言している。S1はシーンとしていて、居心地が悪い。
・今まで会ったことがないような頭のいい子たちがいる。そしてみんなよく勉強する。
・休み時間にみんなでバカ話をするのがすごく楽しい。
・先生は厳しいけど面白い。

中途半端な時期にSSに入った長女は、最初は「なんか変てこなのが入ってきたな」という目で見られていたように思います。ところが模試で、国語でクラス2位の成績を取ったあたりから、周囲の評価が「結構やるじゃん」になった模様。(ちなみに普段は算数の方が成績がよいのですが、今回は難問に全く歯が立たず撃沈しました!)うまく自分の居場所を見つけることができたようで、楽しく通っています。

 

噂の体育会系熱血指導

長女いわく、S1よりSSの方が、断然厳しいのだとか。例えばSS担当の先生たちはこんなことを言うようです。

「テストの点が悪ければ廊下に答案用紙を貼りだすからな!」

「組み分けの目標偏差値は●●!」

「学校の宿題は、夏期講習が始まる前に全部終わらておくように!まあ当たり前のことだからみんな分かっているとは思うけど。」

夏期講習は終業式の翌日にはじまります。さすがに宿題全部は無茶じゃ・・と思いましたが、長女は小学校からもらってきた夏休みのプリント80枚、2日間ですべて仕上げてしまいました。本人いわく、「だって先生が、それが当たり前だっていうから・・」とのこと。つか、体験入学はもう終わったから、プリント提出しなくていいのにね。

熱血指導で唯一長女が困っていたのは、「模試の結果について、反省文を書いてくるように!ノート1ページ分でいいから。」という宿題が出たとき。うちの長女は反省文はおろか読書感想文すら書いたことがありません。このため、「反省文ってそもそも何?1ページ分でいいってことは、本当は2ページくらい書けってこと??」と、途方に暮れていました。四苦八苦しながら書き上げて持っていたところ、「非常によく書けている」とお褒めの言葉を頂いた模様。反省文で高評価・・・び、びみょ~(笑)

こんな感じの早稲アカSSクラス。長女に「先生たち、怖くない?大丈夫?」と聞いたら、「えっ・・・怖い?先生はみんな、面白いよー」「ママに比べれば、全然怖くないよ」とのこと。そっか、インターはぬるま湯だけど、私がスパルタだったから問題なしだったのか!!!盲点でした(汗)つか、心配して損したわ!

 

というわけで、毎日楽しく夏期講習に通っています。今日は「みんな授業のあとで自習室で自習するっていうから、私もやる!すぐに迎えに来ないで!」とのこと。いやー、あなた本当にうちの子ですか?信じられない豹変っぷりです。。。

このままガッツリ勉強してくれれば難関校も夢ではない気がしますが、実際には来月はじめには居住国に戻りますので、難関校は夢で終わる予定(笑) 8月はたっぷり遊ぶ予定なので、残り1週間、全力で頑張ってほしいなと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA