先日、長女が英検の準1級を受験しました。
結果は以下のとおり。ぎりぎり合格でした。危なかった!
各パートの点数と結果分析
Readingは29/41。試験前に英検HPの過去問を3回分解きましたが、30点を下回ったのは今回がはじめて。本人いわく、「過去問よりかなり難しかった」とのこと、その感想どおりの結果でした。ちなみにロンドンのReading問題は日本国内とは違うものでしたが、長文読解が2010年の過去問と全く同じだったという驚愕の情報をいただきました。びっくり。
Listeningは23/29。本人いわく、教室の一番後ろに座ったところ、他の受験者のページをめくる雑音で音声が聞こえず、答えられなかった問題が3問あるとのこと。また、解きながらかなり焦ってしまったようで、そのためにミスした問題があるかもと言っていました。結果論になりますが、もうちょっと環境がよかったら、あと2~3問は正解できたかも。
Writingは、12/16。ロンドンではAnimal huntingの法規制の要否を問う問題が出たそうです。本人は法規制は必要という立場で書きたかったものの、問題の中で指示されている「ポイント」のなかに意味が分からない単語があって、必要説だと理由が2つ書けず、やむなく不要説で書いたとのこと。内容を聞く限り、説得力がなくて小学校低学年レベルの文章だなと感じたので、この点数は納得です。
分野別得点でみると、ReadingとListeningは合格者平均を超えていましたが、Writingは合格者平均(14/16くらいでしょうか。高い!)を大きく下回りました。
しかし上記の「合格者平均」、国内の方と同じようなところに線が引かれているような気が。問題は違うのに平均は国内と一緒?それとも偶々こうなったの?謎です・・・。
事前の対策
準1は語彙がキーになると聞いていたので、準1用の語彙集(下記)を買い、勉強しました。最初は丁寧に1つ1つ潰していましたが、結局時間がなくなってしまい、丁寧につぶせたのは最初の200個くらいでした。あとはAランクの残りの語彙をサーッと回しただけ、BランクとCランクは手付かずになってしまいました。本人いわく、本番ではこの語彙集で新たに学んだ単語が絡む問題が1問出たとのこと。正答数で+1と、微々たるものですが、一応効果はあったのかな。ちなみにBCランクは知らない単語ばかりのようです。
あとは英検HPにあった過去問を、Readingは3回分すべて、Listeningは2回、解きました。
Writingについては出題可能性のあるトピックについて日本語で理解を確認するとともに、出てくる可能性がありそうな語彙をさっと押さえました。トピックと語彙確認には以下の作文対策本を利用。クレジットカードとか消費税増税とか国債とか失業率とか、そんな問題が出たら撃沈することは確実だったので、0点だけは何としてでも避ける!という方針で対策をしました。とにかく「穴をなくす」ことに重点を置いたので、実際に書く練習は1回もしませんでした。今回はそこまで難しいトピックではなかったので、結果論からいえばこの対策は不要でしたが、いい勉強になったのではと思います。なお、Writingはどうすれば高得点が取れるのかよくわからなかったので、作文対策本は私が熟読しましたが、結局よくわからないままでした。
スコア分析と所感
昨年10月に受けた2級の結果は下記のとおり。親の私から見ると、この8カ月で英語の読書量が相当増え、読むスピードがかなり速くなり、英語力はかなりついた気がしていました。したがってWritingでコケなければ、1900~2000くらいのスコアで比較的余裕をもって合格できるのかなと予想していましたが、甘かったです。総合スコアは前回よりも低い数値でした。
準1級になるとReadingはもちろんListningも、ビジネスや社会問題などに関連する「内容的に難しい」トピックが増えるので、前提知識や関連語彙が乏しい長女の場合、スコアが伸びなかったのではないかと思います。また一般受験者がWritingを得点源にしているのに対して、小学生はWritingで点数を稼ぎにくいという点も影響を与えていそうです。
また、あくまでも私の勝手な推測になりますが、もしかしたらロンドン受験というのも関係しているのかもと思いました。
前回の2級は海外準会場受験で、日本国内と全く同じ問題でした。一方、今回のロンドンの準1級は、日本国内とは異なる問題でした。問題が違う以上、海外本試験会場の場合、国内とは切り離して独自にスコア換算がなされることになるのでしょうが・・・ロンドンと日本国内会場では、受験者層がかなり違うはず。ロンドン会場には欧州中から在外子女が集結するわけですが、旅費もかかるし、受験料も日本の2倍以上と高額。お試し受験をする人はほとんどおらず、また受験者数は国内に比べて圧倒的に少ないです。このような前提条件で、どうやってスコアを算出しているのか、興味があります。
CSEスコアのCSEは、Common Scale for Englishの略語であって、受験者層の違いや問題の難易度などに左右されない、Commonなスコアが出なければならないはずなのですが・・・少ないデータでそんな算出が可能なのかな?もしかしたらロンドンで受けたからスコアが低めになったのかな?なんて思っちゃいました。(あっ!もしかしたら受験者層の違いによるデータ補正を行うため、古い過去問をコッソリ混ぜ込んでいるのかも・・・?)
次の挑戦は
色々ありましたが、とりあえず無事に1次通過できてよかったです。海外での英検受験はとにかく出費がかさみます。大陸側からの参加の場合、親子2人で1泊だけとしても、旅費と受験料で10万円は超えることになります。我が家のように4人で行って延泊をすると、ひぃぃ~という金額に。1発で合格してくれて恩の字です。ちなみに2次は一時帰国中に日本で受験予定です。
さて、もし順調に準1に合格すれば、次は1級ですが、小学生のうちに1級にチャレンジするかどうかは、まだ決めていません。スコアを見る限り、まだまだ次のチャレンジは無理だろうな。でも、もし帰国枠受験と勉強内容が重なる部分があるなら、目指してみてもいいかもしれません。ただ、受験にかかるコストを考えると、早くて来年6月かなと思います。夏休み中に一度過去問を解かせてみて、考えようと思います。
以上、なんか今回も、ネチネチと英検の文句ばかりの記事になってしまいました。さわやかに合格報告ができればいいんですけど・・・モヤモヤする点が多くて。読んで不快に思われた方がいたら、ごめんなさい。