先週末、家族でイギリスに行ってきました。当初の目的は長女の英検受験だったのですが、Oxford とCambridgeのキャンパスめぐりをして、Harry Potterスタジオに行って、WickedにLion Kingをみて・・・と、いろいろくっつけたら、観光メインになってしまいました。
肝心の英検は・・・う~ん、結果を見るまで、全くわかりません。自由席だったので人が少ない教室の後ろの方の席を選んだのですが、誤算でした。リスニングの音声がみんながページをめくる雑音にかき消されてしまい、3問ほど聞き取れない問題があったそうで、本人はションボリしていました。リスニングが得点源の彼女にとって、3問のロスは痛いですね。というわけで英検の結果はあまり期待せずにいようと思っています。次回チャレンジするときは、早めに行って一番前の席をゲットしよう!
さて、前置きが長くなりましたが、ロンドンで特に楽しかったのが、書店めぐりです。普段非英語圏に住む私たちには、ロンドンはまさに「天国」でした!多分10店舗以上まわったと思います。すてきな書店がたくさんでうっとり。ロンドンに住んでいる方々がうらやましいです。
というわけで、ロンドンの書店事情を、すこしご紹介したいと思います。
Waterstonesの勢いがスゴイ!
イギリスにはいくつかの書店チェーンがありますが、あちこちで見かけたのがWaterstonesという本屋さん。ピカデリーサーカスというロンドンの中心地に6階建ての超大型店舗があるほか、あちこちに中~大型店舗がありました。
見たこともないくらい広い児童書売り場。この右奥にもずっと広がっているのですが、人がいたのでうまく撮影できず。
美しい装丁の本がたくさんあって、やっぱり本は紙に限るよな~としみじみ。ちょっと高いけどプレゼント用に何冊か購入してしまいました。誰にあげるかは未定ですが、すぐにお菓子をこぼすうちの子用でないことは確かです(笑)
この店舗は広くて素敵なんですが、児童書売り場に座る場所がほとんどないのが難点ですね。図書館がわりに使われたら本がぐしゃぐしゃになってしまうから、仕方がないのかな?
ちなみにWaterstonesは店舗によってそれぞれ個性があります。たとえばOxfordのWaterstonesでは、児童書売り場の入り口が女性の偉人特集になっていました(写真)。左側にずらっと並んでいるのは以前ブログでも紹介したLittle Peopleシリーズですね。さらに奥に進むと、ヤングアダルトコーナーの正面にLBGT関連の本がまとめてドーンとディスプレイされていました。無難にまとまっているピカデリーサーカス店に対して、Oxford店はリベラル志向の知識層をターゲットとしているのがよくわかります。こうやって客層を考えて店舗ごとに戦略を練っているのがWaterstones快進撃の秘密なのかもしれません。
Foylesも素敵!
Waterstonesと並び大きいのが、Foyles。こちらは中華街のそばに大型店舗があり、飲茶を食べに行くつもりが、本屋に吸い込まれてしまった我が家です。
創業100年を超える老舗のこの書店、創業に至るまでのストーリーが興味深いです。
1903年、公務員試験に失敗したウィリアム・フォイルとギルバート・フォイル兄弟が大量に所持していた受験用の教科書を売却したところ、在庫以上の注文を受けたことが店を開くきっかけとなった。自宅での古本販売に始まって、1906年からチャリング・クロスの113-119番地に店舗を構え、現在では英国一の書店にまで成長している。(Wikipedia)
なんだか応援したくなっちゃう創業ストーリーですよね。ちなみにWikipediaによれば八重洲ブックセンターとは姉妹店(?)なんだとか。
「妹」の八重洲ブックセンターと異なり、こちらの児童書コーナーは充実しています。1階奥にあり、吹き抜けの広々とした空間が気持ちよかったです。絵本にちなんだ雑貨やおもちゃ、ゲームなどの品ぞろえも豊富。
児童書とは関係ないのですが、店内の目立つ位置に日本関連の本がまとまって陳列されていました。下記写真の左上に写っているJaponismeという本、いまよく売れているようで、あちこちの本屋で山積みになっていました。こういうのをみるとちょっとうれしくなりますね。
サイン本発掘が楽しい
Amazonなどでは絶対に買えないのが、著者のサイン本。ロンドンの書店では、ちょこちょこ見かけました。サイン本は隅にシールが貼ってあることが多いようで、ぼーっとしていると気が付かないかもしれません。
今回はDream Snatcherという本を購入。マイナーな本のようですが、サイン入りの第1巻(写真右)を長女用に購入したら、これがとても面白かったようで、英検前日に勉強そっちのけで一気読み。(←オイ!)英検終了後にサイン入りの第2巻と第3巻を追加購入しに出かけたら、2巻は売り切れ(前日にはまだ残っていたのに~)、やむなくサインなしの2巻と、サイン入りの3巻を買いました。こういう一期一会も面白いですね。
オリジナルバッグ選びも楽しい
本屋さんで売っている布のトートバッグ。丈夫だしおしゃれだし安いので、重宝しています。これもいくつか購入。左は街の小さな書店で、右はOxford構内の書店で購入。Waterstonesでもいくつか買うつもりだったのに、たくさんあって迷ってしまって、買いそびれました・・・。
古本は意外に高い
安い古本があったらごっそり買って帰ろうと思い、古書店も3店舗ほど訪れましたが、児童書の取扱いはほとんどなく、お値段も高めでした。ボロボロの本でも定価の半額くらいしていました。この値段でも買う人がいるというのは、古いものを大切にするヨーロッパならではですね。
以上、ロンドンの書店めぐり、本当に楽しかったです。今から思えば、ミュージカルに大金はたくより、その分のお金で思う存分本を購入させてあげた方がよかったかも・・(汗)
次回ロンドンに行ったら、また書店巡りを楽しみたいと思います♪