英語学習をしているとよく聞くのが「ネイティブレベル」という表現。「●●さんの英語はネイティブレベル」みたいな感じでしょうか。ネイティブレベルというのがひとつの目標になっているような部分もあるのかなと思います。
しかしながらインターに子供を通わせていると、ネイティブといっても英語力は千差万別だということを実感します。当たり前といえば当たり前なのですが、日本人でも国語の得手・不得手があるように、ネイティブでも英語の得手・不得手があります。
先日のことになりますが、長女のクラスで久しぶりに英語のテストがありました。Secondaryのクラス分けのためと思われます。35点満点のテストで、ニュージーランド人のKちゃんは33点。一方、イギリス人のHちゃんは21点。同じ「ネイティブ」でも、語彙や読解力などに、かなりの差が出始めています。
ちなみに長女は29点。ノンネイティブとしてはなかなか健闘していますが、ネイティブの英語が得意な子にはまだまだ太刀打ちできない感じです。本人いわく、読解は好成績だったものの、語彙で差をつけられたとのこと。やっぱりある程度英語が上達してくると、語彙がポイントになってくるのかなという気がします。
さてこのKちゃん、おそらく長女の学年のネイティブのお子さんでは一番英語ができるのではと思います。どんなお子さんでどのような教育を受けているのか、少し紹介してみようと思います。
とにかく読書家
Kちゃんは本をよく読みます。子供たちのインターでは週に4冊本を借りることができますが、Kちゃんは分厚い本を4冊借りて1週間で全部読了します。自分で買っている本などもあり、読書量がとにかく多いです。うちの長女の3倍は読んでいるのではと思います。
お母さんは子供には勉強はあまりさせず、自然のなかで過ごす時間をたっぷり与える主義の方ですが、読書の時間は存分に与えているようです。
お母さんの語彙が豊富
Kちゃんのママと接していて強く感じるのは、彼女の語彙の豊富さ。たとえばですが、ボランティアを募集するとき、私だったらシンプルにPlease let me know if you can volunteer. と書くところ、彼女はPlease overwhelm me with your willingness to volunteer!なんて書くわけです。overwhelmってこういう風に使うんだ~と、私も彼女と接していて勉強になります。ママからたくさんの言葉のシャワーを浴びているKちゃん、語彙が豊富なのも納得です。
そして実は、Kちゃんママのお母さん(おばあちゃん)は、児童文学者。すごく有名というわけではないけど、日本語に訳されたものもあり、それなりに名の知られた方のようです。豊かな語彙が、おばあちゃんからママ、ママからKちゃんへと、代々伝わっているのでした。こりゃ~かなわないはずだ。
言葉に対する関心が高い
Kちゃんは我が家にも時折遊びに来ますが、言語そのものへの関心がとても高いです。先日遊びに来たときに彼女が夢中になったのは、なんと日本の「うんこドリル」。次女がやらずに放置していたのを見つけて興味を持ち、やってみたい!とのこと。コピーをして渡したところ、長女の解説を聞きながら嬉々としてうんこドリルに取り組み、かなりの漢字を覚えて帰っていきました~(笑)
以上、英語が得意なネイティブ、Kちゃんの紹介でした。長々と書きましたが、まとめると、高い英語力の秘訣は、うんこドリルということです!(←違
我が家で真似できるものが何かあればと思いましたが、いやはや、なかなか難しいですね。特に母親の語彙とか・・・(汗)
ここから英語力を伸ばすには、やっぱり語彙がひとつのキーになってくるわけですが、単語集で覚えさせるのはちょっと違うかなと感じています。我が家も英検対策で一応手をつけたものの、しっくりこなくて中途半端なままになってしまっています。暗記すればテストで点は取れますが、自分で使えなければ意味がないかなと。結局のところ、色々な文章を読んで、書いて、徐々に時間をかけて醸成していくしかないのかな~。どうなんでしょう。
ちなみに一応続いているのが、日めくりカレンダーでの語彙学習。今日はこんな感じでした。
これを見たうちの2人の会話。
次女「ねー、肉食系女子って、なに?」
長女「さあ?肉が好きな女の子ってことじゃない?」
次女「あー、ママみたいな?お肉大好きだもんね。カルビとかね~」
長女「そそ、My mom is a carnivorous woman.」
ち、違う!私は肉食系ではな~い!!!使い方めちゃくちゃ間違ってますから!
うむむ、これは、英語の語彙を伸ばすのみならず、日本語の語彙も伸ばしていかないと、意味がないかもしれない。
・・・ネイティブ+αの道、なかなか険しいのでした。
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