最近、周囲の友人や知人と話をしていて、しみじみ感じること。それは、女子の場合、どのような学校で中高時代を過ごしたかによって、考え方やその後の生き方が大きく異なってくる可能性があるということです。
駐妻ワールドというやや特殊な世界にいると、自分とは生き方が違う人と話をする機会も多くて、考えさせられることがしばしばあります。「ご主人の仕事で海外に来ているのでしょ?だったら妻としてご主人をサポ―トすることが一番大切な役目ですよね。次はお子さんのことでしょう。なのにお仕事をされるなんて・・・」なんて趣旨のことをさらりとおっしゃる方もいたりします。私の場合、夫を「主人」と呼ぶことにすら強い違和感を持ってしまうので、このようなご意見をいただくと、ウーンと唸ってしまいます。価値観は人それぞれというはことは分かっているので、反論するつもりは一切ないのですが、価値観の押し付けは勘弁してほしいなあと思います。
よくよく人間観察をしてみると、このような女性としての生き方に関する考え方の違いは、その人の育ってきた家庭環境のほか、中高をどのような学校で過ごしたかが、大きく影響していることに気づかされます。
ちなみに私が通った高校の教えは以下のとおり。
「わが校の卒業生は未婚率が高い。離婚率も高くて、結婚してもだいたい5割が離婚する。」「したがって君たちが結婚という選択肢によって幸せになれる可能性は極めて少ないと言わざるを得ない。」「自立した一人の人間として生きていくことが何より大切だ。」「君たちはその辺にいる男たちよりも遥かに優秀で強い。男に負けるな。自分に誇りを持て。」
うーん、こうやって文字にしてみると、強烈な教育ですね~(汗)
そんな学校だったので、周囲にはそこらの男性よりもメンタルが「男前」な同級生が多かったです。そして高校を卒業してから20年以上が経過した現在でも、未だにみんな変わらずです。資産家のお嬢様で経済的には働く必要は全くないのにバリキャリ路線だったり、自ら会社を起業してしまったり。もちろん専業主婦になっている友人もいますが、「プロママ」レベルで将来の家業の後継者を育てていたりします。闘争心とプライドを女性というオブラートにうまく包み込み、逞しく自分の道を切り開いていく人が多く、そんな同級生たちからいつも様々な刺激をもらっています。
中高時代に培われた価値観は、その後の人生における友人関係にも影響を与えます。面白いことに、年齢が多少離れていても、同じ学校の出身者とはすぐに意気投合できることが多いです。あうんの呼吸で分かり合える部分があるんですよね。また、他校出身者でも、合う学校、合わない学校は結構はっきり分かれる印象です。大学は関係なし、出身高校で分かれます。個人的な印象では、たとえば女子御三家だと、一番合うのはJG(女子学院)出身者。JG組は、穏やかだけど芯が強く、しなやかな生き方をしている人が多い気がします。たぶんフィロソフィーで何か共通する部分があるのでしょう。
我が家も長女が小5になり、そろそろ学校選びを真剣に考える時期が近づいてきています。偏差値(他のお子さんの学力レベル)とか教育カリキュラムとかも大切なのですが、同じように重視すべきなのが、学校の教育方針、特に「女性」としての生き方をどのように教えているかという点だろうと思っています。
さて、高校の同級生で集まると、未だにこの「離婚率5割」ネタでよくもりあがります。そんなに離婚する可能性が高いのか~と皆でびくびくしていましたが、現在のところ、1割にも満たないのではないかと思います。これが今後どこまで上昇するのか。「5割って嘘じゃん!盛りすぎ~」なのか、「やっぱり先生たちが言っていたことは正しかった・・」になるのか。はてさて、どっちなんでしょう。
離婚率5割は、卒業生である先生が繰り返しおっしゃっていたことなので、おそらく一昔前は、本当にそうだったのだろうと思います。しかしながら、女性が働くことが当たり前の世の中になるとともに、強い女性に寛容な男性が増えてきているので、卒業生の離婚件数は大きく減ってきているのではないかと感じます。10年後、20年後にこの数字がどう動いているのか、今からちょっと楽しみです(笑