教育に関する雑考

「飛ぶ」は「Fly」ではない

先日の長女との会話。

「ねー、ママ、英語だと、”I will fly to London.”って普通に言うけど、日本語だと、『私はロンドンへ飛びます。』って言うのはおかしいよね?」

「そうだね、でも、たとえば飛行機で海外に出張に行くときなんかに、『来週仕事でロンドンに飛ばないといけないんだ』みたいな言い方をすることもあるよ。ちょっとカッコつけた感じがするから、私はそういう言い方はあまり好きじゃないけどね。」

「ふーん、そうなんだ。でもさ、たとえば私が来月ロンドンに旅行にいくことを説明するときに、日本語で、『私は来月ロンドンへ飛ぶんです。』って言ったら、やっぱりおかしい気がするよね。『Fly』と『飛ぶ』、同じ意味だと思っていたんだけど、実は違うんじゃないかな?」

 

英語の「fly」と日本語の「飛ぶ」。色々考えてみて、私たちが出した結論は以下のとおり。

・英語の「fly」は、「地面から離れて空中を移動し、また地面に戻ってくる」という一連の動きを指し示す言葉。
・日本語の「飛ぶ」は、上記に加えて、自らの力で(あるいは自らの意思で)空中を移動するというニュアンスがある。

どうなんでしょう?正しいのかどうか、よくわかりませんが、上記のように考えると、「俺、来週ロンドンに飛ばないといけないんだよね~」とか発言をする人を、「なんかコイツ・・・うざいんですけど!?」と感じる理由が合理的に説明できるかな(笑)

 

言語学習は、こうやって母語と外国語を比較して「小さな発見」を繰り返していくことにひとつの醍醐味があるように感じます。上記「fly」と「飛ぶ」のように、一見同じ意味の言葉に思えても、実は微妙な違いがあったり。逆に、ひとつの事象について日本語と外国語で同じような表現をすることもありますよね。たとえばお天気雨のことを昔から「狐の嫁入り」といいますが、英語圏の一部でも同じように「Fox’s wedding」と呼ぶそうです。すごく不思議。

最近、バイリンガル環境は脳の発達によいという研究結果が相次いでいるようです。私はその科学的根拠についてはよくわかっていないのですが、もしかしたらこういう「小さな発見」の連続が影響しているのかなという気がしています。言語って面白いですね。

 

 

上記は最近アメリカ人の友人がシェアしてくれた動画。子供に見せるのは不適切な内容ですが(笑)、非常に面白かったです。日本語では「F-word」に該当するような言葉はないけど、「You」をネガティブな言い方にすることによって悪態をつくことができるとのこと。確かに!

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