教育に関する雑考

子供にモビリティを与えるために

我が家が子育ての最終目標にしているのは、「世界のどこに行っても、一人で生きていける人間を育てること」です。

以下は著名な投資家、ジム・ロジャースの言葉です(引用元はこちら)。

「もし私がいま10歳の日本人ならば……。

そう、私は自分自身にAK-47を購入するか、もしくは、この国を去ることを選ぶだろう。

なぜなら、いま10歳の日本人である彼、彼女たちは、これからの人生で大惨事に見舞われるだろうからだ」

日本以外でも生きていける人間にするために、今、何をしておくべきなのか。まずはコミュニケーションツールとしての「英語」の強化。そして「多様性への理解と寛容」。生きていくためには働くことが必須なので、「専門性や強み」もゆくゆくは必要でしょうが、これは大学生になってからで十分なので、現時点では考えなくてよさそうです。他にはなにが必要なんだろう・・・?

なかなか答えが見つからずにいましたが、元国会議員で、現在シンガポールの大学で教鞭をとっていらっしゃる田村こうたろうさんのFBの投稿を読んで、うーんなるほど、と思ったので、シェアしたいと思います。

日本でしか働けない子供にしてはいけない

これからのテクノロジーの進化や新興国の勃興、少なくともその中の都市の発達、を見ていて心から思います。21世紀を主体的に選択肢を持って自分がやりたいことをやり抜き生き抜くためには、仕事を何度も変え、働く国も何度も変えることは当たり前になります。

日本という、一つの国の一つの業種、しかも新卒で入った会社、だけでしか生きていけないような育て方をしたら本当にまずいと思います。私の言っていることは私の周りではごく普通のことですが、日本で比較的恵まれているはずの私の友人に話しても「何とかなくわかるけど現実的ではない」といった反応をされます。日本にいたら私もそう思うでしょう。

モビリティをつけてあげてください。語学の習得も大事ですが、違う組織を渡り歩き、新しい環境でもすぐに仲間を作って仕事の目的を素早く理解し結果を出すことにまい進できるマインドセットを創ることがもっと大事です。日本にいるとこれさえできにくいのです。

新卒でつかんだ職場以上の条件は転職で獲得するのが非常に難しいというモビリティのない環境です。これは非常に特殊です。日本以外では、欧米アジアで、また業種により、程度の差はありますが、耐えられないセクハラやパワハラとかあれば、まずは転職するのが普通ですが、日本は苦労して掴んだ新卒職場を簡単に捨てるわけにはいかない転職市場環境およびモビリティの低さなので我慢して非常に残念な形になる人が後を絶たないのではないでしょうか?

日本で学び、働いているだけだど、21世紀を生き抜くモビリティが付きにくいです。外資の転職市場を転々とされている日本人も国外でチャンスをつかめるかといえばまあ色々でしょう。

私の友人や知人のお子さんが受験生または就活生で、いろんな話を聞くたびに切なくなります。日本の中でしか生き抜けないバックグランドの方はこれから多くの日本企業が中国企業に買収される、または中国企業の日本進出が盛んになる、でしょうから、中国企業を目指されるのがベストではないでしょうか?中国語以上に猛烈に頑張らないとチャンスはありませんが。働き方改革もいいですが、これだけ生産性の低い国民が生産性を改善しないまま、労働時間だけ減らしたらそれはそれで悲惨なほどに貧しくなるでしょう。一方で現時点では想像できないような税や社会保障の負担が安月給や少ない資産を直撃してきます。本気で次世代にモビリティを与えることを考えられることをお勧めします。

周囲の英語が堪能な日本人を見ていると、同じように英語が話せても、大きく2つのタイプに分かれます。外国人に交わることに躊躇がないタイプの方と、「日本人と一緒の方がやっぱり居心地がいいし楽しい」と感じるタイプの方です。日本社会でうまくやっているのは、もちろん後者。でも、これからの時代は、前者の方が生き方の幅が広がるんだろうな・・という気がしています。

我が家の場合、長女は前者、次女は後者。ついでにいえば、夫は前者、私は後者です。

長女の場合、人種・国籍関係なく、様々なタイプの子と仲良くなります。おっとりタイプから気が強いタイプまで、お友達の性格もさまざま。そういえば日本の幼稚園や小学校でも、優等生タイプからやんちゃ系まで、仲の良い友達はバラエティ豊かでした。嫌いな子や苦手な子がおらず、家でもクラスメイトの悪口を一切言わないのです。私は自分と似たようなタイプの友人しか作らない人間だったし、苦手な子もそれなりにいたので、長女の守備範囲の広さにはいつも感心してしまいます。

一方の次女。こちらも外国人の友人はそれなりにいますが、クラスの女子の中には、次女が一方的に苦手意識をもっていて、普段ほとんど話もしない子が3分の1くらいいるようです。そして本人にとって一緒にいて一番居心地がいいのは、隣のクラスの日本人の女の子。本人いわく、将来結婚するのも絶対に日本人がいいんだそうです。周囲にイケメンおぼっちゃま君がたくさんいるのに、もったいない話です・・・(笑)

私自身、もともと外国人とコミュニケーションをとるのが苦手で、長年、英語がもっと上手になればそういう壁も感じなくなるのかなと漠然と思っていました。でも、英語力だけではないんですね。アラフォーの今になってはじめて、やっとそのことが理解できるようになりました。

どうすれば、「違う組織を渡り歩き、新しい環境でもすぐに仲間を作って仕事の目的を素早く理解し結果を出すことにまい進できるマインドセット」を育てていくことができるのか。もともとの性格による部分も大きいと思うので、変えていくのは難しい部分もあるかもしれません。でも、多様性に富む新しい環境に飛び込むという経験を積ませれば、ある程度は、そういった力を身に付けることができるようになるのかな。帰国後は日本の公立小学校に戻る予定の次女ですが、思い切ってインターに入れてIBカリキュラムで一貫した教育を受ける方がいいのかな。中学あるいは高校から海外留学に出すのも一案だろうか。女の子だから安全面がとても心配。私もついていった方がいいのかな。

英語は問題なし、でもシャイでナイーブで、人間関係を広げるのはちょっと苦手。そんな次女には、どんな教育を与えるのがいいだろう。モビリティという観点から、ちょっと真剣に考えてみようかと思っています。

子供にモビリティを与えるために” に3件のコメントがあります

  1. こんにちは!思いついたままに普段考えていることを羅列してみると
    多様性(多様な環境(人種)に入っていけるようになること+世界の多様な価値観を理解できる人間になること)、英語(共通言語であり、収集できる情報が多い)、理数系に強くさせること(STEM)、母国語を伸ばすこと(アイデンティティ+思考の深さの形成)、ポジティブ思考で皆から好かれるような人間に育てること とかを考えてます。最後のはモビリティに限らない話なのかもしれませんが。。あと、Clematisさんは出来ていらっしゃるので素晴らしいなぁと思うのですが、自分の自戒として自分自身がどこまでモビリティがあるかというと甚だ疑問です。子供に求める以上、自分自身もそうでないといけないんだけどなぁとため息が出ることも多々あります。この記事を拝見しながら、子供が大きくなった際にきちんと自分がモビリティを体言できている存在になりたいなと思いました。。

  2. ちなみに先ほどのところに対しての対応方法は以下で考えております。。
    多様性→インターで経験させる
    英語→インターで経験 + 日本での保持・向上方法は検討中
    理数系に強くさせること(STEM)→これは日本の教育で十分かな
    母国語を伸ばすこと→日本ならOK、海外は別途検討が必要
    ポジティブ思考で皆から好かれるような人間に育てること→これはどうすればいいのか良くわからない

    1. こんにちは!コメントありがとうございます。いやー、Sパパさんさすがです。きちんと整理して戦略を考えていらっしゃるんですね。

      >ポジティブ思考で皆から好かれるような人間に育てること→これはどうすればいいのか良くわからない
      これはよくわからないですねー。もとの性格によるところが大きいですし・・・。インター式のめちゃくちゃ褒める教育はポジティブ思考に育ちやすい気がしますが、我が家は資金的に厳しい気がします。

      ちなみに私自身、モビリティはないですよー。仕事をくださっている会社はすべて日本の会社で、ネットを利用して海外でも仕事を継続できているだけですので、日本が沈めば一緒に沈みます(汗)私自身ももっとモビリティをつけなければ・・・と思います。

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