【記事紹介】「全ての能力が遺伝で決まる」残酷な世界で、凡人はどう生きるか

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行動遺伝学の第一人者、慶應大学の安藤教授の寄稿記事です。とても興味深い内容でしたので、紹介します。

長文なので、以下、ざっくりとポイントをまとめておきます。

・知能や学業成績は、遺伝60%、環境40%で決まってくる
・知能や学業成績は、ひとつにまとまった大きな資質の表れである。国語が得意な人は概して数学も理科も社会も得意であり、言語による推論が得意な人は空間把握や記憶も得意という傾向がある。しかもそれは遺伝子レベルで互いに強い結びつきがある。
・どの分野にどんな才能を持っているのかは、遺伝子検査でわかるものではなく、実際にやってみること、それもある程度徹底的にやってみることで、初めて分かる。

・勉強もスポーツも芸能も、そしておそらくどんな職業でも、それについて一般的な才能のある人は、たいてい一般人の中でははじめから頭角を現す。がんばってみてもその能力が伸びないのなら、その道で勝負することは早い段階であきらめた方がよい。

 

 

「早い段階で諦めることも大切」な一方で、「実際に徹底的にやらないと才能があるか分からない」とのこと、「ちょ・・・じゃあ一体どうすれば?」と、読んでいて混乱してしまいました。汗

また、結局のところ「凡人」がどうすればいいのかは、哲学チックなお話になっていて、正直、私にはよく理解できずでした。

 

そんなわけで「???」な点もありましたが、実証研究に基づき知能や学業成績が遺伝で6割決まってくると述べられている点は、非常に興味深かったです。

環境要因が「4割しか影響しない」とみるか、「4割も影響する」とみるか。安藤教授は前者のようですが、私は「4割も影響するなら、親の私も頑張らないと!」と思いました。

 

安藤教授の論文もいろいろ探してみましたが、ネットで見られるもので目ぼしいものはざっと見た限りありませんでした。引用されている実証研究の内容も詳しく見てみたいので、安藤教授の著作、機会があったら読んでみたいなと思います。橘玲さんとの対談@文藝春秋も、気になります。こっちはKindle Unlimitedに入っている方は無料で読めるようです。

 

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