【おすすめのチャプターブック】The Boxcar Childrenシリーズ

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今日は久々におすすめのチャプターブックを紹介しようと思います。

 

 

The Boxcar Children。アメリカの小学生の必読書だそうです。子どもたちのインターでも人気が高く、1巻は読んだことがある子が多いです。長女はかなり前に読んだようです。次女は半年くらい前に読もうとして挫折。先日再チャレンジし、無事読了しました。

難易度

1巻(1942年版)の難易度です。
Guided Reading: O
Lexile: 580L
DRA: 34

Boxcar Childrenシリーズとは

孤児になってしまった4人の子どもたちの物語です。孤児とだけきくと、涙ほろり系?と思えますが、どちらかというとアドベンチャー系です。ちなみにBoxcarとは、貨物列車のことでした。親をなくした子供たちが住み着いたのが放置されたBoxcarだったので、Boxcar Childrenというタイトルになったようです。

1巻の初版は1924年。古い!

1巻の作者、Gertrude Chandler Warnerが書いているのは19巻までですが、その後別の著者が同じようなコンセプトで続編を書いており、全部で150冊くらいあるようです。

Gertrudeがこの本を書くようになったあらましも興味深いです。彼女はもともと体が弱く、高校に通うことができず、自宅でチューターを付けて学習してたそうです。学業を終えた後、細々と日曜学校の先生をしていたようですが、そんなときに第一次世界大戦が勃発。学校の男性教師が不足し、Grade 1の子供たちを教えてほしいと頼まれたのだそうです。そして学校で勉強をはじめたばかりの小さな子供たちのために書き始めたのが、Boxcar Childrenだったのだそうです。

 

人気の理由

Amazon.comの評価はこんな感じ。1000を超えるレビューで★5つ。

Amazon.comのレビューを見ると、高齢の方のコメントが多いです。「この本を70年前に読みました。最近孫に読んであげました。やっぱり素晴らしい本ですね」「孫がとても気に入っています。私も子どものころ好きでした」みたいな感じです。3代にわたって読まれている児童書って日本語ではあったかな。そう考えると、この本、すごいですよね。

ほかにも、以下のような点で人気のようです。
・もともと英語学習を意識して書かれた本なので、英語が平易で読みやすい
・悪い大人が出てこないなど、内容的にも安心できる(Dahlとか悪い大人だらけですものね!)
・助け合いの精神など、物語から学べることも多い
・主人公が4人いて、そのうちどれかと自分を重ねあわせて読むことができる

1924年版 VS 1942年版

Boxcar Childrenは1巻が一番人気ですが、実は2つのバージョンがあります。

最初に出版された1924年版と、その後作者がリバイスした1942年版。1942年版は、学校の授業でも使えるよう、より平易な言葉を使って書かれています。子どもの多読で使うなら、1942年版をチョイスする必要があります。

一番左は1924年のオリジナルバージョンで、二番目が1942年版。三番目のものは4冊セットのもの。

以上、Boxcar Childrenの紹介でした。

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