インターの学校生活

長女、インターの生徒会役員に立候補する

我が家の長女は、現在海外インターの5年生です。ちょっと前の話になりますが、長女がインターで行われた生徒会役員の選挙に立候補したので、今日はそのことについて書いてみようと思います。

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4ヶ月前に書いた記事。Riskを取ることに慎重な長女ですが、今回はRisk Takerになりました。

インターの生徒会組織

インターでは5年生までがPrimary、6年生からがSecondaryと区分けされています。このため5年生は、Primaryでは最高学年になります。

子どもたちのインターの場合、PrimaryとSecondary、それぞれに生徒会組織があります。子供たちのインターではStudents Councilと呼ばれています。

日本の学校だと、生徒会長、副会長、書記、会計・・・などと役職が分かれているのが通常ですが、子どもたちのインターの生徒会ではそのような役職はありません。Council(協議会)という呼び名からもわかる通り、生徒会は、各学年の代表7名が集まる会議体で、メンバー間に上下関係はありません。なお、代表といっても小さい子どもたちには意見を述べることすら難しいため、Grade 3以下の学年については、Grade 4または5の子が代表を務めることになっています。

さあ選挙だ!立候補の手続き

立候補者が複数いる場合は、選挙によって各学年ごとに代表を決めます。

日本だと「落ちるのが恥ずかしいから」ということで手を挙げる子は限られますが、インターの場合、手を挙げる子がとても多いです。色々聞いてみると、どうやら「落ちたら恥ずかしい」という気持ちも多少はあるみたいなんですが、それよりも「面白そう!」「かっこいい!」「やってみたい!」という気持ちを強く持っている子が多いようです。なので、候補者が1人で無投票なんてことは滅多にないようです。手を挙げるお子さんにはもろにお国柄が出ます。立候補率の高さがとびぬけているのは、やっぱりアメリカ人です。

立候補に先立ち実施された説明会には、たくさんの子供が参加していたそうです。長女によると、先生からは以下のような説明があったそうです。

・投票をする人に「見返り」を約束してはいけない。
・投票前に候補者にはスピーチをしてもらう。スピーチのときにふざけるのは絶対禁止。低学年のCouncilに立候補する場合、わかりやすい言葉で話すこと。
・当選してCouncilとなった場合、校内はもちろん、校外でも、他の生徒の模範となるような言動を心掛けること。不適切な行為があれば罷免される。(数年前には実際に罷免になったお子さんがいる模様)

 

説明会の後は、立候補の受付手続。ちょっと驚いたのは、立候補に親と担任の先生の承認が必要なこと。Code of Conduct for Students Councilというタイトルのペーパー(誓約書)に、自分でサインし、親と担任の先生にもサインをもらって、学校に提出します。どうやら指定の期日にペーパーを持ってくるのを忘れてしまって立候補が認められなかった子もいたようです。ちょっとかわいそうな気もしましたが、学校は「これは候補者がresponsiblityを果たせるかどうかのテスト。救済措置は認めない」と言っていたそうです。また、英語力にやや不安がある子についても、先生からストップがかかった模様。いつもは緩いうちのインターですが、こういうときは厳しいようです。

選挙活動

子どもたちのインターの場合、許されている選挙活動は、①広報ビデオと、②スピーチの二つ。両方やってもいいし、片方のみでもOK。長女は②のみ選択。投票前日にそのことを知って大焦りの私。「え・・どうして片方なの?両方やる方がいいに決まっているじゃないの!」と言ったら、長女は「え~、でも時間もなかったし、ビデオ作るの面倒だし。まあいいかなって思って!てへへ♪」と言っていました。オイ・・・。

スピーチは前日に大急ぎで原稿を準備していました。そして本人がリハをやりたいというので付き合ったところ、「うわ~、こりゃヒドイ」という内容。おなかからしっかり声を出すこと、文章を短く分かりやすくすること、聴衆とこまめにアイコンタクトをとること、適切なボディーランゲージを加えること、堂々とした態度で話すこと・・・徹底的にビシバシ指導。普段の勉強では私の言うことをあまり聞かない長女ですが、珍しく真剣に取り組んだので、まあなんとか見られるくらいのレベルに仕上がり、本番に臨むことができました。

こんなことをしているのはうちくらいかと思いきや、そうではなく、他の多くのご家庭も前日は自宅でリハをやっていた模様。中には気合の入ったパワポを作ってきて、それを元にスピーチをしたお子さんもいたようです。広報ビデオも、凝った作りのものが散見された模様。みんな、「うちの子が落ちても気にしないわ。だって立候補するだけで子どもにはいい経験になるから!」なんて爽やかに語りつつ、裏では必死という・・(笑)こういうところは、日本人も外国人も同じですね。

さて、長女が立候補をした学年は立候補者が少なかったようで、対立候補は一人だけ!ラッキーかと思いきや、対立候補はオランダ人の男の子で、対象学年に弟がいるとのこと。そしてママはPTOの中心人物。うーん、これはもしや・・・形勢不利?

選挙当日は、有権者の前で両候補がスピーチしたあと、その場で投票が行われたそうです。

さて結果は

投票日の一週間後、結果が発表されました。

投票するのは子どもたちですから、結果がどっちに転んでもおかしくありません。だから、当選したからといって有頂天になるのもおかしいし、落ちたからって落ち込む必要もないんだよと本人には話をしました。

さて、結果は・・・

 

 

 

無事、当選

やったー!

長女に、「ねえ、私のスピーチ指導、役に立ったでしょ?」と聞いたところ、「うーん、そうだね。ありがとう」と、なんだか含みのある返事。オヤオヤと思ってよくよく話を聞いてみたら、こんなことを言っていました。

「ママはスピーチはすごく大切だって言ってたけど、私はちょっと違うと思ったんだ。投票するのは、小さい子どもたちでしょう?しかも〇〇(対立候補)には弟がいる。だから、投票してくれる子たちと『友達』になることが一番大切だって思ったの。それで、選挙までの間にみんなの名前を出来る限り覚えて、ひとりひとり、友達を増やしていったんだ。」

なるほど~。「スピーチの準備、全然してないよ~」「スライド?んなの作らないし~」といいながら、裏では綿密に戦略を考え、周到に動いていたんですね。こういう妙に抜け目のないところは日本人ぽい・・というか私にそっくり(汗)

 
英語にヒーヒー言っていた1年目。ようやく授業でプレゼンスを発揮できるようになった2年目。そして3年目の今、また一回り、大きくなったのを感じます。今週も学校集会でなにかしゃべるのだとか。このインターナショナルでカオスな環境でどこまで自分らしさを発揮できるかな。彼女の挑戦はまだまだ続きそうです。

頑張れ、10歳!

 

長女、インターの生徒会役員に立候補する” に2件のコメントがあります

  1. 長女さん、当選おめでとうございます!!勝手に聡明で大人しい娘さんをイメージしておりましたが、とても活発な面もあるのですね。素敵です。

    スピーチの適切なボディーランゲージというのが日本人にはハードルが高いなと思っています。誰に見せるものでもなく、たま〜に娘のプレゼンした動画を記念に撮っているのですが、そのとき参考にしているのがTEDなんですよね。自然なジェスチャーやジョークを入れたりするのが良いなぁと思っているのですが、まてよ?もしかしてもっとジェスチャーあったほうが良い?日本のスピーチコンテストの「演技」のような表現力(大きく手を広げて、表情も豊か)とか??とたまに悩みます。娘の好みはもう少しナチュラルなものなので(笑)あまり大げさなジェスチャーなどは入れずに結局はTEDみたいな感じになるのですけどね。

    娘さんのスピーチ、どんな感じだったのかな?と気になり質問させていただきました^^

    1. こんにちは!コメントありがとうございます。
      長女はプレゼンのときはちょっと手を動かすくらいで、大きなジェスチャーはしない感じです。ただ、クラスのお友達をみていると、やっぱり上手な子は話しながらよく動き、時折ジョークも混ぜていますね。この辺りはお子さんのキャラにもよるのかなと思います。

      ちなみに子どもが学校からもらってきたプレゼンの評価シートを見る限り、ジェスチャーやジョークは評価対象にはなっていないようです。このあたりは次の記事で詳しくご紹介しますね。

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