我が家の長女、先週日曜日にはじめて英検を受けました。受験したのは2級です。
自己採点をしたところ、Readingは34/38と約9割とれていました。得意のListeningも多分大丈夫と思います。ただ、Writingは問題文を深読みしすぎて、とんちんかんなことを書いてきており、どうなるか分からない感じです。「これ、トピ違いで0点になるかもよ」と長女に伝えたら、ニコニコしながら、「え~そうなの?まあ、楽しかったから、落ちても別にいいよ!で、次はいつ?」と言っていました。お~い、君は楽しくても親は面倒なんだよ~。
さて、タイトルの「もやもや」ですが・・・英検の答え合わせをしている際に気付いて、とてもびっくりしたことがあります。
それは、うちの子の解いた問題が、日本国内で日曜日に実施された試験の問題と、全く同じだったこと。Reading、Listeningはまだしも、Writingまで同じって・・・。
英検の実施日を整理すると、以下のようになります。
【日本国内】
本会場:日曜日
準会場(すべての団体):土日
準会場(学校):金
【海外】
本会場(アメリカ3か所&ロンドン):土曜日
準会場:日曜日(土曜日のところもあるかも?)
※国内・海外とも、1級・準1級は本会場のみ
日本国内では日によって問題が違います。海外でこの3種類のどれを使っているのか正確なことはわかりませんが、今回の長女(海外準会場/日曜)の場合、日本の日曜日実施のものと全く同じでした。同じ日曜日実施といっても時差がありますので、その気になれば事前に問題を入手することができたということになります。
ちなみにロンドン会場については、HPに下記のような記載があります。内容から判断するに、ロンドン会場でも、日本の日曜日実施と同じものを使っている可能性が高そうです。
ReadingやListeningはともかく、問題はWriting。問題文が1~2行ですから、覚えて他人に伝えることは簡単ですし、結果に与える影響も大きいです。
ちょっと調べてみたところ、案の定、ネットでは、日本での試験終了直後から、「あの問題、何を書いた?」と話題になっていました(たとえばこちらのサイトとか)。すなわち、海外準会場・日曜受験組は、知り合いに「何が出た?」なんて聞かなくても、ネットでちゃちゃっと調べれば、Writingのトピックを事前に知ることができたということになりそうです。また逆に、もし海外土曜の試験実施に日本の日曜の問題を使っているのであれば、海外土曜受験組に何が出たか聞くことにより、国内日曜受験組は事前にWritingのトピックを知ることができた可能性があります。
うーん、せめてWritingは、漏洩のリスクを考えて、海外では別問題を出してほしいです。どうして別問題にしないんでしょう?面倒だから?費用がかかるから?絶対評価ですから受験者の母数が少なくとも合否判定はできるのでは?
ちなみに、英検協会のページでは、同協会の事業計画や収支予算書を見ることができます。H29年度の英検の検定料収入(見込)は、9,522,158,000円。95億円。すごい金額です。それだけの規模の「ビジネス」で、このリスク管理体制。。。民間じゃちょっと考えられないことだと思います。
もちろん、事前にWritingの問題を調べようなんてことを考えるのは、ごく一部の人に過ぎないとは思います。どんなに完璧な仕組みをつくっても、不正を100%防ぐことは不可能なのもわかっています。でも、「ネット社会に対応した運営体制がとられていない」というのは、大きな問題だと私は思います。2020年の大学入試改革では「英語外部検定利用入試」がはじまり、英検が採用されるという話になっているようですが、このままで大丈夫なのかな。
海外で英検を受けることができるのはとてもありがたいですが・・・すごくモヤモヤします。ちなみにヨーロッパはロンドンまで行かないと準1級を受けることはできないので、今回2級に合格したら、長女が英検を受けることはしばらくないでしょう。長女が準1にチャレンジするころには、この問題がクリアになっていればいいなと思います。
【2018年1月22日追記】実際にロンドンで受検された方より、日本実施のものとWritingの問題が違ったというコメントをいただきました。ありがとうございます!なお、2017年度の第3回、我が家の次女が準2級を受けましたが、こちらは日本の日曜本会場と同じ問題でした。海外準会場(2級まで)は、依然として日本と同じ問題なのではないかと思われます。
【2019年2月18日追記】2018年度の第3回、海外準会場で次女が2級を受けました。Writingの問題は、日本とは異なる内容になっていました!金曜日、土曜日、日曜日、3パータン確認しましたが、いずれとも違う問題でした。ようやく変更してくれたようで、よかったです!
大変興味深いお話をありがとうございます!
海外ではそんな状況なんですね。
私も友人の帰国子女の方から聞いたことがありますが、日本の英検と違ってすごく緩いよ~ということでした(^-^;
真面目にやってる受検者としては腹が立ちますよね
こんにちは!コメントありがとうございます。
そうなんです、海外での英検実施、かなり運営体制に問題がある気がしています。。。
実は、前回の試験後、英検協会にメールを送って、私が問題と考えている点をお伝えしました。2週間くらいしてからお返事がありまして、そこには「改善を検討する」というようなことが書いてありましたが、どうかな~。
海外で受けることができるのはとてもありがたいことですが、不正対策については試験の信頼性にもかかわることですので、きちんと考えてほしいなあと切に願います。
思わずコメントさせていただきます。
今回土曜日にロンドン会場で英検受験、問題冊子は回収されて後日郵送される仕組みはご存知の通りです。
ネットや模範回答を見ていると、writing の問題は日本国内のものと違っていました。なのでそこでの不正はないかと思われます。参考までに。
こんにちは!コメントありがとうございます。
ロンドンはきちんと日本国内と違う問題を使っているのですね。お話を聞いて、安心しました。ロンドンまで受検しにいくことに躊躇を感じていましたが、家族旅行もかねて行ってみようかな。ありがとうございます!
ちなみに我が家は、日曜日に準会場にて、次女が準2を受検しました。先ほど問題用紙が戻ってきたので答えあわせをしてみましたが、やっぱりwritingは日本の日曜実施のものと同じでした(汗)準会場は世界あちこちにあるので、違う問題というのはやっぱり難しいのかもしれませんね。
私も同じような経験をして、このページにたどり着きました。
先日2018年6月2日(土)にロンドンでも英検が実施されました。
ロンドン会場の準1級の読解問題の一つ(中国の防風林の話で、The green great wallというもの)が2010年第1回日本で出題されたものと全く同じだったと確信しております。今回の日本国内での問題には出ておりませんが、他の海外会場や国内準会場の問題にも同じ問題が出たのでしょうか?
英検に問い合わせをしてみたところ、回答が得られませんでした。
海外会場とはいえ、過去に日本で出た問題が出るというのは、不公平ではないかと思うのですが。
確かに、ウェブサイトのお問い合わせフォームにも
「試験実施後の試験内容や試験実施に関するお問い合わせ・質問等につきましては、回答・返信はいたしません。」とはあるのですが、過去問が出たと確信しているという問い合わせに回答無しというのはどういうものでしょうか? また、リスニングのパート3の中の1問も過去問問題集にあったものと全く同じだと思います。
今回から、回収された問題用紙を送ってこなくなってしまったので(前回までは2-3日後に郵送で返送してきていました。)過去問と突き合わせて証明することはできないのですが、大人が見て、同じだったというのは信じられることだと思います。
どなたか他に問い合わせされた方いらっしゃいますか?
担当者が出てこない、また、回答をしないというが納得いきません。
不祥事かと思ったのですが、いつもやっていることなんですね。
今回から受験料も随分上がったので、本当にがっかりしました。
トピ主さんも書かれているように、準一は帰国子女枠受験、大学入試の代わり、また、大学入学後に英語を取らなくてよくなる等、随分といろいろな意味で影響力のある資格です。最近は 結果にB1、C1といったような形のCEFR standard (Common European Framework of Reference for Languages)でのスコアも書かれるなど、海外にも影響力を持つようになっております。
いずれにしても、英検側が回答しない、担当者も出てこない、対処するつもりがない、というのはおかしくありませんか?
つまり、「改善を検討した」結果、問題用紙を返却しなくなったんでしょうか?証拠隠滅としか思いません。
こんにちは。コメントありがとうございます。
リスニングで過去問と同じものが出ることがあるというのは聞いたことがありますが、長文読解で同じ問題というのは、びっくりです。(我が家も長女が準1をロンドンで受けましたが、過去問を1年分しかやってないので、気づかずでした。)
問題用紙の返送がなくなった点、事務処理が大変だったからなのかな~と漠然と思っていましたが、英検のHPをみたら、FAQで「セキュリティのため」と説明されていますね。どうして返送取りやめが「セキュリティのため」になるのか、意味が分からないです。。。