中学受験あれこれ

中学受験:四教科受験 or 帰国枠(英語)受験

我が家の長女、現在10歳。インターでは5年生ですが、日本の小学校では4年生になります。

中学受験を考えているため、9月から日本の塾に通い始めました。四谷大塚の予習シリーズに沿って、週1回、算数を見て頂いています。自宅で私が教えることも考えたのですが、親子で向き合っている時間が長いと互いにイライラがたまってしまうんですよね。長女の場合、国語は漢字と語彙のみやれば当面は問題なさそうなので、こちらは自宅で勉強することにして、算数のみ塾の先生にご指導お願いすることにしました。

先日、塾の先生から言われたこと。
「思い切って、四教科での一般受験に切り替えたらいかがでしょう。今からなら、まだ間に合うと思いますよ。」

長女の通っている塾では理社は教えておらず、四教科に切り替えても塾側にメリットはありません。おそらく長女の性格や成績など、様々なことを考慮して、四教科の方がいい結果が出る可能性が高いと判断されたのだと思います。

そこで改めて、今後の方針をどうするか、帰国枠のPros and Consを分析してみました。

 

帰国子女枠は本当に有利か

在外子女で中学受験を考える場合、帰国子女枠(英語受験)にするか、それとも他のお子さんと同様に一般枠で受験をするかは、悩むところだと思います。日本にいる友人・知人からは「帰国枠使えるんでしょ?いいなー」と言われますが、実はそうでもありません。塾の先生いわく、帰国枠で一番得するのは大学受験。その次が高校受験。これに対して中学受験は、メリットがほとんどないのだそうです。

一般枠と帰国子女枠を比べてみると、以下のようなメリット&デメリットがあります。

 一般枠 帰国子女枠
 学習科目 基本は算国社理の四教科。算国二科の学校も一部存在する。  算国英が基本。英語だけ で受験可能な学校もある。
英語学習 × 英語学習のために割く時間はない。 〇  英語学習が受験対策につながる。(ただし、海外で使う英語と受験英語には色々違いもある。)
 学校の選択 ◎ 豊富な選択肢。  × 学校の選択はある程度限定される。
 受験準備に要する時間・労力  × 基本は小3の2月からみっちり塾通い。塾中心の生活を余儀なくされる。  △ ある程度の準備は必要だが、一般枠ほどではない。
 受験準備に要する費用  × 塾のための費用が相当かかる。  △ 英語関連の塾は単価が高く、通わせると費用がかかる。
受験対策の容易性 ◎ 中学受験塾に通わせてカリキュラムに沿った学習をさせれば問題なし。 △ 情報が限られている上、評価基準があいまいで、対策が難しい。
 学校生活や課外活動(スポーツ等)との両立  △ 難関校を目指す場合は課外活動などとの両立は困難。  〇 一般枠に比べれば余裕がある。

 

帰国子女受験の問題その1は、学校の選択肢が限られること。中堅校だと「帰国子女ウェルカム」な学校も数が多いですが、トップ校だと数がかなり限られてくるし、相当高い英語力がなければ合格できません。また、帰国枠の要件も学校によって違うため、帰国時期によってはさらに選択肢が狭まります。

帰国子女受験の問題その2は、対策が立てにくいこと。そもそも帰国子女枠受験者は人数が少なくて情報が限られている上、英語のエッセイや面接が重視される学校も多くて、点数や偏差値では合否の予測が難しいです。同じ学校でも、英検1級保持で落ちた子がいるとか、2級で合格したとか、色々なうわさが飛び交います。多分学校ごとに傾向と対策があるのでしょうが、高いお金を払って帰国子女専門の受験塾に入れるか、過去問を入手してそれを自分で分析するかしないと、わからない感じがします。普通の中学受験であれば、大手塾のカリキュラムに沿って勉強して、模試の点数と偏差値をみて志望校を考えて・・・と、塾にお任せしていれば何とかなると思うのですが、帰国受験の場合はそうではなく、ちょっと博打のような部分があるなと感じています。

結局どっちがいいのか

一般枠と帰国子女枠、どっちがいいのかは、おそらくは家庭での教育方針により異なるのだと思います。有名私立に入れて、東大をはじめとする日本の有名大学を目指すのであれば、やっぱり一般枠の方がよいと思います。その方が、子どもにあっている進学校を選べそう。でも、そこまで日本の学歴にこだわらず、限られた時間のなかで海外生活も存分に堪能したいのならば、帰国子女枠になるのかなと思います。

あとは本帰国の時期も影響してきそうです。たとえば小4での帰国だと、帰国枠を使える学校は少ないです(ただし最近は在外期間にかかわらず英語受験を認める学校も増えてきています)。本帰国後は英語力を伸ばすのも難しいですし、4教科を前提に準備した方がよさそうな気がします。逆に小6での帰国だと、英語力を武器に、帰国枠に絞った方が効率がよさそうです。

また、本当に行かせたい学校が4教科だったら、帰国でも4教科路線にせざるを得ないですよね。我が家の場合、私の母校が帰国枠がないため、そこでちょっと迷いが生じています。周囲にはお子さんを母校に入れている同窓生が多く、最近はFacebookで母校の行事風景を頻繁に見かけます。親子そろって楽しそうで、正直とても羨ましい。ですが、今から4科で頑張ってみても受かる保証はまったくないですし、この時代に30年遅れの自分のコピペを作ってみてもと思うので、母校受験は断念するつもりです。試験科目、体育実技のかわりに英語にしてくれたらいいのにな・・。

 

というわけで、とりあえず我が家は、長女については、帰国枠に絞って対策をしようと思います。次女については悩ましいですね。長女と異なり、性格的に受験は向いていないタイプなので、私立小への途中編入やインター進学も視野に入れ、どうするか考えたいと思っています。

中学受験:四教科受験 or 帰国枠(英語)受験” に4件のコメントがあります

  1. こんにちは。以前、コメントさせていだだいたsakuraです。
    今回の日記も興味深く拝読させていだだきました。

    我が家も同じ事で悩んでいます。
    我が子はまだ低学年ですが、将来は日本の理系の大学に進んで、ある専門職に就きたいと言っています。こんな背景があるので、中学受験では理社を捨てずに四科目受験をさせるべきか、それとも得意な英語でチャレンジさせるべきか。それ以上に、将来的には日本人学校への転校、母子先行帰国なども視野に入れています。
    何がベストなのか、わからないですね。
    今後もClematisさんの日記、楽しみにしています。

  2. Sakuraさん、こんにちは!コメントありがとうございます。

    すごい、低学年で、もう将来の夢があるんですね~!理系ということは、もしかして、お医者さん志望でしょうか?知人の息子さんで、帰国子女fromアメリカ→中学受験→現在地方の国立大学医学部在学中という方がいるのですが、国公立の医学部でも英語の配点が高めの学校がちょこちょこあるようで、帰国子女のアドバンテージが日本の医学部受験でも生きたとおっしゃっていました。
    なので、長期的な視野に立てば、英語を伸ばす帰国受験がいいんでしょうけど、そうなると学校の選択肢が本当に限られてきちゃうんですよね。。。悩ましいです>< と言っても我が家の場合、インターから帰ってくるのは毎日5時過ぎだし、宿題も課外活動もいろいろあるし、物理的に四教科は無理なので、スパッとあきらめちゃいました。

  3. こんにちは。帰国子女受験の塾にお話聞きにいってきました。募集校の選択肢も少ないですが、各校の募集人数も少ないですね。。なので、上位校を目指すとなると、この少ない枠をみんなで争いに行くのかと思ってしまいました。。
    少し偏った意見を書くと、社会を詰め込む時間があったら、英語の向上に費やして欲しいなというのが気持ちとしてあります。社会人になってから、この社会の知識不足で困ったことがあまりないような。。 英・国・数・(理)。迷い中です。。。

    1. こんにちは!コメントありがとうございます。
      そうなんですよ、帰国の場合、中堅校でしたら入りやすいのですが、首都圏女子の場合、上位校で帰国枠がある学校が少ないんですよね。御三家も慶応中等部も帰国枠なし、新御三家ですと豊島岡で加点優遇措置がありますが、4科ですし、入学後の英語の授業は一般生と同じですので、帰国生にとってはあまり魅力がないですね。

      そして帰国枠の試験日は、スケジュール的には11月から2月まで広くばらけているので、あちこち受けることができるのですが、我が家が行かせたい学校は後半に集中しているので、受けられるだけ受けて、もしも全部受かってしまったら、保険料(=入学金)が大変な金額になるという・・・。

      おっしゃるとおり、社会については、記憶に使う時間がもったいないですよね。地理は都道府県と県庁所在地だけ何となく覚えさせ、歴史は学習漫画を一読、公民は雑誌や新聞記事を通じて多少知識を入れておく・・というくらいで十分なように思います。理科は社会に比べると面白いですが、星座の暗記とか無駄な勉強も多い印象です。なので長期的な視野にたつと、日本式の理社の勉強に費やす時間があるなら、その分語学に回す方がいいのかなと私も感じています。

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