子どもと楽しむクルーズ旅行③:快適に過ごすための6つのコツ

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今回は、子連れクルーズで快適に過ごすコツをいくつか紹介したいと思います。

その1 早め早めの行動を

クルーズ船では、人が集中する場所や時間は決まっています。大混雑になる前に人より一歩早く行動することが、クルーズ旅行を快適に過ごすための何よりのコツなのではないかと思います。

特に混雑するのは以下のような場所&時間です。

(1)寄港地到着前の朝食ビュッフェ
寄港地での下船開始時刻は航路により色々で、午前の日もあれば午後の日もありますが、下船開始時刻が午前8時~10時くらいの場合、その直前の朝食ビュッフェが大混雑になります。目的地に到着したらすぐ下船したいというのはみんな一緒なんですね。早めに朝食を済ませるか、あるいはルームサービスを頼むようにするといいと思います。(朝食のルームサービスは前日までにオーダーすれば無料で届けてくれるクルーズ船が多いはずです。)

(2)終日航海日のプールサイド×日影のデッキチェア
一日どこにも寄港しない日は、プールサイドのデッキチェアが大混雑。だいたい屋根がある場所から埋まっていきます。屋根がある場所が結構広い船ならいいのですが、狭い船だと、早朝にデッキチェアを並べる船員さんのそばにタオルをもった人たちが集結して、並べるそばから奪うようにチェアを確保していくことに。私も過去に一度、そんな争奪戦に参加したことがありました。こういうときにこちらの人は順番に列を作ったりせず、その場の流れでどんどんチェアを確保していきます。私が長女連れでオタオタしていたら、見かねた船員さんが「最後の2つのチェアは子連れの君のものだよ」と言ってくれ、無事に場所確保ができました。・・・が、10人以上の「チェア争奪戦敗退組」の視線が、めちゃくちゃ怖かった!以降、チェア争奪戦にはあえて加わらないようにしています。

(3)下船日前日のフォトショップ
後述しますが、クルーズ船には大抵フォトショップがあります。下船日前日の夜は写真の注文をする人で大混雑になることが多いので、注意が必要です。

その2 家族のお気に入りスポットを探す

クルーズ旅行の場合、船内で過ごすことが多いので、船内のお気に入りスポットを早く見つけることが快適に過ごすためには必要です。ちなみに欧米人の場合は日差しが燦々と差し込むオープンエアな場所を好む傾向がありますが、日本人の場合は、昼間の人気のないバーとか、図書室とかの方が、快適に過ごせる気がします。

今回のクルーズで我が家が利用したお気に入りスポットその1は、昼間のディスコでした。12階にあって眺めは最高、そして昼間は人がほとんどいなくて静か。毎日の勉強はここでやっていました。

お気に入りスポットその2は、船尾の甲板。最近の新しいクルーズ船だとスイートのバルコニーになっていることが多いように思うのですが、今回の船では共用スペースになっていたので、のんびり海を眺めたいときによく利用しました。

アドリア海を眺めながら昼間のディスコで公文。なんだか変な組み合わせですが、これをほぼ毎日やっていました。

その3 エクスカーションは最低限に

クルーズでは様々なエクスカーション(寄港地でのオプショナルツアー)が用意されています。

我が家は、基本的にエクスカーションには参加しません。クルーズターミナルと中心部の連絡バスをクルーズ会社が準備していることが多いので、通常はそれのみ使用しています。Uberやタクシーを利用したりすることもあります。

我が家がエクスカーションを利用しない理由は、以下の2つ。

①値段が高い
カジュアルクルーズは、基本料金を最低限に抑え、エクスカーションやドリンクパッケージなどのオプションで稼ぐビジネスモデルになっています。なのでエクスカーションは相場よりもかなり高い金額に設定されています。

②子どものペースで行動できない
団体行動になりますので、疲れた場合に一休みするとか、気に入った場所で長居するとか、フレキシブルに動くことはできません。参加者の多くは大人ですので、ファミリー向けと銘打っている一部のコースを除き、大人にあわせたペースで移動することになります。

ただ、エクスカーションを利用すべき場合もあります。それは、フェリーターミナルから目的地まで距離があり、公共交通機関による移動に不安がある場合。例えばバーリからアルベロベッロに行こうとすると、車に1時間乗るか、電車に2時間乗るかのどちらかになります。自力移動の場合、帰路で交通トラブルに巻き込まれた場合のリスクが大きすぎますので、エクスカーションの利用がお薦めです(クルーズ会社のエクスカーション参加の場合、遅延が発生しても船は必ず待っていてくれますが、そうでない場合には待ってくれず、次の寄港地まで自費での移動を余儀なくされます)。

南イタリアの世界遺産、アルベロベッロ。こちらの写真はPixabayからお借りしました。

その4 フォトショップを利用する

大型クルーズ船には大抵フォトショップがあります。我が家は毎回、家族写真を撮影してもらっています。

基本的に予約は不要、撮影料はかからず、あとで出来上がった写真を見て気に入ったものだけ購入するシステムになっていると思います。なので我が家は、機会があればどんどん撮ってもらっています。今回もフォーマルナイトを中心に、4回、合計60カット以上撮影してもらい、うち8枚+データを購入しました。全部で150ユーロ(2万円弱)だったと思います。ちょっと割高かもしれませんが、わざわざ写真撮影のために家族できれいな恰好をして写真館に行くのも疲れるので、こうやって旅行中についでにプロに撮影してもらえるのは、楽で有難いです。

クルーズはだいたい1週間くらい続きますから、撮ってもらった写真を翌日確認し、(次はもっとカジュアルな恰好で姉妹ペアでとってもらおう)などなど考えて、再度撮影してもらい、また次の日写真を確認して・・・なんてことを繰り返しています。楽しいし、本当に素敵な写真が集まるので、子連れファミリーにおすすめです。

その5 他の日本人のお客さんとの距離感に注意

航路によっては、日本人が多く乗船していて、子どもが自然に一緒に遊び始めることがあったりします。またクルーズ船によっては、夕食時に日本人のテーブルが数か所に固まっていることもあります。旅の出会いは結構楽しいもので、気が合う人とは旅行後も長く関係が続いたりします。私自身も未だに10年以上前にカリブ海のクルーズで一緒だった方とSNSを通じてやりとりしていたりします。

その一方、少し注意が必要な面もあります。というのも、欧州クルーズの場合、乗り合わせた日本人ファミリーと「共通の知り合い」がいる可能性がビックリするくらい高いのです。「旅の恥はかき捨て」なんて言葉がありますが、その真逆。かき捨てどころか、3倍返しを食らいそうな予感。

というわけで、クルーズ船でやんちゃな日本人の男の子が甲板を走り回っていたりすると、「こらー!なにやっとるんじゃあ!」と内心思いながら、「あらあら~、転ばないように気を付けてネ♪ ウフフ」なんて笑顔で応対している私です(笑)

その6 託児サービスはあてにしない!

クルーズ船には託児サービスがあり、早朝から深夜まで、無料で子どもを預けることができます。
これは便利といえば便利ですが・・・カジュアルクラスの船の場合、託児サービスにあまりお金をかけていないので、サービスの質は期待できません。

我が家は一度だけ利用したことがありますが、長女いわく「子どもの様子をちゃんと見ていない」「乱暴なことをする子がいても叱らない」とのことで、長女は担当者にかなりダメ出しをしていました。もちろん担当者によって当たりはずれもあるのでしょうし、インターの先生などとと同レベルの人を求めるのは無理だということは私も理解しています。ただ、きちんとした資格を持っている人や、子どもの扱いについて研鑽を積んだ人が担当しているとは限らないということは、頭の隅に入れておいた方がよさそうです。

もう少し上のクラスのクルーズや、ディズニークルーズなどチャイルドケアを売りにしているクルーズであればまた違うのでしょうが、MSCやCOSTAなどのカジュアル・クラスのクルーズの場合には、託児サービスはあてにしない方がよいと思います。

 

以上、クルーズ旅行を快適に乗り切るコツを紹介してみました。

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