英語の「訛り」 我が家の長女(10歳)の場合

我が家の長女は現在10歳。秋からはインターのGrade 5になります。

インターに入学して2年半が経過、学校の成績などから判断する限り、英語力はほぼ同年代のネイティブと同じくらいになっているのかなという気がしています。最近は夢も日本語で見るより英語で見ることの方が多い模様で、だんだん英語が優勢になってきているのかなと思います。

さて今回は、長女の話す英語の「訛り」について、書いてみようと思います。

Grade 2

長女はGrade 2の途中からインターに入学しました。

このころはまだ英語をまともに話せる状態ではなかったので、特にどこの国の訛りというわけでもありませんでした。

Grade 3

ようやく英語での意思疎通が滞りなくできるようになってきたのが、Grade 3のときです。

このころの長女の英語は、イギリス訛りでした。なぜイギリス訛りだったかというと、クラスの担任の先生がイギリス人だったからです。加えて仲がいいお友達にブリティッシュスクールからの転校生がいたので、長女も自然にイギリス風のアクセントで話すようになりました。

ちなみに長女のインターは、校長先生も副校長先生もイギリス人。ヨーロッパでは「英語はイギリス英語がいちばん美しい」という意識の親御さんが多いです。特に低学年の間は、担任がイギリス人の先生になると、一部のママは裏で大喜び(なお、学年があがるにつれ、教師としての指導力にママたちの関心は移行していきます)。このため、クラス担任もイギリス人の先生が多い気がします。

Grade 4

学年があがり、Grade 4ではクラス担任がカナダ人の先生になりました。時を同じくして、クラスにアメリカからの転入生が複数入ってきました。

その影響で、Grade 4になると、長女の話す言葉は、あっという間にアメリカ英語になりました。長女によると、ブリティッシュスクールから来た友達の話す英語も、イギリス英語からアメリカ英語になったそうです。

ただ、ネイティブの方に言わせると、長女の話す英語は完全なアメリカ英語ではないそうです。北米の都心部出身の人が話すような英語だけど、そこに色々な国のアクセントが微妙に混ざっているようです。イギリス英語の影響もあるし、第二外国語のドイツ語の影響もあるようです。もちろん母語の日本語も影響しているし、クラスにいる様々な国のお友達が話す英語も影響を与えている模様。このため、「北米ぽいけど、どこか違う・・・英語ネイティブだよね?でもいったいアンタどこの国の人??」というような英語になっているようです。要するにエリア訛りはないけど、彼女独特のアクセントが時折出てくるようです。

(本当は動画や音声ファイルをあげるのがいいのでしょうが、自分の子供とはいえプライバシーの問題があるので、アップはしないことにします。すみません。)

ちなみに、本人いわく、「イギリス英語も、話そうと思えば一応話せる。」「今は周囲にアメリカ人ぽく話す人が多いから、周囲にあわせるようにした。」「そうしたらいつの間にかアメリカ英語で話す方が楽になってしまった。」のだそうです。関西の人が共通語も話せるのと同じような感じなのかなと思います。長女のイギリス英語は、おそらくイギリス人からみれば不自然な点は残るのだろうと思いますが、一応「それっぽく」話すことはできるようです。

 

 

そういえば、かなり前に下記の記事でちょこっと書いたのですが、長女の周りのインド人のお友達、インド訛りが殆どありません。親の訛りが強くても、youtubeを見て育った子どもたちの英語の発音は、インド英語よりも北米英語に近いです。おそらく発音はうちの長女とほとんど変わらないと思います。

youtube世代のこの子たちが大人になるころには、世界中で、「北米っぽいけど、北米出身じゃないよね?あなたどこのご出身?」的英語を話す人たちが多数を占めるようになるんじゃないかという気がしています。

「英語の「訛り」 我が家の長女(10歳)の場合」への5件のフィードバック

  1. こんにちは。英語の発音についてご質問させて頂いてもよろしいでしょうか。。お子様の学校ではphonicsとか発音のトレーニングはあったのでしょうか?どのようにすれば発音はよく出来ると思われますでしょうか。。
    というのはインターに行っている長女の発音なのですが、日本人っぽい発音と日本人っぽくない発音が入り混じってます。何故に片方に倒れずに入り混じっているのかは分からないのですが、親の私としては日本人っぽい発音は取り除いてニュートナルな発音を覚えさせたいとやっぱり思ってしまいます。ちなみに学校の先生は日本人なんだから日本人っぽい発音があってもいいじゃないと言ってます。「(ニュージーランドの先生が)私のこの単語の発音聞いて、これだって他の国と全然違うのよと」。。ただ、国の訛りがあってもニュートラルに分かる英語と聞きづらい英語というのは違うような気もしますし、正直、親の自分が長女本人の英語の正確さの判別が出来ません。
    あと学校が多国籍環境なので、同級生の半分は所謂英語ネイティブ国(イギリス、オーストラリアなど)なのですが、残りの半分は韓国とか非ネイティブのお子さんなのでそのまま真似していい環境とも一概には言えません。
    とりあえず、youtubeでphonicsとか英語の歌とか毎日真似させて歌わせているのですが、ネイティブばかりでない多国籍環境にお子様を入れられたのにどうやって英語の発音の矯正をされたのか教えて頂けると幸いです。
    やっぱりネイティブばっかりの学校に入れた方がいいのかなぁとも思いつつ、長女に軽く聞いたときは、友達と離れるのは嫌と拒絶されました。。

  2. あと、考えればまぁ至極突然の成り行きなのですが、学校ではアジア系(日本人ではないです)の人と固まる傾向が強いので、これが記事で記載されているような英語ネイティブの子達と常にいるというのであれば、また違うのかなぁとも思っています(あちらの親御さんも同じことを考えているのかもしれませんが。。)多国籍インターに入れたのは、アイデンティティの保持と多国籍な人とのふれあいの経験、あとマジョリティ国籍があるところだと仲間にはいれなかったりしないかという不安があったからですが、やっぱりインターに入れた最大の理由は英語を小さいうちに身につけさせたいと思ったので。。

    1. こんにちは!

      我が家の場合、最初の2年間は、次女がなかなか「話さない」ということが一番の悩みでした。発音以前の問題で悩んでいたので、記憶があやふやなのですが、そういえば次女の英語は日本語訛りが強くてRとLの区別もつかない状態だったのが、いつの間にかきれいな発音になりました。何が影響したのかは・・・すみません、よくわかりません。ちなみにPhonicsはGrade1から2にかけて授業のなかでかなりしっかり勉強していたと思います。

      ちなみに子供たちの学校は英語を母語とするお子さんがすごく少なくて、おそらく3~4割程度と思います。私も最初はその点が不安でしたが、3年たって振り返ってみれば、問題なかったなと。なんとなくですが、時間が解決してくれる気がします。もちろん英語力のみで考えれば、ネイティブばかりの学校の方が伸びるだろうと思いますが、おっしゃるとおり多国籍な環境ゆえの学びはすごく貴重であり、お子さんが楽しく学校に通っているのであれば、焦らず様子を見られても大丈夫なのではと思います。

  3. ご経験を共有頂きましてありがとうございます。
    当方の長女も最初は話さないことが悩みでした。正確には朝から晩まで同級生の日本人と固まり、日本語だけしか話さないので何のためにインターに入れているんだっけ?という点が最初の悩みでした。今は少なくとも学校の中では、色んな国の人と英語で普通に話すようになりました。
    そうすると親も欲深いもので、以前は外国の友達がいないというレベルで困ったなと思っていたのにそれがうまく行き出すと、やっぱり綺麗に発音できるようになって欲しいなという次の希望が出てきまいまして。。
    お嬢様のようにそういう風にシフトしていかれた方がいらっしゃると分かったのはとても心強いです。
    当方の長女の学校はあまりphonicsには重点が置かれていないので、これはちょっと羨ましいです。。ただ、日本人っぽくないな(英語ネイティブっぽいなぁ)と感じる発音を聞くことがちょこちょこと出てくる(今は全体の半分くらいがそんな感じです)ようになってきましたので、もう少し見守っていこうと思います。いずれにしましてもご記載の記事及びご返信いただきました内容はとても糧になりそうで、助かりました。ありがとうございます。

    1. 親って貪欲なもので、最初の悩みが解決すると、次の悩みが出てきちゃいますよね。すごくよくわかります。
      子どものみならず大人でも、英語の発音は年月が経つにつれ、自然にそのコミュニティーの「標準」に近づいていく部分があるようです。長女がいうには、同じイギリス人の先生でも、インターでの教員歴が長い人と短い人では、かなり発音が違うのだそうです(私にはあまり違いは分からないのですけどね)。
      学校全体が特定の国の子たちばかりということでしたら少し心配ですが、そうでないならば、そのうち自然にニュートラルで聞き取りやすい発音になっていくのではと思います。

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