子どもたちのインターは、7月から8月中旬まで、約7週間の夏休みがあります。我が家は日本に一時帰国し、日本の小学校に体験入学します。よって夏休みは生活も学習も日本語中心になりますが、その間全く英語に触れないものなんだかな~ということで、夏休み用のワークブックを購入しました。
Brain Questとは
我が家が購入したのはこちら。Brain Questの夏用ワークブックです。
Brain Questはアメリカ発のワークブック。出版社によれば、総計で4500万部も売れているそうです。アメリカに出張に行っていた夫が、本屋に山積みになっていたということで買ってきました。
このワークブック、1冊のワークブックのなかに、English、Math、Science、Social Study・・・と色々ごちゃまぜに詰まっています。オールカラーで見やすく、紙質もいいです。子どもが大好きな「できたよシール」と台帳もついています。その割にはお値段もお手頃価格。
夏用ワークブックの特徴
Brain Questのワークブックは、大きく分けて、学年別のものと、夏用のものがあります。
学年別ワークブック
まずは普通の学年別ワークブック。Pre-KindergartenからGrade 6まで全8種類あります。
夏用ドリルと値段はあまり変わらないのですが、約2倍のページ数があります。じっくり&たっぷりやりたい人は、こっちの方がよいのかも。ただしAmazonのレビューによると、こちらは解答がついていないとのことなので、採点がちょっと大変かも。
夏用ドリル
K-1、1-2・・・5-6と、全6種類あります。我が家が購入したのはこちらです。
アメリカでは夏休みが長く、その間に学年が変わるため、夏用のワークブックは一年の総まとめ&次学年への準備という内容になっています。100シートくらいあるので、毎日3枚やれば35日くらいで終わる計算。
学年別ワークブックと違って、巻末に解答集がついているので、比較的使いやすいと思います。ただし長女の使っているGrade 4-5は記述式問題がそれなりにあります。学年があがると、解答集のみで対応するのは難しいかも。
中身はこんな感じです。こちら夏用ドリルの4-5年生用です。このページは、類語辞典と辞書を使って文章を書き換えてみるというアクティビティ。内容はそこそこ高度ですが、ページがカラフルなのでとっつきやすそうな感じがします。
いかにもアメリカという感じのページも多くて、結構面白いです。このページはBill of Rights(権利章典)がテーマ。子どもたちのインターでは習わないことなので、すごく新鮮です。
Brain Questの難易度
まず注意したいのは、「英語のワークブック」ではなく、「英語で学ぶワークブック」であるという点です。もちろん文法や語彙に関するワークシートもありますが、それ以外の部分も多いので、「英語を学びたい」人用というより、「英語で学びたい」人用です。ネイティブのお子さんが使うものですので、ある程度のリーディング力があることが前提になると思います。
我が家では夏休みにやらせるつもりだったのですが、2人とも「やってもいい?」と言い出し、すでに着手しています。長女の感想は以下のとおり。
English:そこそこ難しい。聞いたこともない単語が時折出てくるとのこと。
Math:かなり簡単。長女用の4→5年生でも、分数の「基礎の基礎」のような内容になっている。息抜きにちょうどいいと捉えるべきか、退屈というべきか、微妙なところ。
Social Study:なかなか難しい。というより、アメリカの地理や歴史ネタがちょくちょく出てくるので、欧州在住の長女には馴染みがないネタばかり。でもそれなりに面白い模様。
Science:「あー、これ、学校で習った!」ということが結構多いようで、いい復習になっている。アメリカの公教育のカリキュラムとIBインターのカリキュラムは違うはずですが、Scienceについてはだいたい同じ年齢で同じようなことを学んでいるみたいです。
というわけで、ある程度リーディング力があるお子さんが、アメリカの小学生が習うようなことを取り合えずサッと押さえたいという場合、かなりお勧めできるワークブックだと思います。「とにかく英語を!」ということなら、別のものにした方がよいかも。あるいは少し下の学年のものを使うというのもありかもしれません。
去年はLettsの教材を購入したけど・・・
ちなみに去年、長女の夏休み学習用に購入したのは下記のもの。長女の担任の先生(イギリス人)に、「休み期間中にずっと英語に触れないのも不安なのですが、なにかお勧めの教材はありませんか?」と聞いたところ、「うーん、何がいいかな?僕が授業でよく使っているのはこれなんだけど・・・」ということで教えてもらいました。
こちらは英語に特化した教材です。前頁オールカラーで見やすいです。しかも問題文にDahl作品など近年の名作が複数入っている点でポイント高し(著作権者の許可がいるので普通この手の教材には入っていないと思います)。「これ、いいですね!」ということで、鼻息荒く購入。
ところが結局、うまく使いこなせませんでした。Amazon UKでの評価も高く、内容はすごくいいんです。でも、でも、解答集がついていなかった~!
あとでAmazon UKのコメントを再読したら、コメントをしている人の相当数が、教師の方でした。先生が学校の「授業」で使うワークブックのようです。でも、英語が得意な方なら、自宅でも使えると思います。あと、オンライン英会話教室でこちらが教材を指定できるようなら、レッスンで使うというのもありかも。別にTeacher’s bookというものもあるので、もしかするとそちらが解答集なのかもしれません。
ちなみにイギリスのYear 3はアメリカでのGrade 2に該当するのですが、このワークブックのYear 3はBrain QuestのGrade 2に比べてかなり難しいように思います。上の写真は我が家にあるYear 3のものですが、字が小さくて、見るからに高度。イギリスだとYear 3(Grade 2)でこのくらいの内容をやるんですね。。。子どもたちのインターよりずっと進んでいるような気がします。
以上、ワークブックの紹介でした。