久しぶりにとても共感&納得できる素晴らしい記事を見つけたので、シェアしようと思います。
著名な教育者の方々がよくおっしゃることのひとつに、「子どもには好きなことをさせるのが一番」というものがあります。「子どもは好きなことに夢中になる。だから好きなことを極めさせることによって能力が伸びる」とか、「小学生時代は本人が好きなように思う存分遊ばせることが大切だ」とか。こういう意見を読むたびに、何とも言えないモヤモヤを感じていました。
自然が豊富で治安の極めて良好な場所に住んでいて、野山に子どもを放っておけば自分たちで遊びを考えてくれるような環境なら、それもアリだと思うのです。遊びのなかの様々な工夫が子どもの創造力を伸ばし、他の子どもとのやりとりが協調性や社会性を育んでくれるでしょう。
でも、この現代社会、子どもを放置して好きなことをやらせたら・・・毎日ゲーム三昧、youtube三昧になっちゃいますよね~(汗)何もなくて自分たちで「面白い」ものを作り上げる必要があった一昔前と、便利で魅力的なデバイスがあふれる現代では、子育ての在るべき姿はかなり違うのではないかと個人的には思います。
そんな風にモヤモヤしていたときに読んだのが、上記の記事。
ここで紹介されているNPO法人キーパーソン21代表理事の朝山あつこさんは、「好きなこと」よりも「ワクワクすること」にフォーカスして、子供たちと一緒に将来を考えるという活動をしています。
たとえば、野球にわくわくする子が3人いたとします。大人はすぐに「野球選手になれば?」などと言う。でもそう簡単になれない。そうすると、小学生の頃は野球選手にあこがれていた子が、中高生になって「やっぱりダメかも」って思って自信をなくしてしまう。
でもそれぞれによく理由を聞けば、Aくんは作戦や戦略を立てることがめちゃくちゃ楽しい。Bくんはチームで達成するために自分が役立っていることが楽しい。Cくんは、素振りとか筋トレ、自分の小さな成長を感じるのが面白い、と言う。
私たち大人や先生は、野球選手というたった一つの職業につなげるのではなく、その子の内面にある理由をキャッチする観点をもつことが大切なんです。
そう、たぶん大切なのは、単に「好きなこと」をやらせることではないだろうと思います。どうしてその子がそれが好きなのか、その子の「わくわくエンジン」を見つけてあげること。そしてそのエンジンをうまく活用できるよう、子供を導いていくこと。それが私たち親の役割なのではないでしょうか。
私も、子供たちのわくわくエンジン、頑張って探してみようと思います!