我が家の姉妹はアート&クラフトが大好き。ひまがあればゴソゴソ何かを作っています。4月は学校が2週間休みだったこともあり、普段以上にアート&クラフトに費やす時間が長かったように思います。
子どもたちの作品をみていてふと気づいたのは、「アートとサイエンスって、繋がっている!」ということ。語学や算数ともつながっている部分もあるんでしょうが、アートと一番相性がいいのはサイエンスなんじゃないかと思います。
今回は、最近の子供たちの作品を紹介しながら、アートとサイエンスの繋がりについて、感じたことを徒然なるままに書いてみようと思います。
工芸
アート関連の様々なアクティビティのうち、長女が特に好きなのが、Ceramic Painting。近所にカプチーノを飲みながらCeramic Paintingを楽しめるおしゃれな工房があるので、時折訪れています。
写真は長女がPaintingをしたコーヒーカップ。奥にちらっと写っているのは私がPaintingしたケーキ皿です。下地の釉薬を3回塗り、乾いた後に絵や模様を描き、その後工房で焼いてもらいます。Paintingをしているときはマットな表面が、焼成後はツルツルになります。釉薬の中にフリットと呼ばれるガラスの成分が入っているからです。
釉薬によっては、焼成後に色が変わるものもあります。含まれている成分(だいたいは銅か鉄)と焼き方によって、赤くなったり青くなったり緑になったり。釉薬って本当に面白いなと思います。
日本ではCeramic Paintingは一般的ではないので、トライするなら陶芸がいいと思います。おすすめの(というか私が好きな)釉薬は、織部。織部には、銅が含まれていて、焼成すると灰色から美しい深緑色へと変わります。下記のお皿は私が高校生時代に陶芸の授業で作ったもの。葉っぱ部分に織部を使用しています。
デッサン
長女は、鉛筆とチャコールを使ったデッサンを時折楽しんでいます。
下記は長女の部屋で見つけたデッサン画。光の当たり方と表現方法について何やら研究していたようです。デッサンの場合、普通の絵画と違って、形と陰影にフォーカスできるのがいいですね。サイエンスというより、Mathの図形の理解につながる部分が多いかもしれません。
ちなみに長女が使っているのは、Faber Castellの黒鉛筆とチャコールのセット。この緑色のデッサン用鉛筆はゴッホも愛用していたことで知られています。チャコールと鉛筆のセットは日本では8000円と目玉が飛び出るようなお値段ですが、鉛筆のみのセットであれば、12種類12本のセットで2000円弱と、比較的手ごろな値段です。
こちらは今週学校で描いてきたデッサン。お友達のAちゃんを描いたのかな。全体的に形はよくとれていますが、学習用鉛筆で描いているため、陰影がうまくつけられなかった模様。デッサンには高価な鉛筆を使う必要はないと思うのですが、普通の学習用鉛筆とデッサン用の鉛筆は別物なので、お子さんが多少なりともアートに興味があるなら、デッサン用のものをそろえることをお薦めします。日本製なら、Uniの22種類の鉛筆セットとかも魅力的ですね。
絵画
我が家は、遠出をするときにはお絵かきセットを持参することが多いです。特にこの季節は花の観察にもってこい。絵を描くというステップが入ると、対象物をよく観察するようになるので、いいですね。
最近我が家ではアクリルペイントがミニブームですが、使い勝手がいいのは水彩色鉛筆かなと思います。色鉛筆としても使えるし、水を含ませた筆でなぞることにより水彩画を描くこともできます。ただ、何となくうす~い色調の絵画になってしまうので、我が家のようにこってり豚骨系(←なんだそりゃ)の絵画が好きな人は、やっぱりアクリルペイントの方が合うかなと思います。

ちなみに、デッサン用鉛筆のところで紹介したFaber Castellも水彩色鉛筆を出していて、こちらは欧州で買うより日本で買う方が圧倒的に安くなっています。だいたい3分の2くらいのお値段です。中国でライセンス生産されている商品なのかなと思いましたが、ちゃんとドイツ製のようです。同ジャンルに三菱鉛筆などの強敵が多いので、値段を下げる販売戦略をとらざるを得なかったのかも。Faber Castellは赤坂のミッドタウンに専門店が入っているほか、伊東屋などでも取り扱いがあります。ぶっちゃけ日本製と比べて特に優れているというわけではないのですが、ドイツ製ということでちょっと気分が盛り上がります(笑)
話は変わりますが、最近、お絵かき用に新たな筆記具を購入しました。下記右の水彩毛筆です。ただいま日本からの到着待ちです!大人の塗り絵やカリグラフィーにも使えそうで、ワクワクしています。筆記用具とカップラーメンはやっぱり日本が質量ともに世界一ですね。
模型づくり
さて、お次はこちら。このへんちくりんな一品は何でしょう?
答えは、「nervous system=神経系」。先週、長女が学校で作成したものです。
脳はAmazonの荷物に入っていた親指大の発砲スチロールをくっつけて作り、神経はモール&輪ゴムで作ったそうです。「脳みそはどうしてピンクなの?」と聞いたら、「生きている人間の脳は血が通っているからピンクなんだよ」とのこと。私は博物館のホルマリン漬けのものしか見たことがないので、うすい灰色なのだと思っていました。びっくり!
インターではこのように、習ったものの模型を自分で作るという作業をよく行っています。自分で作るとなると、形や色を正確に調べることになります。アートが好きな子にはもってこいの勉強法ですね。
その他クラフトいろいろ
こちらはカラーフィルムと画用紙で作ったステンドグラス。左が次女の作品で、右が長女の作品です。シンプルに見えますが、フィルムを裏から貼ることを考えてデザインを考える必要があるので、実は結構頭を使います。ちなみにオレンジなど一部の色はカラーフィルムを重ねて再現しています。光の当たり方により表情を変えるステンドグラスは、光について学ぶのにちょうどいい題材かなと思います。
押し花もよく作ります。図鑑に挟んだまま失念してしまって、忘れたころに押し花が出てくることも多いです。
こちらは今週長女が作ったもの。サクラに似ていますが、リンゴの花・・・かな?
少し前に「サクラがバラ科なんて何だか変だよねー」と子どもと話をしていたのですが、この押し花を眺めながら、リンゴの花と野バラの花は似ているよねという話になりました。野バラから、観賞用のバラと、リンゴの2つに分かれていって、さらにリンゴがサクラに変わったのかな~?どうなんでしょう。(ちなみに実際のところどうなのかは、まだよくわかっていないようです。いちごもバラ科だし・・・バラ科って謎が多いですね。)
写真
我が家の長女の場合、お絵かきも好きですが、最近はどちらかというと写真にはまっています。
長女には複雑な構図の写真を撮るのはまだ難しいので、「きれいなお花をみつけたら、マクロモードでアップを撮ってみてごらん」と話をしています。
こちらはチューリップの写真。こうやって撮ると何だかハチの気分!写真を撮りながらめしべやおしべも観察できて、一石二鳥です。長女は写真を撮った後、「このめしべにタネはできるのか?」を図鑑で調べていました。
最近はスマホのカメラ機能も非常に優れているので、子ども用カメラがない場合は、大人のスマホを貸してあげるというのでもいいんじゃないかなと思います。ただし、カメラを手に持ったまま転ぶとスマホの画面がぐしゃぐしゃに割れてしますので、十分に気を付けてくださいね。はい、私も被害者です(笑)
ちなみに現在長女が使っているのは下記の一台。丈夫で使い勝手がよくておすすめです。

まとめ
以上、最近の我が家の取り組みでした。取り組みっていうほど大したものでもないんですけどね。暇つぶしに色々やっていたら、結果的にサイエンスの勉強になってよかったな~という感じでしょうか。
我が家のようにアート&クラフトが好きなお子さんの場合、普段からさりげなくアートとサイエンスの組み合わせを意識してみると、色々と面白いことがあるかもしれません。
本当は、クッキング×サイエンスについても書こうと思っていたのですが、アートだけでかなりの長文になってしまいました。クッキング×サイエンスについては、また別記事で書こうと思います。