4月は2週間のイースター休みがありました。我が家の旅行先は、またまたベネチア。この2年で3度目です。しかし3度行ってもまだ飽きません。たぶんまた行くと思います(笑)
さて、今日は、海外ホテル予約サイトについて書いてみたいと思います。主なサイトの特徴とその使い分け、そしてついでに、我が家がこれまでに遭遇したトラブルと、その対処法も!(汗)
そろそろ夏休みの計画を・・と考えている方のご参考になれば幸いです。
海外ホテル予約サイトを比較してみる
1.Expedia
ホテル予約サイトの最大手といえば、Expediaです。もともとはMicrosoftの旅行予約システム部門だったのが、独立して現在の形となっています。数多くあるOTA(オンライン旅行代理店)のなかで、総予約高では世界首位の会社です。
Expediaの最大の特徴は、航空券も取り扱っていて、航空券+ホテルのセット購入で割引になるという点です。3泊すれば1泊無料など、割引幅も大きいです。航空券を購入したあとにホテルを予約しても、割引が適用されます。我が家は自家用車でふらり周遊旅行が多いので、Expediaは普段はあまり使っていないのですが、日本発の海外旅行の場合に一番使い勝手がいいのは、おそらくExpediaではないかと思います。
2.Hotel.com
次によく名前が出てくるのは、Hotel.comでしょうか。
Hotel.comは、前述のExpediaの子会社です。Expediaとの違いは、10泊すると1泊分が無料になる一種のリワードプログラムがあること。この場合無料で宿泊できるのは、10泊分の平均価格までのホテルになります。
Hotel.comは、時折8%引きだの10%引きだのといったクーポンがtwitterやメールなどで出ていますので、予約の前にクーポンがないか、チェックをすることをお薦めします。ちなみにクーポンを使うと上記「10泊」にカウントされなくなります。我が家はこの「10泊」をためているので、10%未満のクーポンは使用しないことが多いです。
3.Booking.com
オランダ発のホテル予約サイトがBooking.comです。総予約高で世界トップを走るのは前述のExpediaですが、収益ではBooking.comを抱えるプライスライングループがExpediaを上回っています。実はExpediaは、Booking.comがまだ小さかったころに買収を検討し断念したという逸話があります。その後大成長をとげてExpedia最大のライバルとなったBooking.com。Expedia幹部は買収断念をさぞや後悔していることでしょう。
さて、そのBooking.comですが、Hotel.comに比べると、ホテル以外の小規模物件(B&Bやアパートメントタイプ)のチョイスが豊富なことが特徴です。(※あくまでヨーロッパの場合です。他エリアでは違うかも。)我が家では、3泊以上同一場所に宿泊する予定で、キッチンなどがついた広めの部屋を予約したいときや、アグリツーリズモ(農家や牧場主などが経営する宿泊施設)に宿泊したいときに、よく使っています。Hotel.com同様、10泊すると1泊無料のリワードプログラムがあります。
4.Agoda
Booking.comの関連会社でアジアに特化しているのがAgodaです。
ヨーロッパ在住の我が家は利用したことがないのですが、アジアの宿泊施設に関していえば、Booking.comよりAgodaの方が取り扱い件数が圧倒的に多いそうです。
5.Airbnb
Airbnbは、ホテルではなく民泊の紹介サイトですが、実際にはBooking.comと取り扱い物件が被っていることが結構多いので、あげておきました。
Airbnbでいいなと思うのは、ホストがどんな人なのかが事前によくわかることと、宿泊+αの体験ができること。あちこち駆け回るのではなく、一か所に長期滞在して「暮らすように旅する」タイプの旅行が好きな人に向いていると思います。
紹介クーポン(紹介者と利用者の双方が割引を得られる)を下に貼っておきますので、興味のある方はご利用ください。(割引金額は3700円/2018年10月22日時点)
6.Tripadvisor
口コミサイトのTripadvisorも、ホテル検索に利用することができます。
以前は子連れで宿泊する場合のホテル検索機能がなかったのですが、最近これができるようになり、便利になりました。また、地図から宿泊施設を選ぶときに、同時に周囲のレストランや観光スポットの口コミをチェックできる点も便利です。
ただ、トラップもあります。当初表示される料金に何が含まれるのかが会社によって微妙に違うようで、Tripadvisorで一番安くみえても、予約まで進むと他社の方が安かった・・・ということがしばしばあります。予約まで進んだときに料金が加算された場合には、他社サイトの料金を再確認することをお勧めします。
というわけで、私は検索サイトとしてはあまり使っていませんが、宿泊予約をする前にはTripadvisorで口コミを必ずチェックするようにしています。特に低評価をつけている人がどのようなコメントを残しているか、それに対してホテル側がどのような返答をしているかは、見た方がよいです。
個人的なおすすめはBooking.com
以上、いろいろなサイトを紹介しましたが、個人的な一押しはBooking.comです。最近は、まずBooking.comで検索→満足できるものが見つからなかったら他サイトという流れになっています。
Booking.comを使っているのは、以下の2つの理由からです。
理由1:値段表示が良心的
他の検索サイトの場合、料金を安く見せるため、税金やクリーニングフィーなどが当初の料金表示には含まれていないことが多々あります。「あら、安い」と思って予約に進んだら、確認ページで色々金額が上乗せされていて、「オイ、最初から書いておけよ!怒」となることがしばしばあります。今まで何度、騙されそうになったことか・・・。この点Booking.comは、当初からすべての費用が含まれた金額が表示されているので、安心して利用できます。
理由2;日本語カスタマーサポートの質
ExpediaやHotel.comが日本語カスタマーサポートをオフショアに投げているのに対して、Booking.comはすべて自社対応で、オフィスが東京にあり、英語が堪能な日本人が丁寧に対応してくれます。後述しますが、ホテル予約でトラブったことが何度かあるので、Booking.comのきめ細やかなサービスは何物にも代えがたいと思っています。
というわけで、個人的には、もし、同じホテルが同じ値段なら、迷わずBooking.comにすべきと思います。日系エアラインと大韓航空・チャイナエアが同じ値段だったら、皆さん迷わず日系を選ぶと思います。それと同じことです。
トラブル対処法:ダブルブッキングの場合、どうするか
よくある・・・のかどうかわかりませんが、今回の旅行で我が家は「ダブルブッキング」にはじめて遭遇しました。Booking.comでベネチア島内のホテルを予約をしたところ、なんと宿泊前日にホテルから「部屋がない」との連絡があり、ダブルブッキング状態であることが判明しました。
ピーク時のため、ベネチア島内のホテルは、高級ホテル以外、まったく空室がない状況。ここからがBooking.comとの壮絶なバトルのはじまり・・・になるかと思いきや、Booking.com側で速やかに代替の部屋を手配してくださり、数時間で無事解決しました。
当初Booking.comから提案があったのは、ベネチアの島内ではなく、対岸のメストレにあるホテルでした。メストレからベネチア中心部までは公共交通機関で片道30~40分。「子連れでメストレ宿泊は無理です。立地を考慮して島内のホテルを予約しましたので。」と話をしたところ、島内の別ホテルを手配してくださることになりました。こちらから候補をいくつかお送りして、「差額は折半でも構わない」とお伝えしたところ、そのうちひとつについて、差額を全額Booking.comが負担する形で手配をしてくださいました。
ダブルブッキングは予約サイト自体に責任があるわけではなく、利用規約などを見る限り補償いただくのは難しいだろうと思っていたので、予想外のしっかりした丁寧な対応に驚きました。お得な料金で高級ホテルに宿泊することができ、まさに「災い転じて福となす」となった一件でした。Booking.comの利用規約を見ると損害賠償額の上限が宿泊料相当額となっていますので、正当な理由があれば、当初予約していたホテルの宿泊料の2倍までであれば、こちらの自己負担なしで手配していただける可能性があるのだろうと思います。
ちなみにダブルブッキングが判明した場合、ホテル予約サイト側にきちんと連絡をしないと、no show(当日キャンセル)扱いになって、補償どころか逆にキャンセル料を請求されることもあるようです。ダブルブッキングが判明した場合には、速やかにホテル予約サイトに連絡を入れ、解決を一任した方がよいと思います。
トラブル対処法:予約後に値下げがなされた場合は?
多くのホテル予約サイトも打ち出している「最低価格保証」サービス。他サイトが1円でも安ければ、その差額を保証してくれるというものです。
ホテル予約サイトはだいたいどこも価格が横並びです。価格が違っても、それは部屋のタイプやキャンセル条件が違うことに起因することが多いです。この場合は最低保証の対象外になりますので、差額の返金は受けられません。
一方、時折見かけるのが、ホテル独自のサイトとの価格の相違です。特に家族経営のホテル等の場合、直前期にディスカウント価格で部屋を出していることがあり、「あれっ、私が予約したときより安くなっている!」ということがしばしばあります。キャンセル条件などが違うので最低保証の対象外となることが多いのですが、これまで一度だけ、部屋タイプもその他条件も全く同一で、数万円程度の差額が発生しているのを発見したことがありました。このときはHotel.comに連絡をとって、返金をしていただきました。
Hotel.comとの交渉は色々面倒でした。メールと電話で何度もやりとりをして、「証拠」としてホテルのサイトのキャプチャ画像と宿泊後のバウチャーを送付し、ようやく返金してもらえました。
Hotel.comの日本語窓口は国外にあるため、担当者は外国の方で、正直いって、あまり気持ちのよい対応ではありませんでした。ただ、粘り強く交渉した結果、最終的にはきちんと差額が戻ってきたので、交渉した甲斐はありました。
返金交渉にあたっては、きちんと「証拠」があることが何より重要です。ネット上の価格情報は変動しますので、スクリーンショットを撮っておくことは必須です。
以上、海外ホテル予約サイトの使い方について、まとめてみました。なんだか長文になってしまいましたが、どなたかのお役に立てば幸いです。