より輝ける場所を求めて

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先月のこと、2年にわたり仲良くしてくれていた長女の友達のMちゃんが、母国のスペインに帰国しました。とにかく明るい子で、我が家にPlaydateに来るときには、だいたいいつも第一声が「●●(私のファーストネーム)、I’m hungry!!」でした。「おじゃまします。きれいなおうちですね~」と丁寧にあいさつをして入ってくる日本の子供たちとは大違い。最初はそんなMちゃんに「なななななんだ?」とびっくりしましたが、今となっては底抜けに明るいMちゃんが懐かしくてたまりません(笑)

インターに在学して2年ともなると、お友達との仲も深まり、それゆえに別れが悲しく感じられるようです。最近はMちゃんからもらったネックレスを肌身はなさず身に着けている長女。学校から帰ってくると真っ先にPCに飛びついて、Mちゃんからのメールをチェックしています。

今年の夏には、インター入学以来一番の仲良しだったインド人のAちゃんも帰国します。長女の英語の上達がとても早かったのは、これまでずっとAちゃんと一緒だったから。優しくて泣き虫なAちゃんは、長女と性格がよく似ていて、いつも一緒にいるのに、今まで喧嘩をしたことは一度もないのだとか。お別れはまだ2か月以上先の話ではありますが、Aちゃんが帰国してしまうと考えると、私も思わず涙が出てきてしまいます。

 

インターの場合、多くの友達がいずれは母国へ帰国し、バラバラになります。我が家も例外ではありません。いつ帰国の話が出るか分からない状況です。

そのようななかで考えるのは、帰国後のこと。一応、日本の公立小学校→私立中受験(帰国枠or英語受験)というルートを考えていますが、ここにきて悩みが深まってきています。我が家の2人は、根は「典型的な日本人」なので、上記ルートでもそれなりに楽しく充実した学校生活を送れるだろうと思います。でも、果たしてそれがベストの道なのかどうなのか。

 

 

 

シャボン玉を撮影するとき、どうすれば美しく撮れるか、ご存じでしょうか。青い空をバックにするよりも、深い緑色など、ダークな色を背景にする方が、シャボン玉の輝きは引き立ちます。また、順光よりも逆光の方が、キラキラした写真になります。同じ対象を撮影するにしても、セッティングと光の当て方で、まったく別物の写真になるのです。

教育もそれに似ていると思います。学ぶのは子供たち自身ですが、子供が輝ける場所を準備するのは、たぶん、親の役割なのでしょうね。

インターという「人種のるつぼ」のなかで、多種多様なバックグラウンドを持つ友達と交流を深め、成長してきた子供たち。語学力のみならず、異文化への理解や寛容性、コミュニケーション能力、多角的な考え方など、海外インター生活で得られたものは数多くあります。それと同時に、謙虚さや礼儀作法、協調性、日本の文化・歴史への理解等、足りない部分も出てきているのが現実です。

「日系地球人」として育っている彼女たちが、その特性を生かし、より鮮やかに輝ける場所は、一体どこなのか。まだまだ模索は続きそうです。

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