Wiredに面白い記事が載っていたので、紹介したいと思います。
以下、記事の一部を引用します。
イェール大学経営大学院のようなビジネススクールが必修科目にデザインを取り入れ、マッケンジーやIBMなどの企業はデザイナーを経営幹部に登用した。デザインの重要性は、すでにさまざまなかたちで証明されている。
エンジニア、作家、デザイナーの境目が曖昧になるにつれ、テクノロジー分野におけるデザインの役割は、製品開発の過程により大きな影響を与えることになる。その結果、デザインという領域は、より見えなくなるが重要性は増してくる、と。
このWiredの記事は、自分が教育について何となく感じていたことを、別の角度からずばりと言ってくれていました。それでなんだかうれしくなってしまって、ブログで紹介してみた次第です(笑)しかしイエールのMBAの必修科目にデザインが加わるとは。さすがイエール、時代の先を読んでいますね。
インターでの子どもの教育を見ていて強く感じるのは、ハイブリッド機器の登場により、自己表現の手段が、「言語を中心とするもの」から、「言語とアートの融合体」へと大きく変化してきているということです。以前、インターのプレゼンの授業という記事で少し紹介したのですが、例えばみんなの前で何かプレゼンをするときも、単に言葉でうまく説明できるだけでは足りず、その子なりのアーティスティックな感性をいかにプレゼンに反映させるかという点が重要になってきています。単に言葉巧みなだけではダメ。プラスアルファの個性的な表現力がないと、残念ながら他の人の印象には残りません。
アップル創始者のスティーブ・ジョブスによれば、大学でカリグラフィーを熱心に学んだことが、その後マッキントッシュ開発の際に「フォント」を選べる機能を入れるという発想につながったのだそうです。アーティスティックな感性というのは天性の部分も多分にあるのでしょうが、その人がそれまでの人生のなかでどのようなアートに触れてきたか、そしてアートについてどんな基礎知識を有しているかという点も、大きく関係してくるのかなと思っています。子どもたちを多種多様な芸術作品に触れさせておくと、もしかしたら、思わぬところで開花することがあるのかもしれません。(もちろん、開花せずにそのままの可能性も多分にありますが・・笑)
さて、ヨーロッパはもうすぐイースター休みです。今年は自宅近辺でのんびりしようと思っていたのですが、どうしようかな。優れたアーティファクトを訪れる旅に出るか、自宅でアクリルペイント三昧か。まだ時間があるので、色々考えてみようと思います。