日経DUALに出ていた記事。子どもの教育を考えるにあたってとても重要なことだと思うので、紹介します。
最近、教育に関する情報を収集していて気になるのが、中室さんが指摘されているように、「相関」と「因果」を混同している情報があまりにも多いこと。
例えば、「東大生にピアノ経験者が多い」というデータがあったとすると、「そっか!ピアノをやると賢くなるんだね。子どもにはピアノを習わせるべきなんだ」という流れになったりするわけです。実際には、ピアノも東大受験も「家庭の経済力」というファクターでつながっているだけにすぎず、「相関関係」しかないかもしれない。でも、そこに勝手に因果関係を認定してしまうわけです。ついでにいうと、データ自体も、東大生以外のお子さんについての情報がなかったり、データ数が少なかったりして、そもそも相関関係があるかどうかも定かでなかったりするわけですが、その点もパススルー。個人のブログ記事のみならず、大手の媒体に掲載されている記事でもこういう傾向はあるので、注意が必要だと思っています。実はこの記事の掲載元である日経DUALの記事でも、「これって相関関係と因果関係を混同しているよなー」と思うものが時折あります。
偉そうに書いていますが、私自身も「相関」と「因果」を混同している場合があるかもしれないと思っています。今回の中室さんの記事は、混同しないようにするための思考法なども紹介されていて、とても参考になったので、ご紹介させていただきました。