今日は、メキシコ人の友人が強く薦めていた本を紹介したいと思います。
Good Night Stories for Rebel Girlsという本です。昨年11月に発売されたばかりの本ですが、GuardianやBBCなどでも紹介され、かなり話題になっているようです。
タイトルを直訳すれば、「反乱する少女たちのための就寝時の読み聞かせ本」みたいな感じでしょうか。変な訳ですね。すみません。
さて、少女たちは何に対して「反乱」を起こすのでしょうか?答えは下の動画で。
本棚に並んだたくさんの児童書。その中から、お母さんと少女が、「女性が出てこないもの」「女性の登場人物が話さないもの」「プリンセスに関する本」を順に除いていきます。3つにあてはまる本を取り除くと、もうほとんど本は残っていません。すっからかんの本棚を前に、「すみません、私は火星に行きたいんですけど。そんな本ありませんか?」と叫ぶ少女。
女性はただただ王子様を待つだけなのか?大きな夢を持っていけないのか?少女たちが少年に比べると自分に自信を持てていないのは、小さいころから読んでいる児童書の内容が影響を与えているのではないだろうか?「男性社会」を前提とした本やアニメ、映画をみることが、少女たちにとって果たしていいことなんだろうか?そんな疑問から2人の女性が作ったのが、この本だそうです。クラウド・ファンディングで出版された本だというから、ちょっとびっくりです。
この本で紹介されているのは、歴史に大きな影響を与えた、100人の女性です。ちょっと前に紹介したLittle People, Big Dreamシリーズと、コンセプトは一緒ですね。クレオパトラやエリザベス一世、キュリー夫人やアメリア・イアハートなどおなじみの顔ぶれに加え、セレーナ・ウィリアムスやマララちゃんなどなど、100人ともなると、取り上げられている人たちも、かなりバラエティ豊かです。ちなみに日本人はオノ・ヨーコさんが入っていました。
対象年齢は特に記載されていませんが、ざっと見た感じ、自力読みなら7~9歳くらいかなという気がします。ただ、読み聞かせをしてあげるのなら、もっとずっと小さくてもいいと思います。一話一話が短いので、まさに就寝時の読み聞かせによさそうな感じですね。
我が家は長女が対象年齢から外れている感じがするので、購入はしていないのですが、もしこの本が1年前に出版されていたら、買っていただろうなと思います。値段がちょっと高めですが、かなり分厚くて装丁もしっかりしているので、出産祝いや誕生日プレゼントにもよさそうだな~と思います。
以上、今回は話題のノンフィクション本の紹介でした!
ちなみに公式HPによれば、3月19日現在、出版社に在庫0という人気ぶりだとか。新刷が3月21日に出るようです。Amazonで中身が見れるほか、公式HPにも色々情報が載っていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。