今日はおすすめの英語絵本として、Little People, Big Dreamシリーズを紹介しようと思います。
この絵本シリーズは2016年に刊行されたばかり。1冊について1人の偉人が紹介されています。現在出版されているのは以下のとおり。(※これから出版予定で、現在「予約受付中」ステータスのものも一部あります)
取り上げられている人物は、全員女性です。
どのストーリーも主人公の少女時代からはじまります。小さな女の子が、様々な苦難を乗り越え、大人になって偉業を達成するという展開です。たとえば世界的なデザイナーのCoco Chanelは、孤児院育ち。母と死別し、父に捨てられるという過酷な少女時代を過ごしています。Frida Kahloは、交通事故で重傷を負ったことがきっかけで、薬学の道を断念し、画家になります。素晴らしいことを達成した偉大な女性にも、少女だった時がある。そしてみんな様々な苦労をしているんですよね。順風満帆な人生なんて、世の中には存在しないのです。読んでいて勇気づけられたり、ほろっとさせられたりします。
このシリーズを出版しているのはFrances Lincoln Publishersという会社です。イギリスの小さな出版社で、アート系の本を中心に取り扱っています。その影響か、このシリーズも、イラストのセンスの良さと装丁の素晴らしさが光ります。
「絵本」ですので、難しい単語はほとんど出てきません。よって自力読みができないお子さんへの読み聞かせにも使える気がします。一方、9歳になるうちの長女も時折読んでいますので、対象年齢はかなり広い感じです。Amazonで中身が見れるのは、ざっと見たところ現時点ではAgatha Christieのみのようなので、中身を確認したい方はAgatha Christieを見てみてくださいね。
このシリーズのマイナス点は、ちょっと値段が高いこと。かなりしっかりとしたつくりのハードカバー本なので、仕方がないのかな・・・。そのうち、ペーパーバックのセット本とかが出るといいんですけど、さてどうでしょう。
現在ハイペースで新刊の発行が決まっていますので、このペースでいけば数年後にはかなりの冊数になっていそうな予感がします。次はだれの本が出るのか、ちょっと楽しみです。