ヨーロッパにきて驚いたことのひとつが、数字の書き方が日本と異なることです。アラビア数字って世界共通だと思っていたのですが、まさか書き方が違うとは!
知らないと思わぬトラブルに巻き込まれることもあるので、今日は数字の書き方の違いについて書いてみようと思います。
1と7の書き方
一番違うのは、1と7です。
日本人が書く数字は上、ヨーロッパ人(大陸)が書く数字は下。例えば銀行の振込用紙なんかを上の書き方で書くと、受付のお姉ちゃんに書き直しを命じられたリします。ヨーロッパ人(大陸)は、スラッシュの有無で1と7を区別するのです。確かにスラッシュが入っていると1と7を間違えることがないので、ある意味合理的なのかもしれません。一方、イギリスやアメリカでは、日本と同じような書き方をする人も結構いるような気がします。
ちなみに子どもたちのインターでは、子どもはどちらでもOKです。先生も子どもたちの出身国を把握しているので、採点などの際も特に問題になっていないようです。ただし、親の私たちがオフィスに提出する書類については、ヨーロッパ式で書くことが必要です。
小数点の打ち方
欧州(大陸)では、コンマとピリオドが逆になります。
1億を書くと、こんな感じになります。
100,000,000.00 日本、アメリカ、イギリス
100.000.000,00 欧州(大陸)
ちょっと見えにくいですが、コンマとピリオドが逆になっているのがわかるでしょうか。銀行で振込をするときには注意が必要です。ちなみにうちの夫、子どものインターに学費を振り込む際にこれをミスってしまい、3桁少ない振込になってしまって大慌てということがありました。逆じゃなくてよかったです!っていうか、そんな残高、ありませんけどね。
日付の書き方
これは同じ英語圏でもアメリカとイギリスで違いがあります。
月/日/年 アメリカ
日/月/年 ヨーロッパ(イギリスを含む)
私はアメリカ式に慣れていたので、当初は買い物の際、賞味期限を完全に間違えてトンチンカンな買い物をしておりました・・・。
クイズ:これは何と読むでしょう?
(2018年10月16日追記)
こちらは、歯医者さんからいただいた、次回の予約日時が記載されたメモです。
さて、次回の予約はいつでしょう?
答えは、2018年10月17日午前10時でした!
「1」は、こんな感じで、逆V字型に書く人も多いです。最後でピッと止めずにやや上に跳ね上がるような書き方をする人もいるので(この先生もちょっと跳ねていますね)、跳ねが大きいと、2にも見えてしまいます。最初は解読するのに苦労しました。普通に直線で書いてくれた方が分かりやすい気がします・・・。
以上、海外での数字の書き方についてのご紹介でした。
私も旦那に付き合ってフランス住まいだったとき、
最初は数字の書き方に悩まされました。
もっとも私は戦いましたけれど(我ながら大人げない・・(苦笑))
ある日、15区の銀行で、出金と送金の件で揉める
パリの銀行員「1はこう、7はこう、これでは4とも間違える書き直せ」
私「そう?じゃあ、ここにあなたの銀行のパンフレットがある、
(といって印刷のパンフレットを取り出す)
あなたの銀行の代表番号は、1はこうで、7はこうで、
ちなみに4はこうでは無いか?」
私「あなたの言い方で言うと、あなたの銀行の電話番号は
1と7が逆で、しかも4とも判別出来ぬと言うのか?」
銀行員 すごく不服そうに「判ったこれでいい」
「でも私じゃ無い時に仮に間違った金額になっても
私は知らない」
私「そのたびに、今の説明をするのでOK」
「ちなみにフランス人はフランス人の数字は読めても、
PCの数字は読めないらしい・・・可哀想に」
ほんと・・・大人げないなぁ・・・
追伸
私は数字とアルファベットは、
かなりブロック体と言うよりむしろ、PCフォントみたいな
字を、元々書くんです(笑)
こんにちは!コメントありがとうございます。
銀行とバトル!すばらしい。私は反論できるだけの語学力もないので、しょんぼりしながら言いなりになっています。
こっちの人たちって、「7の書き方はこれが正しい」と、あたかもそれが絶対的な正解であるかのように話をするので、ちょっとカチンと来ますよね~。特に事務職の女性など、融通が利かない人が多い気がします。ちなみに私もパソコンのフォントのような書き方をするので、自分の字の方が分かりやすいような気がしています(笑)
学生です。
外国人です。
私は最近まだ外国に住んでおり、日本語もやっと頑張ってできるようになりました。
数学をやってた時のことでした。
問題を解き終わったら、手をあげて先生に確認をしてもらわなければならないのですが、問題を解き終わって先生を呼んだら、(これは7じゃない!)と、答えは合っているのにペケをつけられました。
自分の7の書き方は、スラッシュが入っていて、でも私は自分が間違っているだなんて思えません。
私の書いた7を7と分かったのだから、なぜ私はそれを強制されなければ行けないのか分かりません。
多くの人が世界中にはいて、もちろんそれだけ7の書き方があると思います。なんで先生は、日本人は自分たちの書き方が正義で、それ以外は認めないような言い方をするのでしょか?
国の特色に、人の個性を認めて行こうと、動き出していたのではないのですか?
その出来事で、自分も自分の周りの人も、自分の故郷も全てが否定されたようで、ただ悲しいです。
長々と失礼しました。
あずみさん、コメントありがとうございます。
ひどい話ですね。。。7の書き方を習うために数学の授業を受けているわけではないんですから、×をつけるのは明らかに行きすぎだと思います。
日本ではスラッシュをつけた7を書く人はとても少ないので、もしかしたらその先生は海外ではスラッシュをつけた7がスタンダードな国もあるということをご存じなかったのかもしれません。ただ、教師であれば、自分が普段見ている7と違う7をみたら、「どうしてこの生徒はこの形の7を書いたんだろう」と少しは想像力を働かせるべきです。その上で数学の授業という場でその7に×をつけることが相当かどうか考えれば、このような対応にはならなかったはずです。
多様性の大切さが叫ばれるようになって久しいですが、日本ではまだまだ根付いておらず、残念です。。。
>あずみさん
日本ほどダイバーシティからかけ離れた国はそうそうないですよ。中学や高校で、「校則で染髪は禁止」だからという理由で、地毛が茶色の学生が黒染めを強制させられたという話は未だにそこかしこで聞かれますし、帰国子女が正しい発音で英語を話すと「自分たちの発音と違う」という理由でバカにされるような国です。
ちなみに、私は義務教育で「少しずつ」の「ず」は「ずつ」が正しく「づつ」は間違いと教えられ、後者で書くと必ずバツをつけられていましたが、文科省は本則としては「ず」が正しいが、「づ」でも構わないと言ってますし、世間でも普通に「づ」を使っている場面は見られます。日本人先生の言う「正しい」は話半分に聞いておいて、疑問に思ったらGoogle先生に聞きましょう。
当然私も義務教育で「正しい7」の書き方を教わりましたが、海外ドラマでスラッシュ7を書いているシーンを見て、「なるほど、この書き方なら1と7を見間違えることなく合理的だな」と感心したため、成人してから7の書き方を「正しい7」からスラッシュ7に変えました。今ではそれがすっかり板につきましたが、時々役所の書類などで書き直しさせられますね。
せっかく日本語に興味を持っていただけたのに、不快な思いをされてしまったことは残念です。日本語自体に罪はないんですけどね。ただし、漢字の「女偏」を学習する際、特にあずみさんが女性である場合、更に不快な気持ちになることは避けて通れないと思います。
基本的に日本人は内向きで変化を嫌い、島国根性丸出しの排他的で全体主義の陰湿な国民性だと思った方がいいですよ。もちろんみんながみんなそうとは言いませんが。はじめからあまり期待しないという保険をかけておいた方が、これからもっと知るであろう日本の闇の部分に直面してもショックは軽減されるかと思います。
なんかめちゃくちゃネガティブなこと言ってすみません。あずみさんのような日本に興味を持ってくださる外国の方が、良い日本人との出会いに恵まれますように。
はじめまして。
今は東京在住さんの件もあずみさんの件も本質は同じで、「数字の書き方をその地域の習慣に合わせろ」という強制と、「自分の出身地域の書き方をさせろ」という強情とのせめぎあいですね。フランスも日本も変わりません。東京在住さんの場合は自分が大人で客であったからそれが通ったけど、あずみさんの場合は学生で相手が教官だったから通らなかったに過ぎないのかなあと思います。
「少しづつ」は1986年まで認められていなかったので、海月さんの生年はわかりませんが、その先生はその時代の常識が染み付いておられるのでしょう。まあその変更に対応してもらいたい気持ちはありますが、激務の教員の対応力という問題もありますね。