日本の教育と海外の教育の違いとして、以下のような例えがよくなされます。
日本の教育:出る杭は打たれる
海外の教育:出る杭はさらに引き出される
先日、次女のクラスのアートの作品をみていて、その違いを実感したので、今日はそのことについて書いてみたいと思います。
この日のアートの授業のテーマは、「野菜を描く」。テーブルの上に並べられたのは、ネギ、レタス、たまねぎ、ラディッシュ、コーン。
うちの次女の作品はこちら。はい、普通ですね。それぞれの野菜の特徴がよく捉えられていて、色合いも本物にかなり近いです。絵具がちょっと線からはみ出しちゃってるけど、それはご愛敬。きれいに描けたねー!と褒めてあげました。
その後、他の子供たちの作品をみて、びっくり。
写真を載せられなくてすごく残念なのですが、本当にバラエティ豊かなのです。
たとえばこんな感じです。
・野菜が畑に生えている絵
・野菜のラブコメディ(玉ねぎがネギに愛をささやくセリフが書いてある)
・野菜版スターウォーズ(野菜でできたスターウォーズのキャラがバトルしている)
・なにかわからない抽象画
いやー、なんていうか、みんなぶっ飛びすぎ!!
これが日本であれば、「なにふざけているの!」と先生に叱咤されるだろうと思います。でもインターではそうでない。目の前にある野菜を描く、たったそれだけのシンプルな作業でも、これだけ違いが出てくるのです。そして、現実問題として、ユニークな内容の絵ほど、目立つし、みんなの「いいね!」「おもしろいね!」というプラス評価が集まる。どれだけ精巧に美しい絵が描けても、残念ながらそれだけではあまり評価はされないのです。それがインターナショナルスクールの、そしてグローバル社会の現実です。
真面目でおとなしく、先生に言われたことをそつなくこなすうちの次女。それは彼女の長所でもあるのですが、グローバル社会に出たときには、残念ながらたくさんの「いいね!」は集められない。
どうすれば彼女の個性をもっと際立たせることができるのか。どうすれば彼女の絵に「ユニークさ」というスパイスを加えてあげられるのか。私ができることは何だろう。
いやいや、グローバル教育、奥が深いですね。我が家の試行錯誤はまだまだ続きそうです。