子どもと楽しむヨーロッパ

子どもと楽しむベルリン:ペルガモン博物館(Pergamonmuseum)

我が家はヨーロッパのあちこちに旅行していますが、その目的の一つが、博物館・美術館めぐりです。インターネットが発達してあらゆる情報が瞬時に手に入る便利な世の中になりましたが、本当に優れたものは、実際にその目で見て、大きさを確認し、質感をとらえないと、そのよさが分からないと思うからです。

そんな我が家にとって、ドイツの首都ベルリンは、宝島のような場所。狭いエリアに多くの博物館や美術館がひしめき合っています。ここには「博物館島」という博物館がたくさん集まった場所(川の中州になので「島」と呼ばれています)があり、島全体が世界遺産に指定されています。そして博物館島にある5つの博物館のなかで、圧倒的な人気を誇るのが、このペルガモン博物館(Pergamonmuseum)です。

人気の秘密はダイナミックな収蔵品の数々。特に有名なのは、「ゼウスの大祭壇」と、「イシュタール門」です。

 

ゼウスの大祭壇(紀元前180年-160年頃)

紀元前2世紀小アジアのペルガモン(現・トルコのベルガマ)で建造された大祭壇が博物館内に再構築されている。全長100メートル以上に及ぶ浮き彫りはギリシャ神話の神々と巨人族との戦い(ギガントマキア)を表したもので、ヘレニズム期の彫刻の代表的なものである。1864年、カール・フーマンらが発見し、ドイツに持ち帰ったものである。(Wikipedia)

 

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© Raimond Spekking / CC BY-SA 4.0 (via Wikimedia Commons)

こんなものを持って帰ってきて再築してしまうところもすごいけど、貴重な古代遺跡に腰かけられちゃうのもすごいですね。

なお、残念ながら現在は修復中で見ることができません。再度公開されるのは2019年ころの予定です。

バビロニアの「イシュタール門」(紀元前560年頃)

バビロニアの古都バビロンの中央北入口の門を飾っていた装飾が博物館内に再構築されている。青い地の彩釉煉瓦でおおわれた壁面には牡牛やシリシュ(獣の体に鳥のような足、蛇のような首をもった、創造上の動物)を表している。(Wikipedia)

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© Raimond Spekking / CC BY-SA 4.0 (via Wikimedia Commons)

こちらも大祭壇同様、「持ってきちゃって再築」系です。レンガの欠片をひとつひとつ集めて再現されたため、この形になるまでに膨大な労力と時間がかかったのだとか。

濃い青色のレンガと、そこに浮かびあがるドラゴンやライオンなどの光り輝く動物たち。芸術的な完成度も高く、見るものを圧倒する迫力があります。はじめてバビロニアを訪れた古代の人たちは、この美しい門をみて、どれほど驚嘆したことでしょう。

ちなみに、上記イシュタール門の中央の扉を抜けると、その向こう側は・・・

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また別の遺跡が再現されています。ローマ時代の市場の門だそうです。


ペルガモン博物館はダイナミックな収蔵品が多いので、子供でも十分にそのすばらしさを堪能することができます。音声ガイドは、英語はもちろん、日本語もあります。

注意点は、事前予約が必須なこと。予約なしだと、入場まで外で2時間待ち・・・なんてことになる可能性があります。子連れで2時間待ちは、正直無理だと思います。3日間のミュージアム共通パスを購入し、その際に購入先で予約もお願いしてしまうのがベストです。(自分でネットで予約することもできますが、ドイツ語のみしか対応していないので、分かりにくいです。)

ちなみにペルガモンの隣の旧博物館(Altes Museum)では、こちらの「ネフェルティティの胸像」が見られます。この胸像も、息をのむほど美しい。ペルガモンとセットで訪問するのがおすすめです。

Nofretete Neues Museum

By Philip Pikart (Own work) via Wikimedia Commons

そういえば、ペルガモン博物館でのこと。長女がとある収蔵品の前で立ち止まり、「あっ、これ、まったく同じものが大英博物館にもあったよね。ここにXXがあって、下にYYが書いてあって・・・うん、まったく一緒だよ。」というので、そんなわけないだろうとおもって解説をチェックしたら、「大英博物館の収蔵品のレプリカ」と書いてあり、びっくりしました。子どもって、大人が思っているよりもはるかに丹念に収蔵品を見ているし、しかも記憶力がいいので、細部までよく覚えているのです。こういう記憶がいつどう役立つのかよくわかりませんが、子どもたちのcreativityを伸ばす一助になればいいなと思っています。

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