読書のスタイル:並行読みVS集中読み

  • by

うちの長女は、大の本好き。放っておくとずっと本を読んでいます。幸い次女がアクティブな性格で、時間があると「外に行こう」「遊ぼう」と長女に声をかけるので、本漬けの生活にはならずに済んでいますが、もし一人っ子だったら一日中朝から晩まで本を読んでいるのではないかと思います。

そして、以前から私がちょっと気になっていたのが、長女の読書の仕方。

私自身は、どちらかというと、一冊読み終わってから次の本へというタイプ。ジャンルが違う本であれば並行読みもしますが(小説と専門書とか)、同じジャンルの書籍の並行読みは基本的にしません。ところが長女の場合、「読みかけの本」がいっぱいです。読むのを断念したのかと思って本棚にしまうと、「もうっ、それまだ読んでるのに!」と怒ります。多いときは10冊以上、少ないときでも3~4冊が、しおりをはさんだ状態で置いてあります。リビング、子供部屋、お風呂の入り口、玄関・・・。あちこちに置いているので、片付けが面倒です。片付けないで放置しておくと、学校から家について靴を脱ぎながら、玄関に座り込んで玄関にある本を読み始めてしまったりします。

家中にちらばる現在長女が読みかけの本を集めてみたら、こんな感じになりました。

reading-books

 

現在読みかけの本は6冊。日本語が5冊、英語が一冊です。

このうち「人間・いのちの歴史」は図鑑ですが、長女の場合、図鑑も気に入ったものは普通の本のように1ページ目から読みます。この図鑑は1か月前から読み始めて、現在半分ほど読了した模様。その他はどれもフィクションで、ここ10日くらいの間に読み始めたものです。夕方学校から帰ってくると、その日の気分で本を選んで続きを読んでいます。ピッピは第一巻も本棚にあるのに、なぜか最終巻から読み始めてしまいました。トットちゃんは私の方の本棚にあったはずですが、勝手に読んでいます。

あと、上記には写っていませんが、知人から借りている文集(アメリカの公立小学校のもの)があり、これも1ページ目から普通の本のように読んでいるようです。なのでこれをいれると、合計7冊が「読み途中」という状況です。

 

こういう本の読み方ってどうなんだろう?読みかけの本をきちんと読み終えるように言った方がいいんだろうか?と疑問に思い、調べてみたら、長女と同じようなことをやってる人を見つけました。

 

 

元日本マイクロソフト社長の成毛氏です。正直、この方の意見には普段はあまり同意できないことが多いのですが、どんなことを言っているのか気になったので、ネットでこの本の要旨を調べてみました。

書いてあるのは、おおむね以下のようなことのようでした。

・1冊を最後までじっくり読んでると飽きてしまい、読書嫌いになるリスクがある。
・自分にとって必要な情報以外は読み捨てていくつもりで臨むべし(略読推奨)。
・専門分野外の本を読む。これによりバランス感覚や多角的な視野が培われる。
・並行してたくさんの本を読むと、集中力が高まり、内容がしっかりと頭に入る。

 

ふむふむ。そういわれてみればそういう側面もあるのかも。

けれども、精読と略読は全く違うものなので、十把一絡げに「10冊同時に読む」と言ってみても意味がないように思いました。というか、略読にしか値しない本は、何度にも分けて読むということは私の場合はないので(そういう本は立ち読みで済ませてしまう)、略読を同時進行するというのが、シチュエーションとしてイメージできないんですよね。

 

さらに、上記の本には、こんなことも書いてある模様。

「変化の激しい現代で、自分を対応させていくには、1冊の本をじっくり最後まで読んでから次の本を読むというスタイルでは、いつまでたっても庶民のままである。」

・・・ぐはっ、だから私は庶民のままなのか!!

(でも、成毛さん、読書について本を出しちゃうくらいの「読書家」の割には、日本語が「?」なような。上の文も、二文にすべきところを一文につなげた、典型的な悪文だし。。。

 

というわけで、並行読みには並行読みのメリットがあるのかもしれません。(←本当かいな~)

長女の読書スタイルはセレブを目指す成毛流(?)ということで、当面は好きなようにさせておこうと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA