先日、英語のチューターの先生からプリントをいただいて、長女に以下のような問題をやらせてみました。
それぞれの文章ごとに、was とwere、どちらが正しいかを選ぶというもの。
長女は無難に10問全て正解でした。しかしながら、答えを選んだ理由を問われると、「え?なんとなく・・・なんでだろう・・・」とのこと。
仮定法はまだ文法としては習っていないし、単数・複数も、本人はほとんど意識していない模様。ほぼすべて、「フィーリング」で選んでいるのです。でも、一応全問正解。
(こ、こんなんでいいのかな~)と不安に思ったのですが、先生いわく、「Excellent!全く問題なし」とのこと。
なぜかというと、英語を母語とする人は、話をするとき、「ここはwasかな?それともwereかな?ええと、複数だから・・・」などと考えたりはしないから、だそうです。
・頭で考えなくとも正しい文法で話すことができること。
・間違った文法の文章を見たり聞いたりしたときに、「んー、この文章、なんか変だぞ」と直感的に気づくこと。
Speakingでネイティブに近づくためには、このような「感覚」を養うことが大切なのだそうです。
よく考えてみれば、我々日本人が日本語を話すとき、「てにをは」をわざわざ考えたりはしませんものね。たとえば、「どうして、『雨が降る』は〇で、『雨は降る』は×なの?」とか聞かれても、私にはその違いを論理的に説明することはできないです。たぶん何かルールはあるんでしょうけど・・・。
ある意味ここが、英語を母国語同様に操るバイリンガルな人たちと、私のように「一応英語でのコミュニケーションは取れるけど、ネイティブの議論にはついていけない」レベルの人との分水嶺なのかもしれません。
それでは、このような「バイリンガル的な感覚」を磨くのにはどうしたらよいのでしょうか。
長女の先生によれば、「きれいな文章(文法的に正しい文章)を、たくさん音読すること」、これが一番効果的なのだそうです。多読や多聴ではなく、英会話のレッスンでネイティブに誤りを訂正してもらうのでもない。音読を繰り返して、目と口と耳から、英語の正しい「音」を脳に徹底的にたたき込む。この作業をひたすら繰り返すことによって、ネイティブ同様に、文法を考えずに話すことができるようになるとのことでした。
日本語も英語も、音読が大切とよく言われますが、音読にはこんな効果もあるんですね。
そういえば、以前は否定文のなかでdo とdoesを言い間違えることが多かった長女ですが、最近このミスはほとんどなくなりました。かわって目立つ文法ミスは、過去形の疑問文。”How did he broke the keyboard?”みたいな感じで、疑問文のなかの動詞が過去形になってしまうことが時折あります。書き言葉だと間違えないのですが、話し言葉だとちょこちょこ間違えています。
そんなわけで、まだまだ話し言葉については文法的なミスが多い状況ですが、ちょっとずつ「バイリンガル的な感覚」が身についてきているのかなと感じる今日このごろです。頑張れ、9歳。