「学力」より「学ぶ力」を

自分自身がアラフォーとなり、最近ひしひしと感じていること。それは、「大人になっても学び続けることの大切さ」です。

いわゆる「できる人」には、大きく分けると2つのタイプがあるように思います。ひとつめのタイプは、要領よく目標を達成することができる人。ふたつめのタイプは、とにかく知的好奇心が旺盛で、学ぶことが好きな人。(ちなみに「できる人」のさらに上には、2タイプの特性の両方を兼ね備えた「スーパーできる人」もいますが、数が極めて少ないので、ここでは捨象します。)

小さいころから中学受験だ何だとやってきた人には、前者のタイプの人が多い気がします。このタイプの人は、やれ試験だ、やれ就活だと、目標があれば、その目標達成のために最適な道を選んで、最小限の努力でそこにたどり着くことができます。「無駄にみえること」は一切しません。例えば大学では、優秀な友人とチームを組んで当番制でノートをとるとともに、過去問を入手して試験対策をすることにより、ほとんど授業に出ていないのに高得点をたたき出したりします。

後者のタイプは、のびのび地方で育って、地元の公立高から東大に進学したような人に多い気がします。ひまがあると本を読んでいて、専門外の分野について、びっくりするほど深い知識があったりします。ある意味、オタク。このタイプの場合、「目標達成に必要かどうか」より「自分が興味をもったかどうか」を重視します。例えば大学では、自分が面白いと思った授業は熱心に全部出席していい成績をとるけど、そうでない授業には全く出ず、単位を落としたりします。地頭はいいのに、成果には結びつかないこともあるので、このタイプの人は、前者からみると、要領が悪く見えてしまいます。

 

自分の周囲をみてみると、人数的に多いのは、前者の方。そしてアラサーくらいまでは、前者の方が勢いがあったように思います。要領よく一流企業に就職したり、国家試験に早期合格したり。スタートは前者の方が快調だったのです。ところが、アラフォーになった今、後者が前者をどんどん追い抜いている印象があります。ベンチャーを起業して成功している人などは、だいたい後者のタイプ。また、専門職としてニッチな分野を極めている人や、学者として表彰などを受けている人にも、後者が多い印象です。

後者のタイプの人と話をしていると、ときどきクラクラしてしまいます。彼らは、常に「自分が興味を持ったこと」について勉強しているんですよね。一度、そんな友人のひとりに、「ねえ、なんでそんなに勉強ばかりできるの?仕事も忙しいのに、すごい量の本を読んでるよね。」と聞いたみたところ、「え、どうしてって。まあ、勉強が趣味みたいなもんだから。」という答えが返ってきて、びっくり。そっか、なにか目標があって勉強しているんじゃなくて、勉強が趣味なんだ。彼らは学ぶことが大好きなんですね。そりゃかなわないはずです。

 

なぜこんな違いができてしまったのか。時代のせいか、年齢のせいなのか。私にはよくわかりませんが、ただ言えるのは、うちの子どもたちには、前者ではなく後者になってほしいということです。子どもたちには、学力ではなく、学ぶ力(学び続ける力)を身につけてほしい。ただ単に、試験だとか仕事だとか目先のもののために勉強するのではなく、学ぶこと自体に楽しみを見出す人であってほしいと思っています。イノベーションが加速している今の時代、受動的に目標に向かって学ぶだけの人間では、流れの速さに振り落とされてしまうと思うのです。

それでは、一体どういう風に育てれば、子どもはそのような人間になるのでしょう。自分自身がそういうタイプではないので、ぶっちゃけよくわからないのですが、後者のタイプの人たちをみていると、しっかりとした基礎学力(読み書きそろばん)+勉強ばかりじゃない豊かな(のびのびとした)子供時代という点が共通しているように思います。勉強が楽しいと思えるためには、やっぱりある程度の基礎学力は必要です。でも、それだけじゃダメ。私みたく、常に試験に追われて高得点を目指すような子ども時代を送っていたんじゃダメなんだろうな・・・と思います。

基礎学力はしっかりつけながらも、遊びを含めた、多種多様な経験や挑戦をたくさんさせてあげる。う~ん、このバランス、すごくムズカシイ!!でも、そんな子育てができるたらいいなと思っています。

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