夫の海外赴任に伴い、仕事を休職して1年8か月が経過しました。
職場の同僚からは、「いったい毎日、どんな生活をしているの?」「暇すぎてストレスたまらない?」と言われます。暇すぎる?いやいや、むしろやることが多くて大変です。ストレス?全くたまりません。
日によってもいろいろ違いますが、私の普段の一日はだいたいこんな感じです。
6:00 ~ | 起床、お弁当と朝食の準備 |
7:00~ | 子どもを起こしてごはんタイム |
8:00~ | 子どもたちが登校 |
後片付け、掃除、洗濯など | |
9:00~ | 仕事・勉強・ネットサーフィン |
(週1~2回はスカイプでの会議が入ります) | |
13:00~ | 昼食 |
13:30~ | 買い物、夕食準備、子どもの自宅学習の準備など |
(週2回はここに学校でのボランティア活動が入ります) | |
15:30~ | 子供のお迎え |
16:30~ | 帰宅。子どもの勉強を見ながら夕食準備など |
18:30~ | 夕食タイム |
19:30~ | 後片付け、お風呂、明日の準備など |
21:00~ | 仕事・勉強・読書など |
23:00 | 就寝 |
おそらく普通の方がイメージする「駐妻」の一日とはかなり違うのではないかと思います。
多分一番違うのは、私が働いていることでしょうか。労働許可の問題、夫の会社の帯同ルールの問題、確定申告の問題、現地で必要な各種届出・・・課題は色々ありましたが、一つ一つクリアして、今は在宅でフリーランスとして仕事をしています。0からのスタートでしたが、この春くらいから徐々に仕事が増えてきて、現在は一日あたり平均2~3時間程度、働いています。日本で働いていたときに比べると収入は激減しましたが、ストレスも少ないし、色々融通が利くので、不満はありません。仕事時間はもう少し増やせるといいかなと思っていて、実際新しいお話もいくつかいただいているのですが、他との兼ね合いを考えると、このくらいが限度かもしれないと躊躇しています。あっ、ブログを書く時間を減らせば、もうちょっと増やせるか!(笑)
ちなみに、一日あたり平均2~3時間といっても、フリーランスの場合、仕事量に大きな波がありますので、仕事時間が0の日もあれば、7~8時間働く日もあります。よって、空き時間には、インターネットを活用して、自分の勉強をしています。最近は専門職としての各種研修会の類もインターネットで受講できるものが増えてきているので、非常に助かります。ただ、勉強は他のことに比べるとどうしても優先順位が落ちてしまって、さぼりがち。Code AcademyやCourseraにも登録したのですが、まだあまり勉強できていません。
また、仕事と勉強の中間形態のものとして、「翻訳」もしています。私は英語が得意ではないので、作業に時間がかかり、時給ベースで計算すると、正直実入りはよくありません。ただ、お仕事として受けると、真剣に英文に向き合うことが必要になるので、これがものすごく勉強になるんですよね。勉強させてもらってお金を頂いているようなものなので、とても有難いです。ちなみに翻訳案件をくれるのは、個人的な知り合いです。某大手翻訳会社のトライアルもパスしたのですが、こちらは短納期の案件が多いこと、基本的に「意訳」が許されず機械的で面白くないと感じたことから、結局仕事は受けていません。
そんなわけで、一般の人がイメージする「駐妻」とは異なり、優雅なランチや趣味の習い事もなければ、他のママとのキャットファイトもない、きわめて穏やかな、だけど多忙な日々を送っています。
海外にきてみて感じるのは、インターネットの発達によって、「駐妻」という立場でも、できることが色々増えたなということです。face to faceのミーティングには参加できないし、時差があるしで、やれる仕事には限度があり、それが歯がゆく感じることも多々あります。その一方で、わざわざ海外にいる私に仕事をくださる人達がいることに、大きな喜びとやりがいを感じています。また、日本にいたときには縁がなかったような仕事にチャレンジでき、その新しい仕事を通じて更に新しいご縁が広がっていくのも面白いです。
それから、私にとってなによりうれしいのは、海外に来てから、子供と過ごす時間がぐんと増えたことです。日本にいたときは、恥ずかしながら子育ては実母にまかせっきりだったのですが、最近は子どもとかかわる時間が大幅に増え、ようやく母親らしいことをしてあげられるようになりました。子どもの成長を見守るのがこんなにワクワクすることだったとは。そして子育てをしながら、自分も人間として成長しているなと感じることがままあります(まあ、もとが未熟すぎたっていうことなんですけどね)。仕事を小休止して、本当によかったと思っています。
数年後に日本に本帰国をすることになったら、元の職場に戻る予定にしていますが、それまでの間は、今の環境を存分に楽しみたいと思っています。