今年も世界大学ランキングを眺めて取り留めもなく悩んでみる

先日、タイムズ・ハイヤー・エデュケーションの2016-2017世界大学ランキングが発表されました。

 

東京大学は前年の43位から順位をあげて39位。トップ200に入ったのは、東京大学と京都大学(91位)の2校だけ。慶応は前年度は501‐600位ゾーンでしたが、今回のランキングでは601‐800位ゾーンに。早稲田も同じく601‐800位ゾーンです。東大は頑張っていますが、国単位でみると、日本はどんどんアジアの他国に抜かれ、沈みつつあるな・・・という印象です。

ちなみに海外でいわゆる一流大学と認識されるのは、主要なランキングで200位に入る大学です。タイムズ・ハイヤー・エデュケーションのランキングでも、200位以下は個別の順位はつかない形となっていて、200位以内かどうかで、明らかに取り扱いが違います。また、国によっては、200位以内の大学の卒業生かどうかでビザなどの扱いが違ってくる場合もあると聞きます。

そうすると、グローバル基準でいけば、一流大学と呼べるのは、日本国内ではもはや東大と京大のみということになるのかな。ちょっと前までは、早慶もギリギリ200位内に入っていたように記憶しているんですけど(タイムズのランキングではなかったかも?)、今は見る影もないですね。


このように日本の大学が沈下している状況を考えると、海外の大学も進学先の候補として考えることが必要なのかなと思いますが、問題は学費。日本人にとって最もメジャーな留学先はアメリカでしょうが、学費の高さが半端ではないのです。

下記は最近発表されたUS Newsのアメリカの大学のランキング。アメリカの大学のランキングとしてはメジャーなもののひとつで、学費も表示されています。

毎年これをみるたびにクラクラします。だいたいどこも学費が5万ドルくらい。4年分ではなく、1年分の金額です。渡航費や生活費は別にかかります。一般家庭の我が家には非常に厳しい金額です。


東大・京大を目指して日本の過酷な受験戦争に子供たちを放り込むか。莫大な学費負担を覚悟の上、アメリカの大学を目指すか。どっちを目指すのも、いばらの道だなと思います。

今のところ考えているのは、シンガポールやカナダなど、比較的リーズナブルな学費の海外大学への進学や、大学は日本で適当なところに進学させ、大学院で海外に進学させるという道です。まだ10年近く先のことですし、子どもにも子どもの考えがあるでしょうから、今から色々悩んでも無駄かもしれません。とりあえず今の私にできるのは、将来にそなえ、貯蓄に励むことくらいかな?子どもが自分の夢を追いかけたいと言ったときに、学費が足かせにならないように。

本当は、日本にもっと英語が話せる人が増えて、日本の大学全体のグローバル競争力がアップするのが一番なんですけどね。

 

大学ランキングをぼんやり眺めながら、そんなことを考えた金曜日でした。

 

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「今年も世界大学ランキングを眺めて取り留めもなく悩んでみる」への2件のフィードバック

  1. こんにちは。バイリンガル教育や海外教育に興味があってこちらの記事に辿りつきました。大学ランキングが本当にその学校の生徒のレベルと同じなのかは個人的には疑問ですが、日本の教育に不安を覚えるのも事実です。

    下記のサイトはシンガポールに特化した教育情報サイトですが、特集やコラムを読んでいると、日本の教育のみで育った自分の視野の狭さに怯えつつ、海外教育はやはり誰もが選択できることではないと思います。

    https://spring-js.com/

    1. こんにちは!コメントありがとうございます。

      おっしゃるとおり、大学ランキングは必ずしも学生の知的レベルを表しているものではないと私も思います。指標のひとつとして他の論文で引用された論文数が考慮されているものが多いので、日本語での論文数が多い日本の大学は、それだけでかなり不利なんですよね。。。

      ただ、私自身が、同じ専門分野で日本の大学とアメリカの大学院とで学んでみて感じたのは、「ユートピア」化している日本の大学と、真剣に学ぶ人が多いアメリカの大学は、もはや別次元のものだということです。なので、どうせならばアメリカの大学で学ばせたいと考えているのですが、残念ながら我が家にはそこまでの金銭的余裕はない・・・という感じです。

      ご紹介いただいたシンガポールの教育事情についてのHP、はじめて知りました。すごく面白そうなので、これからじっくり読んでみます!!ありがとうございます。

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