Picture Books (絵本)

【おすすめの絵本】親子での音読に:I Want My Hat Back

今日は、大人も楽しめるシュールな一冊紹介しようと思います。

I Want My Hat Backという本です。
有名な賞をいくつか受賞している本なので、ご存じの方も多いかな。

 

※以下ラストについてネタバレアリです

あらすじ

なくしてしまった帽子をさがすクマ。

色々な動物に、「おれの帽子を見なかった?」と尋ねるも、見つからず。

途中で、自分の帽子を盗んだウサギにも遭遇するのですが、ウサギは「帽子なんてしらない」と嘘をつきます。クマ、ウサギがかぶっている自分の帽子に、なぜか全く気付かず。

クマが、帽子が見つからず落ち込んでいると、シカが通りかかります。
シカ 「どんな帽子をなくしたの?」
クマ 「赤くて、とんがってて・・・あっ!!

ウサギが自分の帽子をかぶっていたことに気付くクマ。

あわててウサギのところに飛んで行って、ウサギを食べて、帽子を取り返したのでした。

めでたしめでたし。おしまい。

bear2

一癖も二癖もありそうな盗人ウサギと、無表情なクマ。
エジプト絵画の影響を感じさせる画風です。
ウサギの表情が「ザ・犯罪者」というかんじで、絶妙です。

賛否両論のエンディングについて

えっ?ウサギを食べちゃうの??
と、びっくりのこの結末。

盗人のウサギとはいえ、殺しちゃうのはまずいでしょ!
人殺し?いや、いやいや人間じゃなくてウサギだし、そんなに問題?
子供に読ませる本じゃない。

などなど、この絵本のエンディングについては、賛否両論があります。

面白いのは、日米の読者の温度差です。Amazon jpのコメントでは「子供に読ませるべき本ではない」というものが多数あるのに対し、Amazon comのコメントをみると、意外なくらいに批判が少ないです。まあ、童話や昔話だって結末が残酷なものは山ほどありますので、個人的にはあまり神経質にならなくてもよいように思います。

そんなわけで、我が家では、子供に読ませてみました。最後のエンディングでウサギが食べられたことは、直接的には書いていないので、次女は気づかず(!)でした。長女は理解していて、「ウサギは食べられちゃったんだよ!だってね・・・」と次女に解説していました。うちの次女のように、「脳内お花畑」でフワフワな子は、最後のオチに気付かないかもしれません。

 

癖のある本だけど、英語学習にはおすすめ

ちょっと癖のある本ですが、英語学習(音読)素材として、とてもいいです。

英語はシンプルかつ簡単です。「Have you seen my hat?」という言い回しが繰り返し出てくるので、現在完了形がどのような場面で使われるのかを学ぶのにちょうどいいです。

おすすめは、クマ役とそれ以外の動物役に分かれて、ママと子供で交互に読むこと。次女はいま、音読で、「感情をこめて読む」ことの練習をしているので、その題材として使用しました。この本のクマ役やウサギ役をやるのは、かなり新鮮だったみたいで、本人はノリノリで、何回も何回も読んでいました。さすがにこんなに癖のあるキャラ、他の絵本にはでてきませんしね。

そんなわけで、個人的には、非常に面白い本だと思います。万人受けする本ではないので、贈答品などには向きませんが、たまにはこういう変わった趣きの本を子どもと一緒に読むのも楽しいですよ。

 

気に入ったら他の本も

この本は日本語訳もあります。タイトルは「どこいったん」。このクマ、どうやら関西人だった模様。

それから、同じ作者が、似たようなコンセプトで「This Is Not My Hat」という絵本も出しています。小さい魚(主人公)が、大きな魚の帽子を盗み、逃げようとします。はてさて小さな魚は逃げ切れるのか。どっちでしょう?というお話です。こっちのほうが、子どもは読んでてドキドキするかも。ちなみにThis Is Not My Hatは、コールデコット賞という非常に権威ある文学賞を受賞しています。

 

  

 

以上、ちょっと変わったシュールな絵本の紹介でした。

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