【おすすめのアート本】The Usborne Book of Famous Paintings

ヨーロッパに住んでいてよかったと思うことの一つは、優れた芸術作品に触れる機会が多いことです。音楽、絵画、彫刻、建築物、各種工芸品・・・。中でも絵画の充実ぶりはすばらしく、レンブランドやゴッホを一人で独占してムフフフフ・・・なんてことも、ままあります。

我が家は、旅行の目的地に有名な博物館や美術館がある場合、これらの訪問を最優先に行動します。子どもの創造力をはぐくむには、過去の素晴らしいartifact(日本語で何て言えばいいんだろう・・・)に触れさせるのが一番だと考えているからです。

絵画の鑑賞なんて子どもにはつまらないだろうと思うかもしれませんが、意外にそうでもなくて、その絵画にまつわる逸話などを解説してあげると、小さい子供でも結構食いついてきます。ちなみに、いままで美術館で見た中で、うちの子たちが一番食いついた名画は、レンブランドの「夜警」。たぶん30分くらい、この絵の前にいたのではないかな。また、カンディンスキーやピカソなどの抽象絵画は、私より子供たちの方がその良さを理解しているような感じもします。私からみると正直「なんだこりゃあ」な絵を、子供たちは「すごい!面白い!」と大喜び。不思議ですね。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、今日は子供向けに名画を解説した本を紹介しようと思います。子ども向けの名画の解説書は複数の出版社から出ていますが、個人的なおすすめは、The Usborne Book of Famous Paintingsという本です。おすすめの理由は以下のとおり。

①高級感があって美しい装丁
②子供が興味を持つような解説が工夫されている
③古今東西、様々な名画が掲載されている(ちなみに裏表紙は葛飾北斎)

 

ダヴィンチの「モナ・リザ」にはじまり、ゴッホの「ひまわり」、ベラスケスの「ラス・メニーナス」、モネの「睡蓮」、葛飾北斎の「富嶽36景」、ピカソの「ゲルニカ」、ムンクの「叫ぶ人」、クリムトの「キス」などなど、錚々たる名画35点が大集合。ちなみに子供にはちょっと刺激がつよいルノワールの裸婦像などは、掲載されていません。どれも安心して鑑賞できる作品ばかりです。

Amazonでは中身が見れないので、ちらっと中身の写真を貼っておきます。こちらは「モナ・リザ」のページ。右側に絵画が掲載されており、左側には解説が掲載されています。

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こちらはカンディンスキーの「Yellow-Red-Blue」。カンディンスキーは日本ではあまり人気がないような気がしますが、子どもたちの通うインターの授業では題材として頻繁に取り上げられています。Yellow-Red-Blueは彼の代表作ですが、それぞれの「色」がこの絵のなかで何を象徴しているかが、分かりやすく図入りで解説されています。

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単なる画集ではなく、図入りの英語の解説が非常に充実していることが分かるかと思います。英語は比較的平易ですが、低学年だとちょっときついかな。中学年以上のお子さん向けだと思います。

絵画鑑賞を楽しむきっかけになるだけでなく、「あ、睡蓮ってwater lilyっていうんだ」なんて面白い発見があったり。子どもはもちろんのこと、大人が見ても十分楽しめる、おすすめの一冊です。

 

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「【おすすめのアート本】The Usborne Book of Famous Paintings」への2件のフィードバック

  1. はじめまして。7歳のむすめをもつきぃぴぃと申します。
    少し前の記事にコメントすみません。
    アート本を英語で楽しめたらなぁとおもってさがしているところでお邪魔させていただきました。
    おすすめのものは娘の英語力ではまだ早いとは思いますが、興味の強い分野なので一緒に読んでみたいと思います^^ありがとうございます!

  2. こんにちは!旅行に出ていたためにコメント承認&お返事が遅くなってしまいました。ごめんなさい。

    この一冊、私が大好きな本です。子供むけのアートの解説書って色々あるのですが、個人的にはこれが一番と思います!値段がちょっと高いので我が家は買わずに学校の図書館で借りるのを繰り返していますが、家に会ってもよかった本だよなと今更ながら後悔しています。お嬢様が気に入ってくれるとうれしいです!

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